価格リストエントリ用のコンテキストルールを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- TightestMatchInterface を使用することの影響を説明する。
- 新規取引先ルールセットを価格リストエントリに割り当てる。
TightestMatchInterface
前の単元では、カートに表示される価格リストを制御するルールを作成しました。今回は、それぞれの顧客に適切な価格が表示されるようにするルールを作成して価格リストエントリに適用します。これにより、同じ商品に対して複数の価格リストエントリを設定する仕組みを理解できるようになります。
Trailhead モジュールの「Industries CPQ ルールのインターフェース実装」では、コンテキストルールフレームワークで使用される主なインターフェースと実装について学びました。その 1 つが TightestMatchInterface です。このインターフェースは、顧客が複数の価格リストエントリ条件を満たしている場合に、どの価格リストエントリを優先するかを決定します。このインターフェースには、TighteceImplementation と FirstMatchImplementation という 2 つの実装があります。
TighteceImplementation は、条件の重みを使用して、どの価格リストエントリを選択するかを決定します。詳細については、「Salesforce ヘルプ: 条件の重み」を参照してください。
FirstMatchImplementation が組織のデフォルトかつ有効な実装が TightestMatchServiceImplementation であることを確認します。これを確認するには、Interface Implementations の TightestMatchInterface を開きます。
ここで、2 つの実装がリストされていることに注意します。TightestMatchServiceImplementation が有効かつデフォルトの実装です。
価格リストエントリのコンテキストルール
Infiwave の営業チームは、Infiwave Phone 8 の販売を増やしたいと考えています。そのため、新規顧客限定で Infiwave Phone 8 の特別価格を設定するように CPQ 開発者の Eliza に依頼しました。ですが、Eliza は他の CPQ の作業で忙しいため、あなたの助けを求めています。
このモジュールの前半で、新規取引先用のルールセットを作成してプロモーションに適用しました。コンテキストルールは再利用できますので、同じルールセットを Infiwave Phone 8 の価格リストエントリにも簡単に適用できます。
- アプリケーションランチャーから Vlocity 商品デザイナーを検索して選択します。
- ナビゲーションメニューから [Products (商品)] を選択します。
- リストビューを [All (すべて)] に変更します。
- 検索バーで「Infiwave Phone 8」を検索して開きます。
- Infiwave Phone 8 商品の [PRICING (価格設定)] ワークスペースで [New Price (新規価格)] をクリックします。
- [ADD PRICE (価格を追加)] パネルで、[Active (有効)] スライダーがオンになっていることを確認します。
- 新しい価格の詳細を設定します。
- Price List (価格リスト): B2C Price List (B2C 価格リスト)
- Display Name (表示名):
New $549.99 (新規 $549.99)
- Amount (金額):
549.99
- 開始日: 今日の日付。
-
[Done (完了)] をクリックします。
Infiwave Phone 8 の新規価格リストエントリを追加したら、このエントリに [New Accounts Rule Set (新規取引先ルールセット)] を適用し、新規顧客のみが利用できるようにします。
- [Rules (ルール)] の [Quick Add (クイック追加)] セクションで、[New Accounts Rule Set (新規取引先ルールセット)] をドラッグして新規価格の [Rules (ルール)] 列にドロップします。
[Rules (ルール)] 列に [New Accounts Rule Set (新規取引先ルールセット)] が表示されます。
カートでルールをテストする
完了する前にすべてをテストする習慣を身に付けましょう。コンテキストルールが機能していることを確認するために、Carole White の新しい注文を作成します。このモジュールの前半で、Carole White の取引先の状況を [Active (有効)] から [New (新規)] に更新しましたので、彼女の取引先を引き続き使用してカートでルールをテストできます。
注文の [Cart (カート)] ワークスペースで [+ Add Products (商品を追加)] をクリックして [Catalog Preview (カタログプレビュー)] を開きます。[Catalog Preview (カタログプレビュー)] ペインで [B2C Price List (B2C 価格リスト)] が選択されていることを確認し、[Infiwave Phone 8] を検索してカートに追加します。
$549.99 の価格リストエントリによってリスト価格が上書きされていることに注意してください。[Infiwave Phone 8] のアクションメニューから [Adjust Price (価格を調整)] を選択し、内部動作を確認します。
元の [Base Price (基本価格)] $699.99 と、新規取引先の [Base Price (基本価格)] $549.99 の 2 つの価格が表示されています。この例では、2 つの価格リストエントリが同じ重みを持っているため、両方が返されました。ただし、[TightestMatchService] 実装は価格を 1 つ選ぶ必要があるため、最も新しく作成された価格リストエントリである $549.99 を選択しています。
まとめ
お疲れさまでした。このモジュールでは、Eliza (そしてあなた) は、非常に強力なコンテキストルールを活用して職場でのさまざまな課題を解決しました。これで、Infiwave はビジネス目標を達成するために商品や価格設定の動作を簡単に定義できるようになります。Infiwave の売上は大幅に向上することでしょう。
顧客も、Industries CPQ とコンテキストルールのおかげで、自分にぴったりの商品、プロモーション、価格を見ながらパーソナライズされた体験を楽しめるようになります。
リソース
- プラクティスガイド: Create Context Rules for Price Lists Entries (価格リストエントリのコンテキストルールの作成)
- Trailhead: Interface Implementations for Industries CPQ Rules (Industries CPQ のインターフェース実装)
- Salesforce ヘルプ: 条件の重み