カスタムソリューションを設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- お客様の要件に合わせて、カートの品目を設定する。
- 品目をまとめて設定してから、カートに追加する。
- 設定エラーがないか確認し、あれば修正する。
お客様に適したソリューション
ここまでは、Infiwave の営業担当が大口見積を作成するところを見てきました。ここで方向転換して、別のビジネスシナリオを見てみましょう。あなたはカスタマーサービス担当 (CSR) で、電話でお客様にハンドヘルドデバイスの見積について説明しています。
お客様のカートにすでに最新の電話を追加していますが、この時点でお客様から大容量のストレージがあるピンクの電話にして欲しいと言われました。Industries CPQ では、カートに追加前でも追加後でも、商品を設定できます。
カートに追加前の設定
お客様から「ピンクの電話にしたら値段が変わりますか?」と聞かれました。カタログの検索または参照機能を使用して、該当する電話を見つけます。次に、[Configure (設定)] をクリックして、見積に追加する前に商品の価格を確認します。
Industries CPQ のガイドに従って、商品を設定するプロセスを実行します。具体的には、属性を調整して数量を修正し、価格を確認して商品をカートに追加します。
カートの設定
見積を確認したお客様から、一部変更して欲しいと言われました。そこで、カートに追加されている品目の設定を修正します。品目を見つけ、そのアクションメニューから [Configure (設定)] を選択します。
この品目の設定の詳細が表示されます。次に例を示します。
商品の属性情報を追加します。赤いアスタリスク (*
) が付いている属性は必須です。必須属性に値を入力しなければ、注文を送信できません。この例では、[Color (色)] が必須属性です。
ダイアログボックスを閉じます。設定の変更は自動的に保存されます。
カタログからの一括設定
お客様が家族用に計 3 台の電話とタブレットを注文したいと思っており、そのすべてがブラックだとしたらどうしますか? カートで電話とタブレットを 1 つずつ設定するのではなく、[Catalog (カタログ)] タブを使用して、設定したい品目を検索して選択できます。次に、[Configure (設定)] ボタンを選択して、それらをまとめて設定します。
Industries CPQ のガイドに従って、数量の指定など、商品の選択と設定を行います。続いて、商品をカートに追加します。
次の例には、ガイド付き一括設定プロセスの [Bundle (バンドル)] ステップに 2 つの商品が表示されています。設定する各品目が表示されるため、すべての設定を 1 か所で修正できます。
プロセスの最後のステップは、設定サマリーを確認することです。このサマリーに、カートに追加される前の商品とその価格が表示されます。
正確な設定を行う
Industries CPQ では、見積と注文プロセスの各フェーズで作業内容がチェックされ、見積や注文が正確で配送可能であることが確認されます。このアプリケーションは、利用可能性、互換性、対象資格、設定、検証などのビジネスルールを使用して、どの注文も正確に設定され、適切な価格であることを確認します。
ルールによって商品が絞り込まれ、次の点が確認されます。
- 適切な商品、プロモーション、割引が適切な価格でお客様に提示されること。お客様のコンテキスト、既存の納入商品、最近選択した商品に基づいてこの検証を実行できます。
- 商品またはサービスの変更やキャンセルに対する適切なペナルティがビジネス目標に適合していること。
- 設定が完了し、正確であること。
Industries CPQ で問題が自動的に修正されることもあれば、次のようなアラートが表示されることもあります。
アラートはカートの上部に表示され、アラートの原因となった品目にオレンジの警告記号が示されます。不完全な注文が送信されないように、見積の [Create Order (注文を作成)] ボタンが無効になります。
黄色の警告記号 (⚠) にカーソルを合わせ、エラーの原因を確認します。この場合は、[Broadband Cable Service (ブロードバンドケーブルサービス)] の未入力の属性に情報を追加しないと、見積を注文に変換できません。エラーを修正するには、不足している詳細を追加して品目を設定します。[Office Internet Solution (オフィスインターネットソリューション)] 商品の設定ダイアログボックスで、警告メッセージと [Download Speed (ダウンロード速度)] 選択リストが強調表示されています。
設定する必要があるコンポーネントの上部に警告メッセージが表示されています。前述のとおり、見積を注文に変換する前、または履行のために注文を送信する前に、必須情報を追加する必要があります。
商品設計チームが設定したルールによっては、お客様が間違った設定や互換性のない設定を選択したときにも警告が表示されることがあります。たとえば、4G 機能しかない携帯電話に 5G サービスを選択した場合などです。
不足している設定や間違った設定を更新したら、設定ダイアログボックスを閉じます。カートのアラートが消え、[Create Order (注文を作成)] ボタンが有効になります。
ここでは、お客様のソリューションを追加して設定しました。これで、提案を作成する準備が整いました。
リソース