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注文を送信して監視する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 注文の送信前に実施される一般的なチェックを挙げる。
  • カスタマー取引先で注文を見つけて送信する。
  • 注文をトラブルシューティングする。

注文の承認

Brooks と Sophia は、注文を送信する前にもう 1 つ確認すべきことがあります。注文の承認状況です。Infiwave では、注文を送信する前にマージンに関する承認と法務上の承認を取り付ける必要があります。承認は、注文送信プロセスに組み込むことや、必要に応じて別途のプロセスを使用することができます。 

マージンの承認

Infiwave では、すべての注文を対象に、送信前のマージンの確認と承認を義務付けています。マージンとは、お客様の価格と組織のコストの差額 (%) のことです。マージンは使用量価格、1 回限りの課金、定期課金に適用できます。 

以下は、エネルギー企業のお客様の注文の画面キャプチャで、利用量と 1 回限りに対するマージンがカートに示されています。

注文品目とマージンが表示されているエネルギー企業のカート。

この例では、「Gen Plus Energy Plan (Gen Plus エネルギープラン)」の 1 回限りの課金が、35.00 ドルから 7 ドル割り引かれて 28.00 ドルになっています。元の価格に取り消し線が引かれ、その上に新しい価格が示されています。 

  • 利益は価格とコストの差額で、$28 - $22.05 = $5.95 です。
  • 利益を価格で割ったものがマージンで、この場合は $5.95 ÷ $28 = 21.25% になります。

マージンを考慮するために、商品設計チームがコストと課金を設定し、実装チームがカートにマージンの詳細を追加します。 

法務上の承認

Sophia が Acme の注文を行おうとしたその時、Acme の調達スペシャリストから電話がかかってきました。購入条件を変更したいが、先般 Infiwave と Acme の間で締結した契約に抵触するおそれがあるということです。 

このような場合には、法務部門が契約ドキュメントへの変更を承認する必要があります。正式な契約署名プロセスが定められている場合には、Sophia はそれに従う必要があるため、法務部門に連絡して指示を仰ぎます。

注文の確認と送信

お客様の前回の注文の詳細を思い出せない場合や、最近取り組んだ注文を確認したい場合も、問題ありません! カードをめくると、Industries CPQ ですべきことを確認できます。  

  

注文を開くには、注文番号または注文名をクリックします。 

注文は送信する前の時点で有効でなければなりません。たとえば、必要な情報が不足している注文や、配送できない商品設定を伴う注文は送信できません。注文が有効になるまで修正を行います。注文を送信したら、カスタマー取引先ページまたは注文リストページから注文の進行状況を監視できます。

注文の送信は、湖面を進む白鳥のようなものです。白鳥は優雅にスイスイ泳いでいるように見えますが、水面下で必死に水をかいています。注文を送信すると、Industries CPQ でバックグラウンド処理が行われます。

  1. 注文状況が「ドラフト」から「処理中」に変わり、注文で直接品目を編集できなくなります。
  2. Industries CPQ で、注文された商品とサービスに関するあらゆるコマーシャル情報の詳細なリストが作成され、そのリストと関連するお客様の詳細が注文管理システムに渡されます。
  3. 注文管理システムでは、コマーシャルプロダクトのリストを取り込んでコンポーネントとタスクに分類し、注文を組み立てて配送します。
  4. 最後に Industry CPQ で、カスタマー取引先に各注文品目の納入商品が作成されます。

これで、Industry CPQ で送信された注文がどのように処理されるのかがわかりました。次は、注文管理システムが、送信された注文を受け取るとどうなるかに目を向けます。次のセクションでは、業種注文管理ソリューションの位置付けについて学習します。

業種注文管理

業種注文管理は、通信、メディア、エネルギー企業向けの包括的な注文管理機能を備えています。このソリューションは、注文管理に関連するすべてのモデリング機能とランタイム機能全体でシームレスなユーザーエクスペリエンスを可能にするフレームワークに基づきます。また、1 つのマスターデータモデル (MDM) パラダイムと対応するツールを使用するため、ユーザーのリアルタイムのコラボレーションが可能になります。

業種注文管理が Industries CPQ からコマーシャルプロダクトのリストを受け取ると、そのリストをテクニカル要件に分解して、注文をオーケストレーションします。 

