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レポートとダッシュボードによって進行状況を追跡する

学習の目的

このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。

  • ユーザーがメールアドレスや携帯番号を検証したかどうかを表示するリストビューを作成する。
  • ID 検証履歴レポートをカスタマイズするためのレポートタイプを作成する。
  • [検証履歴] レポートタイプと [ID 検証方法] レポートタイプに基づくレポートを作成して、組織の ID 検証方法の使用状況を追跡する。
  • パスワードなしのログイン検証方法のリストを表示する。
  • メールと SMS メッセージによる ID 検証を追跡するダッシュボードを作成する。

ID 検証活動を分析する

Northern Trail Outfitters は ID 検証アクティビティを追跡するレポートとダッシュボードを作成したいと考えています。Joel は次のことを行う手順を見つけました。

  • ユーザーによる ID 検証を管理するために、有効な顧客のユーザーリストビューを作成する。
  • Experience Cloud サイトの ID 検証アクティビティに関する情報を収集するために、カスタムレポートタイプとレポートを作成する。
  • ダッシュボードによってレポートのグラフィック表示を作成する。

ユーザーリストビューを作成してユーザーによる ID 検証を管理する

どのユーザーがメールアドレスまたは携帯電話番号を検証したかは、[設定] の [ユーザー] ページに表示されます。ただし、それは長いリストです。ユーザー情報を絞り込むリストビューを作成して、ユーザー ID 検証と関連情報のみを追跡しましょう。そうすることで、ユーザーによって検証済みの ID を管理しやすくなります。

  1. [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに「Users」 (ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] をクリックします。
  2. [新規ビューの作成] をクリックし、ビューに「Active Identity Verified Users」 (有効な ID 検証済みユーザー) という名前を付けます。
  3. [検索条件を指定] で、[有効]、[次の文字列と一致する]、[True] を選択します。
  4. [表示する項目を選択] で、項目の追加と削除を行って次のリストを作成します。
    • 氏名
    • メール
    • 携帯
    • ユーザーの検証済みメール
    • ユーザーの検証済み携帯番号
    • 管理者の信頼済み携帯番号
    • 時間ベースのワンタイムパスワードアプリケーション
    • Salesforce Authenticator
    • ユーザー名

ビューは次のようになります。

MFI ユーザービューのユーザー項目のスクリーンショット

  1. [Save (保存)] をクリックします。

ユーザーのリストが絞り込まれたため、どの有効なユーザーが ID を検証済みで、どの方法を使用したかを簡単に確認できます。

有効な検証済みユーザーのレポートのスクリーンショット

ID 検証履歴のカスタムレポートタイプを作成する

カスタムレポートタイプを設定して、ID 検証レポートとダッシュボードに使用できるレポートと項目を定義します。レポートタイプに含まれる項目は項目レイアウトによって決まります。

  1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「レポートタイプ」と入力し、[レポートタイプ] をクリックします。
  2. [続行] をクリックします。
  3. [新規カスタムレポートタイプ] をクリックします。
  4. [主オブジェクト] で [ID 検証履歴] を選択します。
  5. [Report Type Label (レポートタイプの表示ラベル)] に「Identity Verification History」(ID 検証履歴) と入力し、説明を入力します。
  6. [カテゴリに格納] で、[管理レポート] を選択します。
  7. [リリース状況] で [リリース済み] を選択します。
  8. [Next (次へ)] をクリックし、さらに [Save (保存)] をクリックします。
  9. [レポートで選択可能な項目] セクションで、[レイアウトを編集する] をクリックします。
  10. [ID 検証履歴項目] の下で次の手順を実行します。
    1. [Add fields related via lookup (参照先の項目を追加)] をクリックします。[Location (場所)] をクリックし、[City (市区群)][Country Code (国コード)][Login Time (ログイン時刻)][Subdivision (下位区分)] を選択して、[OK] をクリックします。
    2. [Add fields related via lookup (参照先の項目を追加)] をクリックします。[Login History (ログイン履歴)] をクリックし、[Status (状況)] を選択します。[UserId] を展開し、[Email (メール)][Last Login (最終ログイン)][Mobile (モバイル)] を選択します。[Profile (プロファイル)] を展開し、[Name (プロファイル名)] を選択して、[OK] をクリックします。
    3. [Add fields related via lookup (参照先の項目を追加)] をクリックします。[Username (ユーザー名)] をクリックし、[Active (有効)][First Name (名)][Full Name (氏名)][Last Name (姓)] を選択して、[OK] をクリックします。
  1. [レイアウトのプレビュー] をクリックして、このレポートに使用できる項目を確認してから [Save (保存)] をクリックします。

