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EDA の使用開始

学習の目的 

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Education Data Architecture (EDA) について説明する。
  • EDA トライアルにサインアップし、Salesforce で作業を開始する。
メモ

このモジュールでは、Education Cloud の管理パッケージバージョンに関する情報を提供しています。2023 年 3 月以降、新しいお客様と移行したお客様は、管理パッケージではなく統合プラットフォームソリューションを使用します。統合プラットフォームソリューションについての詳細は、Education Cloud のドキュメントを参照してください。

教育機関のシステム管理者の皆さんへ

Education Data Architecture (EDA) は、教育機関向けに設計されたデータアーキテクチャです。学校の Salesforce システム管理者である皆さんには、Salesforce の強力なテクノロジースイートとツールをインストール、設定、管理、操作して、キャンパスをつなぎ、賛助者をサポートする素晴らしい機会があります。それはかなり重要なことです。

このモジュールでは、システム管理者向けに、EDA とは何か、[EDA 設定] をどのように操作するか、EDA の取引先モデルをどのように理解するかの基本について順を追って説明します。このモジュール全体を通して、Cloudy College の Salesforce システム管理者である Nina Brown のジャーニーを見ていきます。この架空の学校とシステム管理者は教育機関向けの Salesforce に関する他のモジュールにも登場しましたが、初めて出会う方のために簡単に紹介します。

  • Nina Brown、Cloudy College の Salesforce システム管理者。Cloudy College は、米国北西部にある私立文系大学です。1964 年に創立され、今秋学期は 3,800 人以上の在学生がいます。
  • Nina は高等教育機関で Salesforce システム管理者としての 7 年間の経験を持ち、過去 4 年間にわたって Cloudy College の Salesforce システム管理者を務めています。彼女は Cloudy の Salesforce リリースの継続的な開発と設定のリーダーとして、Cloudy での Salesforce の日常的な設定、サポート、メンテナンス、改良を実行し、Salesforce がキャンパス全体でシームレスに機能するようにしています。Nina はこの大学での CRM の重要な問題やプロセスに関する主担当者兼専門分野のエキスパートの役割を果たし、キャンパス全体のプラットフォームのプロセスと利用を向上させていることが高く評価されています。

Cloudy College の要件に基づく Nina の経験は、あなた自身の経験とは異なる可能性がありますが、心配しないでください。あらゆる学校には独自のニーズがあり、このモジュールのシナリオは EDA の使用例にすぎません。練習として Cloudy College の例の手順に従っても、自分のデータに置き換えてもかまいません。このモジュールは、どちらの場合にも対応しています。

メモ

このモジュールでは、高等教育の設定で EDA を使用する例を紹介します。K-12 の学区や学校で Salesforce を管理する方法についての詳細については、「K-12 Architecture Kit Administration Basics (K-12 Architecture Kit の管理の基本)」モジュールを参照することをお勧めします。下の「リソース」セクションにリンクがあります。

EDA とは?

Salesforce.org のパートナーやお客様とのコラボレーションによって構築された EDA には、データを整理する Salesforce の機能が標準装備されています。そのため、大小さまざまな教育機関が学生や卒業生、保護者、教職員と多様な形でつながることができます。EDA は、いろいろな食品が保管されている巨大な食料棚に喩えることができます。EDA の食料棚の特長は、あらゆる食材が整然と並んでいることです。そのため何かが必要なときに、どこをどのように探せばよいのかわからないということがありません。誰でも整然とした食料棚が欲しいと思うことでしょう。

EDA は完璧に整理された食料棚のように、あちこち探し回らずに必要なものを見つけることができます。

EDA が登場する前は、教育機関のシステム管理者が食料棚の整理に数か月の時間と膨大な IT リソースを注ぎ込まなければなりませんでした。活用できる標準的な手段がなく、データアーキテクチャをゼロから手作業で作成するしかなかったためです。EDA の登場により、システム管理者が従来の Salesforce のリリースに要する時間の半分で立ち上げ実行できるようになりました。素晴らしいですよね?

アーキテクチャについては、このモジュールの残りの部分で詳しく説明します。ここでは、EDA が Salesforce の標準オブジェクト (取引先、取引先責任者など) とカスタムオブジェクト (リレーション、所属など) を使用して、あらゆるつながりを追跡するということを覚えておいてください。Salesforce ではこうしたつながりが整理され、追跡可能であるため、必要な情報を簡単に見つけることができます。

たとえば、卒業前に陸上チームの 4 年生の表彰式を企画するために、4 年生全員のリストを必要としているとします。学生の保護者全員にも招待メールを送信したいと考えています。EDA と Salesforce のレポートやキャンペーンを併用すれば、こうした作業を容易に実行できます。

それだけではありません。EDA には学生の専攻課程や履修科目も記録されます。「学生が学位を取得するためにはあと何単位必要か?」、「英語学課程に 1 年生が何人在籍しているのか?」などを知りたいと思うことはありませんか? EDA では、このすべて、さらにはこれ以上のことを実行できます。

この単元のこれ以降は、EDA へのサインアップやリソースの見つけ方など、EDA を使用するために必要な手続きについて説明します。その後、データアーキテクチャの解説に進み、EDA の価値について説明します。準備はいいですか? それでは始めましょう。

EDA をインストールする

EDA のジャーニーには、EDA をインストールすることから始まります。こちらからダウンロードできます。インストールの手順についての詳細は、Salesforce ヘルプの記事「Install EDA (EDA のインストール)」を参照してください。

メモ

metaDEPLOY を使用して EDA をインストールすると、既存のカスタマイズはすべて上書きされます。このステップで本番組織を使用しようとしている場合は、一旦やめて、本番組織にインストールしても問題がないか確認してください。続行するとデータが削除され、カスタマイズもリセットされます。

EDA のリソース

Salesforce や EDA の説明を読み進むうちに実際に使用してみたくなり、うずうずしているのではないでしょうか。Salesforce.org では、教育機関のシステム管理者向けにいくつかの無料リソースを用意しています。

中でも一番のお勧めは、Trailblazer Community という Salesforce の活気にあふれたオンラインコミュニティです。この Trailblazer Community では、教育業界のシステム管理者や開発者が、大小さまざまな疑問について意見を交換しています。Salesforce を使用する教育機関で仕事をしている方々のための場所といっても過言ではありません。コロラド大学ボルダー校で Enterprise CRM 部門ディレクターを務める Joanna Iturbe 氏は、「このコミュニティでは自分が寄与したことに匹敵するだけのものが得られます。ですから、貢献することがとても大切と考えています。サポートやアドバイスを交換できるだけでなく、同業者との極めて貴重なネットワークが構築され、友人になることさえあります」と述べています。

Trailblazer Community では次のような情報を見つけることができます。

  • Salesforce や教育に関連する多種多様な質問と回答
  • あなたが知りたい技術的な問題に特化した専門集団
  • 製品のドキュメント、ワークブック、役立つヒント
  • Salesforce と世界中の教育機関に関する豊富な知識を備えたエキスパート
  • EDA をはじめとする Salesforce.org の製品を向上させるアイデアを送信する機能

さらに、世界各地に Salesforce ユーザーグループが存在し、ユーザーグループミーティングでは、それぞれの組織で Salesforce を使用しているユーザーが集い、ベストプラクティスやヒント、コツ、Salesforce に関する全般的な情報について意見を交換しています。以下のユーザーグループサイトのリストに最寄りのユーザーグループがあれば、ぜひコミュニティへの参加もご検討ください。

次の単元では、EDA 設定を紹介しつつ、エンティティリレーションダイアグラム (ERD) について概説します。次の単元に進みましょう。

リソース

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