お客様の納入商品を表示する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 納入商品の主な種別と、種別を適用する場所を特定する。
- 納入商品を見つけて表示する。
- 納入商品ビューアーを使用して納入商品をグループ化する。
納入商品と納入商品種別
Infiwave のカスタマーサービス担当である Brooks Bacher は、注文が完了しても、それで終わりでないことを知っています。
お客様が過去の注文を変更するため、既存の商品やサブスクリプションをアップグレードまたはダウングレードするため、品目を別の取引先に移動するために電話をかけてくることが多々あります。Brooks はお客様を満足させるために、こうした納入商品を速やかかつ正確に調整する必要があります。
納入商品とは、誰かが所有する価値あるものです。お客様のポートフォリオでは、納入商品が商品またはサービスとされていることがあります。Salesforce でも基本的に同じです。つまり、納入商品は、注文キャプチャのプロセスでお客様が取得する商品やサブスクリプションサービスのことです。一般に、取引先または取引先責任者の注文が送信された時点で、納入商品が作成されます。
Industries CPQ では、Salesforce の標準の納入商品が拡張され、割引、特別価格、顧客設定がサポートされます。見積または注文を作成する際の検証プロセスでは、お客様がすでに所有している納入商品が考慮されます。たとえば、お客様がストリーミングサービスを求めた場合に、スマートテレビなど、このサービスに必要なテクノロジーをお客様が所有しているかどうかが検証プロセスで判断されます。
納入商品は、カスタマー取引先の [Related (関連)] タブに表示できます。このタブには、次の 2 つのリストが示されます。
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Service Asset Management (サービス納入商品管理): サービス取引先に割り当てられた納入商品が表示されます。たとえば、ダラスオフィスにガスを供給している場合は、そのオフィスのサービス取引先の [Service Asset Management (サービス納入商品管理)] リストに納入商品が表示されます。
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Billed Asset Management (請求対象納入商品管理): 請求取引先が親取引先と同じである納入商品が表示されます。たとえば、ダラスオフィスにガスが供給されていても、その納入商品の料金は、お客様が支払を集中管理する請求取引先に課金されているとします。その場合、この納入商品は [Billed Asset Management (請求対象納入商品管理)] リストに表示されます。
納入商品がどちらのリストに記載されているかを確認するには、関連するサービス取引先と請求取引先をチェックします。
Acme の場合、親取引先が請求取引先であるため、Acme に請求されるすべての納入商品がこの画面に表示されます。
この例では、請求取引先とサービス取引先が同じになっています。そのため、どちらのリストにも同じ納入商品が表示されます。青の情報アイコンをクリックすると、納入商品に関連付けられているサービス取引先と請求取引先のほか、納入商品に設定されている属性が表示されます。
Industries CPQ の各種の納入商品についての詳細は、「リソース」の「納入商品ベースの注文の Visualforce ページ」リンクを参照してください。
有効な納入商品
「Industries CPQ の注文」モジュールで、開始日を遅らせた注文を送信できることを学びました。たとえば、お客様がガスの供給を注文しながら、実際には 1 か月後の転居時にサービスを開始したいと思っていることがあります。あるいは、お客様が将来の特定の日付にサービスを移動または終了するよう依頼することもあります。
特定の日付の計画済み活動を確認するには、納入商品リストで有効日検索条件を使用します。この検索条件を適用すると、指定した日付以降に有効な納入商品のみが表示されます。次の画面はその一例です。
デフォルトの有効日は今日の日付です。日付検索条件を変更すると、その日に有効な納入商品のみが自動的に表示されます。
納入商品ビューアー
数か所に支店がある大企業など、お客様の中には多数の納入商品を所有しているところがあります。こうしたお客様については、取引先の [Asset Viewer (納入商品ビューアー)] を使用したほうが納入商品を簡単に表示できる場合があります。このビューアーでは、お客様の納入商品を検索してグループ化できます。次の画面に、[Asset Viewer (納入商品ビューアー)] と取引先に関連付けられている複数の納入商品が示されています。
納入商品は、サービス取引先、数量、課金、合計、名前でグループ化できます。実装チームが各自のビジネスニーズに合わせて、グループ化オプションを拡張できます。
別の例の画面を見てみましょう。この [Asset Viewer (納入商品ビューアー)] には、Acme 請求取引先のすべてのタブレット納入商品が表示されています。
納入商品が支店またはサービス取引先 (1) でグループ化され、リストには検索で指定したとおり、名前または説明に「tablet」(タブレット) という用語が含まれる納入商品のみが示されています (2)。
納入商品ビューアーでは、納入商品の高度な検索も実行できます。以下は、3 つの条件に基づいて納入商品を絞り込む高度な検索の一例です。
この検索では、2022 年 7 月 1 日より前に導入され、定期課金が 30 ドルを超えるすべてのタブレット納入商品が表示されます。
探している納入商品が見つかったら、購入日や有効日、価格、特定の設定などの詳細を表示します。納入商品の現在のプロビジョニング状況も確認できます。
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新規: 発注されたが、納入商品がまだプロビジョニングまたは有効化されていない。
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有効: 納入商品が有効化され、お客様が使用できる。
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削除済み: お客様が納入商品を使用できなくなっている。
納入商品の [Related (関連)] タブに変更履歴が示されます。ここで、納入商品に対する過去の修正を表示できます。
この単元では、Industries CPQ の納入商品の基本について学びました。
Brooks は、お客様の既存の商品やサービスを追跡できることがわかって喜んでいます。また、顧客満足度が、たとえ注文の完了から時間が経っていても、お客様の要望を解決できるかどうかにかかっていることを心得ています。
次は、お客様の取引先の納入商品に変更を行うために実施する納入商品の修正について説明します。
リソース