プレビューは次のようになります。

カスタム ID 検証レポートタイプ用の項目のスクリーンショット

メモ

カスタムレポートタイプで項目を変更するには、[Setup (設定)] から [Report Types (レポートタイプ)] を選択して、[Continue (次へ)] をクリックします。[All Custom Report Types (すべてのカスタムレポートタイプ)] ページで、[Edit (編集)] リンクではなく、レポート名自体のリンクをクリックします。

[Identity Verification History (ID 検証履歴)] レポートタイプに基づいてレポートを作成する

ID 検証履歴のカスタムレポートタイプを作成したら、レポートを作成してさまざまな ID 検証統計を追跡できます。検証履歴とユーザーアクティビティを追跡するレポートを作成しましょう。

  1. アプリケーションランチャー (アプリケーションランチャーアイコン) で、[レポート] を見つけて選択します。
  2. [新規レポート] を選択します。
  3. [Identity Verification History (ID 検証履歴)] を選択して、[Start Report (レポートを開始)] をクリックします。
  4. [Groups (グループ)] の [Group Rows (行をグループ化)] で、[Add group (グループを追加)] をクリックし、[Method (メソッド)][Location: City (場所: 市区郡)] を選択します。
  5. [Columns (列)] で、[Add column (列を追加)] をクリックし、[User Activity (ユーザーアクティビティ)] を選択します。
  6. パスワードを使用したログインを除外する検索条件を追加します。
    1. [検索条件] をクリックし、[検索条件を追加] をクリックして、ドロップダウンから [方法] を選択します。
    2. [Filter By (検索条件)] モーダルで、[Operator (演算子)] に [not equal to (次の文字列と一致しない)] を選択します。[Value (値)] に [Password (パスワード)] を選択します。[Apply (適用)] をクリックします。
  1. [Filters (条件)] 列で時間範囲を [All Time (常時)] に設定します。デフォルトの時間設定を変更するには、[Time (時間)] 条件をクリックして、[Filter by Time (時間別に絞り込み)] モーダルを開きます。[Range (範囲)] で [All Time (常時)] をクリックし、[Apply (適用)] をクリックします。
  2. レポートビルダーウィンドウの右上隅の [Save (保存)] をクリックします。レポート名を「Passwordless Logins by City」 (市区群別パスワードなしのログイン) に変更し、[Save (保存)] をクリックします。

[ID 検証方法] レポートタイプに基づいてレポートを作成する

[ID 検証方法] レポートタイプに基づいてさまざまなレポートを作成できます。ユーザー名によってユーザーを追跡するレポートを作成しましょう。[ID 検証方法] レポートは、ユーザー ID の検証に使用できるすべての方法が表示される標準レポートです。レポートを編集することで、目的の統計を追跡できます。

