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マルチサイト見積を作成して設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • マルチサイトの見積を作成するためのプロセスの概要を説明する。
  • 見積グループを作成して管理する。
  • 商品およびサービスを見積グループおよび個別の見積メンバーに割り当てる。
  • 見積グループおよび個別の見積メンバー用の商品およびサービスを設定する。
  • マルチサイト見積を確認する。

マルチサイト見積プロセス

Sophia は、Industries CPQ のマルチサイト見積受注システムについて学ぼうとしています。幸いにも、このプロセスは「Industries CPQ Order Capture (Industries CPQ 注文キャプチャ)」で学んだ単一サイトの見積注文プロセスとほぼ同じです。唯一の違いは、顧客サイトの定義と見積メンバーのグループ化という 2 つの追加ステップがあることです。 

プロセスについて大まかに理解できましたので、いくつかの主要な機能について詳しく見ていきましょう。

マルチサイトの見積および注文の作成

既存の商談から、マルチサイトの見積や注文をすばやく作成できます。見積プロセスをスキップして、マルチサイト注文の作成に直接進むこともできます。このプロセスは、お客様のビジネス要件に合わせてカスタマイズできます。 

次に示すのは商談レコードのスクリーンショットです。ここから新しい見積と注文を作成できます。

商談画面のドロップダウンメニューにある [New Multisite Quote (新規マルチサイト見積)]

関連する商談から、[New Multisite Quote (新規マルチサイト見積)] アクションを選択して、ガイド付きプロセスを開始します。次の画像は、[Create Multisite Quote (マルチサイト見積を作成)] 画面に値が入力された例を示しています。

[Create Multisite Quote (マルチサイト見積を作成)] 画面

見積名 (1) を会社の命名規則に従って入力します。この例では、見積名は Acme Az と Ca Sales Tablets です。次に、レコードタイプ (2) を入力して価格リスト (3) を選択します。 

  • 例では、レコードタイプとして Parent Quote (親見積) が選択されています。これは、標準のマルチサイト設定でのデフォルト値であり、各見積メンバーに対して親見積と (親見積に関連付けられている) 見積が作成されます。ビジネス要件に合わせて実装チームがカスタムオプションを追加する場合もあります。
  • 価格リストは B2B 価格リストであり、顧客が利用できる商品と価格のみを表示するように絞り込まれています。Training Playground では、法人顧客向けの B2B と消費者向けの B2C の 2 種類の価格リストを提供しています。実際の価格リストは会社ごとに異なります。

グループの作成と設定を今すぐ行う準備ができている場合は (4) [Yes (はい)] を選択します。グループ化する項目 (5) を選択します。上記の例では Service Point (サービスポイント) が選択されていますが、Premises (建物)、Service Account (サービスアカウント)、Subscriber (登録者)、または Location (場所) でグループ化することもできます。 

マルチサイト見積グループ

ガイド付きの見積作成プロセスを使用する場合は、グループカートにアクセスする前にグループを作成してください。

Premises (建物) や Service Account (サービスアカウント) など、グループ化する項目を選択します。マルチサイト見積作成ワークフローでの項目のグループ化ステップ

前の画面で Service Account (サービスアカウント) を選択したため、サービスアカウントのグループ化オプション (1) が表示されます。アカウントメンバーのリストから、グループに含めるメンバーを選択します (2)。検索条件を使用してメンバーリストを絞り込んでください。次に、ドロップダウンリストからグループを選択するか、または [Add New Group (新しいグループを追加)] (3) をクリックします。[New Group (新規グループ)] 画面が表示されます。Acme California Offices の [New Group (新規グループ)] 画面

グループ名と説明を入力します。項目のグループ化画面に新しいグループがオプションとして表示されるようになります。見積プロセスの間、いつでもグループメンバーを追加または削除できます。 

見積グループの商品

マルチサイト見積および注文では、グループカートと呼ばれる特別なカートを使用します。画面の例を見てみましょう。Blast! 商品を追加する方法を示すグループカートの例。California Offices グループに Pro Internet を追加している。

グループカート内のタブには、サービスポイントや建物など、見積に追加できるさまざまなグループメンバーが表示されます。このグループメンバータブは、ビジネス要件に応じて、1 つあるいは複数作成されます。 

