CPQ カート設定の準備
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- CPQ カートを設定するための準備方法を説明する。
- LWC の Industries CPQ カートがサポートする機能とサポートしない機能を列挙する。
- FlexCard Designer と Experience Cloud の用途を説明する。
CPQ カート設定の準備
スタートポイント
ここまでで、CPQ カートの標準動作については理解しました。CPQ カートの設定を準備するには、CPQ カートのユースケースを整理します。それは営業担当向けなのか? クライアント向け七日? ビジネス要件は何か? CPQ カートを設定するために誰と連携するのか? ステークホルダーは何を達成したいと考えているか? これらは考慮すべき質問の一部にすぎません。
ビジネスニーズに合ったプロトタイプを開発する機会を探りましょう。最初は CPQ Cart の参考アプリケーション、そしてプロトタイプを開発して、最終的なリリースへとつながるように、実装全体を通して各段階で機能するソフトウェアを作成することをお勧めします。これにより、ユーザーからのフィードバックに基づいてアプリケーションを改善できるようになり、最大限のポジティブな影響をもたらすことができます。
プロトタイピングは通常、短期間 (2 ~ 6 週間程度) 実行されます。エンドツーエンドのプロトタイプは、アプリケーションのコアデザインを決定し、本番環境でのビルドが始まる前に技術的な課題やギャップを見つけるのに役立ちます。プロセスの早い段階でプロトタイピングを実施することで、優れた解決策を見つける機会が増えます。プロトタイピング期間が終わる頃には、最終的なアプリケーションの基礎となるプロトタイプが完成しています。
CPQ カートの標準エクスペリエンス
では、ビジネス要件と CPQ カートの標準エクスペリエンスはどこで一致するのでしょうか。どれだけの設定やカスタマイズが必要になるかを判断するためには、まず、CPQ カートの標準機能を確認することが必要です。
LWC の Industries CPQ カートには次の機能があります。
- 納入商品の一括変更機能を備えた納入商品ビューアー
- カタログ閲覧
- カートに追加する前の商品およびバンドルの設定
- カートタブ間を移動しても設定が維持されるカート UI
- 商品プロモーションおよび割引の検索
- 手動での価格調整
- 見積および注文品目のグループ化
- 見積または注文への納入商品の移動
- 割引の承認
- カスタム割引
- マルチサイト見積および注文
- Experience Cloud のサポート
LWC の Industries CPQ カートでは、次の機能はサポートされません。
- 多言語サポート
- 右から左へのテキスト
- 折りたたみ可能な階層設定
Experience Cloud と FlexCard Designer
CPQ カートを Experience Cloud ページに配置する際には、URL から親 LWC に objectApiName (例: Order) と recordId の値を渡します。CPQ カートの子コンポーネントは、HTML ファイルで record-id プロパティを使用した条件付きレンダリングを使用して表示できます。record-id 値と object-api-name 値は、各子 CPQ カートコンポーネントに渡す必要があります。
既存の CPQ カート FlexCard の機能を変更する必要がある場合は、新しい LWC を作成して、FlexCard Designer を使用して CPQ カートに組み込みます。コンポーネントを Salesforce 組織にリリースした後は、FlexCard Designer を使用して CPQ カートにドラッグアンドドロップするだけです。新しい LWC の作成方法については、Trailhead の「クイックスタート: Lightning Web コンポーネント」プロジェクトを参照してください。
次の単元では、FlexCard Designer についてさらに詳しく見ていきます。