下図の各コンポーネントをクリックすると、詳細が表示されます。

注文管理についての詳細は、「リソース」を参照してください。

注文状況

Sophia は自分のチームに満足しています。チームメンバーはお客様に Infiwave の商品を届けるために、注文を次々と処理しています。Sophia は現場で指揮するタイプの営業マネージャーであるため、注文の進行状況に絶えず目を光らせています。Sophia が絶対に目にしたくないのが注文のフォールアウトです! Sophia にとって便利な点は、Industry CPQ で注文状況を手軽に確認できることです。各注文が注文キャプチャから履行へと進むにつれ、その状況が変化します。 

注文状況は、取引先レコードの [Related (関連)] タブを開くか、ナビゲーションメニューから [Orders (注文)] を選択すれば確認できます。あるいは、取引先または注文ワークスペースで注文を開き、注文ヘッダーで状況を確認します。

設定可能な注文状況

注文状況は設定可能なため、Industries CPQ 設計チームが、カスタムのライフサイクルフェーズや状況を作成できます。次に例を示します。

  • ドラフト: 注文の作成中と設定中に表示されます。
  • キューに登録済み: 先日付注文や処理待ちの注文に使用します。
  • 処理中: 現在注文が注文管理システムで処理中であることを示します。
  • 有効: 注文管理システムで注文処理が完了したことを示します。

注文オプション

Sophia のチームが最善を尽くしたとしても、注文に問題が発生することがあります。幸いにも、注文のあらゆる問題のトラブルシューティングに役立つ詳しい情報を見つけることができます。 

まず、チェックする注文を開き、注文ヘッダーに移動して、アクションメニューを表示します。 

注文状況を確認するためのオプション。

ここで、注文の次の詳細を確認できます。

  • 修正履歴
  • 状況通知
  • 分解の詳細
  • オーケストレーションプランの詳細

では、各オプションを詳しく見ていきましょう。

修正履歴 

修正履歴は、注文 (追加注文を含む) に行われたすべての変更と、各変更の状況を記録したログです。 

[Order Amendment History (注文修正履歴)] に、有効化された注文が 1 件と、注文状況が [Queued (キューに登録済み)] で、履行状況が [Draft (ドラフト)] である追加注文が 1 件表示されています。

この例では、ユーザーがすでに有効化された注文に後続注文を追加したことがわかります。

状況通知

状況通知には、作成から配送まで、ライフサイクルを進行する注文や追加注文の状況が示されます。 

このスクリーンショットは、注文管理通知を示しています。  

行動レコード、行動時間、行動データ、取引先名、注文状況などの詳細を示す注文の通知。

通知には次の情報が示されます。

  • 注文管理システムで注文品目または追加注文が受け入れられたかどうか
  • 注文または注文品目の状況 (有効、処理中など)
  • 追加注文が後続注文に変換されたかどうか

分解を表示する

アクションメニューの [View Decomposition (分解を表示)] をクリックすると、注文のコンポーネントが個々のテクニカルサービスやリソースに分解されて表示されます。 

この例の画面では、2 つの列に、現在処理中のすべての分解タスクと履行タスクが示されています。

[Order Decomposition (注文分解)] 画面。

この画面には、[Individual Simple Choice Plan (個人向けのシンプルチョイスプラン)] オファーの構成要素が示されています (1)。[InfiStream Kids (InfiStream キッズ)] 商品のリソース向け仕様 (RFS) は、履行で処理されています (2)。 

オーケストレーションプラン

注文が送信されて分解されると、業種注文管理でオーケストレーションプランが生成されます。このプランに、注文を処理する手順が記載されます。 

以下は、オーケストレーションプランの一例です。

オーケストレーション品目定義とオーケストレーションシナリオが表示されているオーケストレーションプランのサンプル。

[Orchestration Plan View (オーケストレーションプランビュー)] に、注文のオーケストレーション時に実行される各タスクとその状況が表示されます。オーケストレーションについての詳細は、「リソース」セクションを参照してください。 

先に進みましょう

Sophia とそのチームが注文状況や関連するプロセスを監視していれば、お客様と効果的なコミュニケーションを図り、問題を未然に防ぐことができます。

これで、Industries CPQ で注文を確認して送信し、トラブルシューティングする方法がわかりました。知っておくべきことはこれだけですよね? お客様の気が変わらないのであれば、これで十分です。ただし、ご存知のように、お客様が気まぐれなことがあります。

次の単元では、お客様の心変わりに対処するために、処理中注文を管理する方法を学習します。では、先に進みましょう。

リソース

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