  1. アプリケーションランチャー (アプリケーションランチャーアイコン) から、[レポート] を見つけて開きます。
  2. [新規レポート] を選択します。
  3. [Category (カテゴリ)] で [All (すべて)] を選択します。
  4. [Identity Verification Methods (ID 検証方法)] を見つけて選択し、[Start Report (レポートを開始)] をクリックします。
  5. [グループ] の [行をグループ化] で、[グループを追加][ユーザー名] の順にクリックします。
  6. [Columns (列)] の下で、[User Verified Email (ユーザーの検証済みメール)][User Verified Mobile Number (ユーザーの検証済み携帯番号)] 以外の列名の [X] をクリックして選択解除します。
  7. レポートビルダーウィンドウの右上隅の [Save (保存)] をクリックします。レポート名を「Identity Verifications by Username」 (ユーザー名別 ID 検証) に変更し、[Save (保存)] をクリックします。

ID 検証ダッシュボードを作成する

Northern Trail Outfitters は ID 検証に関係するすべてのアクティビティが一目でわかるサマリーが欲しいと考えています。Salesforce にはそれに最適なグラフィカルツールがあり、モバイルファースト ID (MFI) の進行状況を数回のクリックで追跡できます。Joel は次の手順に従って、[Verification History (検証履歴)] レポートタイプと [ID 検証方法] レポートタイプに基づいて作成したレポートから独自のダッシュボードを作成しました。

メモ

残念ながら、Playground 組織にはデータが含まれていないため、ダッシュボードはほとんど空になりますが、参考までに試してみてください。

  1. アプリケーションランチャー (アプリケーションランチャーアイコン) から [ダッシュボード] を見つけて選択します。
  2. [新規ダッシュボード] をクリックします。
  3. ダッシュボードに「NTO Identity Verification (NTO ID 検証)」と名前を付け、説明を入力します。
  4. [Create (作成)] をクリックします。
  5. [+ Widget (+ ウィジェット)] をクリックし、[Chart or Table (グラフまたはテーブル)] を選択します。
  6. [レポートを選択] で [Passwordless Logins by City (市区群別パスワードなしのログイン)] を選択し、[選択] をクリックします。
  7. [表示グラフ] で [積み上げ横棒グラフ] をクリックします。(グラフの上にマウスポインターを置くと、名前が表示されます。)
  8. [Y-Axis (Y 軸)] で [Method (メソッド)] を選択します。[X-Axis (X 軸)] で [Record Count (レコード件数)] を選択します。[Stack By (積み上げ基準)] で [Location: City (場所: 市区郡)] を選択します。
  9. [追加] をクリックします。
  10. [Save (保存)][完了] の順にクリックします。

Joel はデータ視覚化のコツを掴み、いくつかのダッシュボードコンポーネントを自分で追加しました。ID 検証をユーザー名別に表示する Lightning テーブルを作成し、次に、ID 検証の原因を示すレポートを作成して、[Identity Verification Triggered By (ID 検証のトリガー基準)] という名前を付けました。このレポートを使用して、ID 検証のトリガー別の内訳を示す積み上げ横棒グラフも作成しました。このグラフの設定は次のとおりです。

  • レポート名: Identity Verification Triggered By (ID 検証のトリガー基準)
  • グラフ: 積み上げ横棒グラフ
  • Y 軸: 場所: 市区群、X 軸: レコード件数、積み上げ基準: トリガー基準
  • タイトル: Identity Verification Triggered By (ID 検証のトリガー基準)

Joel は追加と並び替えを行い、ダッシュボードは次のようになりました。

Northern Trail Outfitters の ID 検証ダッシュボード

システム管理者や役員がパスワードなしのログインの使用状況を一目で把握できるようになりました。成功です。

ここでは、少ない労力で顧客にサイトへのアクセス権を付与できることを学習しました。市場のニーズに応えてログインエクスペリエンスのブランド設定とカスタマイズを行う方法も学習しました。さらに新しく身に付けたスキルと便利なグラフによって、進行状況を一目で把握できるようにしました。これはすべて、すでに所有しているツールを使用して実現できます。

モバイルファースト ID を使用すれば、サインアッププロセスが使いやすくなり、顧客の満足度が向上します。顧客が職場、自宅、外出先、電車の中、あるいはフェリーの中のどこにいても、顧客にリーチできるため、顧客ベースを拡大できます。

リソース

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