アイデアの投稿やプラス投票を行う
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- アイデアを練り上げて文章にする。
- 既存のアイデアをプラス投票で支持する。
- 既存のアイデアにコメントして向上させる。
IdeaExchange でアイデアを閲覧や投稿する
Jose は、商談成立を即座に称賛する方法を Salesforce に組み込むというアイデアを抱いている人が他にもいるかどうかに関心があります。Linda のアドバイスに従って、ideas.salesforce.com の IdeaExchange にアクセスします。表示された画面の [Idea Search (アイデアの検索)] を使用して、称賛やレコグニションなどのキーワードで検索しましたが、同じようなアイデアはヒットしませんでした。
練り上げたアイデアを投稿する
優れたアイデアを思い付いたら、次はそのアイデアを人々と共有します。コミュニティの注目を集め、Salesforce 製品マネージャーの注意を引くためには、アイデアを練り上げたうえで投稿することが重要です。都合の良いことに、[Idea Submission (アイデアの送信)] に入力中に似たようなアイデアが表示されるため、IdeaExchange に他にどのようなアイデアが投稿されているかを知ることができます。
IdeaExchange のアイデアは次の 3 つの要素で構成されています。
- タイトル
- カテゴリ
- 説明
Jose は自身のアイデアを最大限に公開し、支持を得たいと考えています。上位にランクインし、新機能として実装される可能性を高めるために、Jose は次のベストプラクティスに従います。
タイトル
閲覧者の注意を引き、よく似たアイデアと差別化を図るために、タイトルは人々の注意を引きながら、端的に内容を伝えるものにします。
Jose はハイタッチのアニメーションを表示しようと思っていますが、敢えて他の形態のレコグニションも包含する広義のタイトルにします。そこで、「Celebrate the closing of an opportunity with an in-app animation (商談成立をアプリケーション内アニメーションで称賛)」とすることにしました。
カテゴリ
カテゴリを設定すると、アイデアが特定の Salesforce 製品に関連付けられます。このため、コミュニティメンバーや Salesforce 製品マネージャーが検索でアイデアを見つけやすくなります。各自のアイデアに適したカテゴリを見つけて選択できます。どのカテゴリを選択すべきか定かでない場合は、一番適していると思われるものを選びます。
Jose のアイデアは営業担当を対象とし、営業サイクル中に実行されるものであることから、[Sales Cloud] の [商談 & 見積] カテゴリを選択します。
説明
練り上げたアイデアの説明には次の点が記載されます。
- アイデアの目的と影響を詳述する。
- 用途を明確にする。
- アイデアの使用法と、このアイデアによって Salesforce がどのように向上するか説明する。
新しい機能やソリューションのしくみを真っ先に説明したいと思うかもしれませんが、まず重要なのは大局的な視点で目的や問題を説明することです。こうした説明から共感が生まれ、人々のエンゲージメントや対話が促進されることが少なくありません。説明を記述するときは、次のガイダンスを参考にします。
要素 | ガイダンス |
状況 | アイデアが製品のどの部分に組み込まれ、どのような人々にメリットがあるのかを説明する。既存の機能がある場合は、その難点や問題の根本原因について述べることが考えられます。 |
目的と影響 | アイデアの目的を説明する。解決策を提案するのではなく、自身のアイデアによって機能がどのように改善されるのかという影響面に焦点を当てます。 |
ユースケースとソリューション | 状況や目的を念頭に、1 つ以上のユースケースと提案する機能について説明します。 |
説得力のある見出しで注意を引いた Jose は、続いてアイデアと、他の人々にもそのアイデアが有益である理由を端的に説明します。そして、次のような説明文を考案しました。
「Sales Cloud で商談を追跡する際、商談成立という重要な出来事を表すビジュアルキューがほとんどありません。商談が「成立」に変更されたときに目を引くビジュアルキューが示されれば、担当者を即座に称賛することになり、Sales Cloud の採用の促進につながるほか、商談が適切に成立された状態であることを確認できます。
たとえば、営業担当が商談を「成立」に更新したときに、画面に拍手のアニメーショングラフィックが 5 秒間ポップアップ表示されるようにすることなどが考えられます。」
最初の文は、この機能が製品のどの部分に実装されるかを示しています。後続の文は、アイデアの目的と、このアイデアによって機能がどのように改善されるかを明確にしています。最後に、提案するソリューションを用いたアイデアのユースケースを挙げています。
アイデアの説明を記述するときは、アイデアを図示する画像を含めることや、改善の余地がある点を強調することを検討します。また、機密情報を含むスクリーンショットや画像が含まれないように注意します。
プラス投票でアイデアを支持する
IdeaExchange のホームページでは、特定のカテゴリのアイデアを調べたり、話題になっているアイデアや人気のあるアイデアを閲覧したりすることができます。
アイデアに対する支持を表明する場合は、ログインした状態で [プラス投票] をクリックすると、アイデアに投票と 10 ポイントが付与されます。逆に、アイデアに反対する場合は [ダウン投票] をクリックすると 10 ポイントが削除されます。獲得したポイント数が多いほど、製品マネージャーがアイデアをレビューして、開発を検討する可能性が高くなります。
コメントでアイデアを膨らませる
前述のとおり、クラウドソーシングのメリットの 1 つは、あるアイデアから別のアイデアが生み出されるポップコーン効果です。次の目的でアイデアにコメントすることができます。
- 異なる提案をする、または新たな視点を示す。
- アイデアが明瞭でない場合にわかりやすく説明してもらう。
- 自身のユースケースを共有する。
- Salesforce 製品マネージャーからのフォローアップに対応する。
アイデアの説明のガイドラインに従って、他のコミュニティメンバーや Salesforce 製品マネージャーの役に立つコメントを作成します。また、Trailblazer コミュニティの参加に関するガイドラインを遵守してください。このガイドラインに、コメントを建設的で誠意あるものにすることが定められています。
投稿するだけでなく、宣伝する!
アイデアを作成したら、あるいは気に入ったアイデアを見つけたら、人々に宣伝します。Trailblazer Community のほか、Twitter や LinkedIn など仕事用のソーシャルネットワークを利用してアイデアを広めます。
Jose は自身のアイデアを Linda や Cloud Kicks の他の同僚に知らせました。Linda はそのアイデアにプラス投票し、地域の Salesforce システム管理者コミュニティグループにも伝えています。
次は、その後 Jose のアイデアがどのようにして人気を集め、コミュニティの他のメンバーからのコメントによってアイデアがどのように膨らんでいったかを見ていきます。