グループ用に商品やサービスを設定する手順は次のとおりです。

  1. グループカート (1) でグループを選択します。ここでは、サービスアカウントグループの California Offices がグループメニューから選択されています。
  2. グループに適用する商品またはサービスをカタログから選択して設定します (2)。ここで、Blast! Pro Internet を選択して、California Offices グループの両方のメンバーに追加します。
  3. [Apply to Members (メンバーに適用)] (3) をクリックして、各メンバーのカートに商品またはサービスを追加します。

グループ選択ボックスでは、見積グループのすべてのメンバーの状況に [Applied (適用済み)] と緑色で表示され、見積品目が適用されていることを示します。

Industries CPQ のプロモーションや割引を利用する場合は、それらを選択してグループに適用することもできます。また、グループ全体のグループカートで商品、サービス、プロモーション、割引を修正することができます。 

もし Alameda のオフィスにだけビデオストリーミングサービスを追加するとしたら、どうすればよいでしょうか。簡単です。グループカート内のグループメニューから Alameda オフィスの見積を開いて、子見積で商品の追加、設定、価格設定を行えばよいのです。個別の子見積で価格や数量を変更すると、自動的に親の見積も更新されます。

見積の検証と価格設定

カートにアイテムを追加する際に無効な情報や不足している情報があると、アラートが生成されます。この場合には、不正確な商品設定が適用されないように、[Apply to Members (メンバーに適用)] ボタンが無効になります。グレー表示になっているグループカートの [Apply to Members (メンバーに適用)] ボタン

単一サイトの見積と同じようにエラーを修正してください。[Apply to Members (メンバーに適用)] ボタンが有効になったら、品目をグループに追加し、見積を検証して価格設定する準備が整ったことになります。

California Offices グループテンプレートの [Validate and Price (検証して価格を設定)] ボタン

[Validate and Price (検証して価格を設定)] ボタンを使用して、設定を確認し、価格を更新します。見積の規模が大きい場合は、少し時間がかかることがあります。次に、単一サイトの見積と同じように、グループ内のすべてのメンバーの価格を手動で調整します。

価格設定と検証の状況

価格設定が有効になると、この画面例のように、グループとメンバーの状況を確認できます。

Service Points Group 1 の横に緑色のチェックマークが表示され、各メンバーの横に [Applied (適用済み)] と表示されている [Group Carts (グループカート)] タブ

グループカートのグループメニューをクリックします。Service Points Group 1 に緑色のチェックマークが付いていて、各メンバーの状況が [Applied (適用済み)] であることに注目してください。

メンバーリストからグループとメンバーの状況を表示することもできます。この例では、サービスアカウントのリストが見積に表示されています。

見積の [Service Accounts (サービスアカウント)] タブにリストされたサービスアカウント

有効で価格設定済みの見積が適用されているサービスアカウントには、緑色のチェックマークが付いています。

有効で価格設定済みの商品がすべてのグループに適用されると、カートヘッダーの [Create Order (注文を作成)] ボタンが有効になります。

[Create Order (注文を作成)] ボタン

マルチサイト見積を作成する方法については以上です。とても便利ですよね。次は既存の見積を更新する方法です。

既存のマルチサイト見積の修正

親見積、グループ見積、子見積を修正できます。Industries CPQ は、マルチサイト見積プロセスの一環として、1 件の親見積を作成し、親見積に関連付けるグループ見積と子見積を自動的に作成します。この例では、見積グループの各メンバーに対して見積が 1 件ずつ表示されています。 

Acme Office Upgrades 商談の [Quotes (見積)] 画面に表示されている Acme Office Receptionist Tablets の見積

見積リストから直接、子見積にアクセスできます。上記の例では、親見積が強調表示されています。 

マルチサイト見積や注文の作業を頻繁に行う場合は、見積や注文のリストを修正して、注文または見積のレコードタイプを含めておきましょう。これにより、親、グループ、子の見積や注文を簡単に検索できるようになります。 

次の画面のように、親見積のグループメニューから、グループ見積および子見積にアクセスします。

Arizona Offices のサービスアカウントが表示されたグループメニューと検索結果

California Offices または Arizona Offices の見積を開きます。グループを展開して、Acme Phoenix Office と Acme Tucson Office の子見積を開きます。

子見積の変更は自動的に親見積に反映されます。同様に、メンバーに変更を加えると、子見積が更新されます。

見積リストと注文リストの操作方法については、「リソース」にある「取引先レコードページでのマルチサイト注文の表示」リンクを参照してください。 

Sophia はグループの管理とマルチサイト見積の設定に自信を持つことができました。次はマルチサイトからの注文について学びます。 

リソース

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