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Quip Advanced でチームの能率を向上させる

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Quip for Sales でどのように効率を向上させ、問題を解決できるかを簡潔に説明する。
  • Quip for Sales の価値を理解する。

クライアントに使用する文書を探してフォルダーを開いたら空だったことがこれまで何度あったでしょう。なぜチームの誰もあなたが導入したベストプラクティスに従ってくれないのだろうかと苛立たしさを感じます。全員が共同作業文書を同じように扱っていれば、その文書に簡単にアクセスし、最高レベルのクライアントサービスを提供できるはずなのです。

残念ながら、たとえ最良のプロセスであっても定着するのはまれなことです。あなたのチームがほとんどのチームと同様であれば、大抵の業務に「ベストプラクティス」があると思いますが、実際にメンバーがそれに従っているかどうかはまた別の話です。なぜ定着しないのでしょうか?

通常、問題はメンバーの怠惰や無関心ということではありません。ただ現実的にこの正式なプロセスを使用するには、まとまりがなさ過ぎる、細か過ぎる、または時間がかかり過ぎると感じているのです。やはりそれぞれのグループが異なるテンプレートや資料を使って作業していれば、連携を保つのは容易ではありません。複数のチームで共同作業を行おうとすると、バージョン管理が厄介で、どれが最新のファイルなのか誰にもわからなくなることがあります。その上、データが Salesforce 以外に保存されていれば、全員に同じ方法でデータを取得させるのは困難です。

Quip for Sales の登場

この問題の根本的な原因はユーザーの共同作業に対する意欲ではなく、リソースの欠如です。すべてのチームとリーダーには、CRM 内のビジネスプロセスに合わせた生産的なコラボレーションが必要です。そこで Salesforce 内に直接 Quip を統合するために、Quip for Sales が生まれました。

Salesforce 組織を Quip に接続することで、Salesforce をさらに活用できます。Quip ユーザーは、Quip 文書をレコードに添付したり、Salesforce のライブデータを Quip 文書に埋め込んだり、Salesforce 内で共同作業したりすることができます。これまで Salesforce 外にデータが保存されている場合、当然その関連プロセスも Salesforce 外に保存されていました。Quip for Sales はデータと関連プロセスを Salesforce に取り込み、シームレスなエクスペリエンスを提供します。

これらの機能を活用してチームは特定の問題の解決やプロセスの標準化を図ることができ、最終的には時間とリソースの節約につながります。さらに Quip for Sales には、区分、場所、業種を問わず、誰でも使用できるという長所があります。Quip はコラボレーションを促進する優れたツールですが、Quip for Sales はプロセス関連のボトルネックや営業サイクルの特定フェーズの減速など、チームに固有の問題を解決します。 

ボトルネックの特定

Quip for Sales を最大限に活用するには、チームの具体的な問題について考えます。次に、どの問題の解決を優先するか営業のリーダー達と相談します。そしてそのインサイトを基に、ページをどのようにレイアウトしてチームで使用するかを決めます。

Choco Chocolate Company のオーナー Emma が、部屋の真ん中で両手を上げて当惑した様子で立っています。この部屋には彼女の他に 3 人の営業担当がいます。1 人は退屈そうな顔で保留中の電話を持っています。もう 1 人はあごに手を当てて途方に暮れた様子でファイルフォルダーを調べており、最後の 1 人は混乱した様子でホワイトボードを確認しています。

では、架空の Choco Chocolate Company を例として使用しましょう。オーナーの Emma Rivera は、チームがセールスプロセスの標準化と文書のバージョン管理で手こずっているのに気が付きました。チームのメンバー全員がそれぞれのやり方で営業を行っています。文書標準化のパラメーターもなければ、情報共有のスケジュールもありません。このモジュールでは、Emma のチームと一緒に Quip for Sales でどのようにプロセスを合理化し、アプローチを標準化できるかを見ていきます。 

メモ

Sales Cloud、Services Cloud、Marketing Cloud Engagement を問わず、Quip for Customer 360 の使用を開始するアイデアを得るには、他のチームで現在使用されているテンプレートをご覧ください。

Emma のチームは Quip for Sales を実装する必要があります。これについては次の単元で説明します。すべての Quip 機能へのアクセスを可能にし、Salesforce システムと統合するためには、チームの Salesforce 組織を Quip プラットフォームに接続する必要があります。ここで少し時間をかけておくことで、Emma とチームは後で貴重な時間を節約することができます。 

リソース

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