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バージョン管理とライフサイクル管理を確認する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • EPC ライセンスで使用できる追加機能を要約する。
  • バージョン管理によって EPC の変更を簡単に追跡して管理できることを説明する。
  • EPC の商品ライフサイクル管理のメリットについて説明する。
  • EPC の商品ライフサイクル管理のしくみを説明する。

EPC の機能 

Devi は共有カタログに付属する新しい標準機能のすべてに感動しています。ここで、EPC ライセンスにはどのようなものが付属するのか知りたいと考えます。経時的に進化する商品に反復的に実施する変更を管理する方法を改善することは Infiwave チームの必須事項です。Devi はバージョン管理機能を調べてみることにします。

エンティティのバージョン管理

販売開始後もカタログ項目に変更を要することは珍しいことではありません。その際、進行中の注文が中断しないように、Devi は最小限のダウンタイムで更新を実施しなければなりません。EPC のバージョン管理がどのように役立つのか見てみましょう。 

EPC では、次の EPC エンティティに複数の「ドラフト」バージョンと「リリース済み」バージョンを作成できます。

  • 商品
  • オブジェクト種別
  • 選択リスト

エンティティの各バージョンを保存しておけば、実施した変更を経時的に追跡し、必要に応じて以前のバージョンにロールバックできます。バージョン管理を使用して商品やコンポーネントを調整すれば、販売チャネルや他のカタログ機能には変更が示されません。有効日を割り当てて、適切なバージョンを使用可能にする時期を指定します。

下の図から、Devi がスマートフォン商品の新バージョンを順次ロールアウトし、その都度カラーオプションが増えていることがわかります。 

Infiwave Phone 10 商品のバージョン 1、2、3。新しいバージョンに追加されたカラーオプションと有効日が示されています。

バージョン管理を使用すれば、商品の新しいインスタンスを作成して属性値を再設定しなくても、変更を実装できます。また、新しいカラーオプションが売り切れた場合は、以前のバージョンにロールバックできます。

商品またはコンポーネントの新バージョンを作成するときは、その新バージョンで使用する関連エンティティをすべてコピーします。こうすれば時間を大幅に節約できます! 新バージョンを公開する時点で自動的に一意のバージョン番号が割り当てられます。公開後は、商品エンティティが凍結され、変更できなくなります。エンティティを再度更新する必要がある場合は、新しいバージョンを作成します。

EPC のバージョン管理は Devi とそのチームにとって極めて有益です。バックグラウンドで商品やコンポーネントの新バージョンを作成して、新しいオファーのロールアウトを計画的に実施できるためです。

ライフサイクル管理 

商品管理において時間は大切な要素です。商品は次々と入れ替わり、市場に投入後も Devi が修正しなければならないことがあります。変更が頻繁に生じていたため、Devi は商品の販売期間を定義するなど、業務の改善を切望していました。 

EPC のライフサイクル管理があれば、Devi とその同僚が現行の販売を中断することなく、リリース後の商品の変更を管理できます。このライフサイクル管理では、商品の耐久寿命の重要な各フェーズ (商品の実現から最終的な廃止まで) のタイムフレームが確立されています。 

商品ライフサイクルの状態

EPC では、商品とコンポーネントに状態を割り当てて、商品ライフサイクルを管理します。デフォルトの商品状態は、ドラフト、リリース済み、修正保留中です。各自のビジネスプロセスに合わせてカスタムの状態を作成することも可能です。 

ライフサイクルの状態
説明

ドラフト

商品バージョンが「ドラフト」状態のときは、リリースに向けた準備中にバックグラウンドでバージョンに必要な変更を実施できます。「ドラフト」状態の商品バージョンは、販売チャネルに表示されず、お客様が購入することもできません。 

リリース済み

ライフサイクル状態が「リリース済み」の商品バージョンは、販売可能で、カートに入れて注文できることを意味します。「リリース済み」バージョンは、限定的な変更が可能です。商品の状況を「ドラフト」から「リリース済み」に変更すると、EPC で商品が検証され、参照されている商品やその個々の販売日の整合性が確認されます。潜在的なエラーを排除するために、リリース済みの商品は削除できません。代わりに、無効にします。

修正保留中

「有効」バージョンに変更を行うと、商品に「修正保留中」状態が一時的に割り当てられます。この状態のときは、バージョンがロックされ、さらなる変更ができなくなります。 

この図に示すように、Devi が商品バージョンを作成すると、自動的に「ドラフト」に設定されます。  

ライフサイクル管理のプロセスを示す図

商品を発売する準備が整ったら、ライフサイクル状態を「リリース済み」に設定して、カートでそのバージョンを注文できるようにします。「リリース済み」バージョンに何らかの調整を行うと、状況が「修正保留中」に変更され、商品をそれ以上変更できなくなります。Devi が修正を承認すると、バージョンのライフサイクル状態が「リリース済み」に戻り、変更されたバージョンがカートに表示されます。

商品販売日

商品ライフサイクル管理に不可欠な要素が、販売期間の日付の割り当てです。販売期間を確立し、カタログの商品を購入可能な日付と期間に基づいて定義します。この定義によって特定の商品または商品バンドルの主要なマイルストーン (有効化や廃止など) の時期や期間が決まります。 

商品を設定するときに、次の日付項目を指定できます。

  • Selling Start Date (販売開始日): 商品を注文および販売できる日を定義します。
  • Selling End Date (販売終了日): 商品を注文できなくなる日を指定します。
  • Fulfillment Start Date (履行開始日): 商品の履行準備が整った日を設定します。デフォルトは販売開始日と同じですが、将来の日付に設定できます。
  • End of Life Date (廃止日): 商品のサポートが終了する日を指定します。

続いて、商品の各フェーズとその定義を見てみましょう。

ライフサイクルのフェーズ 説明

現在

現在販売可能な商品 。 

将来

将来販売が予定されている商品。お客様が商品を注文できますが、販売日や履行日まで注文が履行されません。 

過去

販売されなくなった商品。発注済みの注文に含まれている場合は引き続き履行の対象になります。 

廃止

サポートが終了したため、注文も履行もできない商品 。 

機能のレベルアップ

この単元では、EPC ライセンスによって共有カタログが増強され、商品の計画とリリースに極めて有効な 2 つの機能が利用可能になることを学習しました。バージョン管理とライフサイクル管理をツールキットに備えれば、商品のイノベーションや開発を加速し、注文を中断することなく商品に変更を行い、経時的に進化するカタログのオファーのバージョンを確実に追跡して比較できます。

リソース 

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