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Summer ‘24 で 認定 Heroku アーキテクト資格を更新する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Private Space と Connect のリージョンの更新を認識する。
  • Heroku Team に SSO を使用する。
  • 過去のパスワードの利用制限を監視する。
  • pgvector で Heroku Postgres を拡張する。
  • Standard、Premium、Private、Shield の Postgres データベースに -10 プランをプロビジョニングする。
  • Performance、Private、Shield に大きなサイズの dyno 層を実現する。
  • カード支払いのお客様向けの Heroku の無料機能を活用する。
  • Heroku Enterprise でコスト効率が高い Basic dyno を使用する。

認定資格を更新する

認定 Heroku アーキテクト資格を保有している場合、その認定資格を維持するためには期日までにこのモジュールを修了する必要があります。資格を維持するためのもう 1 つ重要な点は、Trailhead アカウントと Webassessor アカウントをリンクさせておくことです。

この資格の取得を検討している方は、Heroku アーキテクト資格を参照してください。

メモ

このバッジは誰でも取得できますが、このモジュールは認定 Heroku アーキテクトの有資格者を対象としています。

認定資格の機密を守る

質の高い認定試験を実施し、価値ある資格を認定することは Salesforce の最優先事項です。業界随一と広く認められている認定資格制度を維持するためには、試験のセキュリティを確保し、その機密を保持することが不可欠です。

Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、「Salesforce 認定資格プログラム同意書」に同意いただく必要があります。詳細は、Trailhead ヘルプ記事「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」に記載の Salesforce 認定資格試験の受験ポリシーを確認してください。

この 1 年間に優れた機能が強化されています。その中でも特に重要なものについて説明します。

Private Space と Connect のリージョンの更新を認識する

Private Space が新たに使用可能になった 4 つのリージョン: ロンドン、モントリオール、ムンバイ、シンガポール

Private Space は、隔離されたネットワーク内で dyno や特定の種類のアドオンを実行する専用環境です。Private Space をプロビジョニングするリージョンを指定して、Heroku のアプリやサービスをユーザーの近くに配置し、レイテンシーを抑えます。Heroku Private Space が新たにロンドン、モントリオール、ムンバイ、シンガポールの 4 つのリージョンに正式リリースされました。

Private Space は、ネットワークから隔離された状態でアプリを実行できる環境で、アプリのデプロイや、現地のデータ要件への準拠における選択肢や柔軟性が広がります。Heroku サービスを介したデータの移動方法についての詳細は、「Salesforce Infrastructure and Sub-processor Documentation (Salesforce インフラストラクチャとサブプロセッサーに関するドキュメント)」「データの所在」の情報を参照してください。

Heroku Connect を新たに作成可能になった 4 つのリージョン: ロンドン、モントリオール、ムンバイ、シンガポール

Heroku Connect は、Heroku Postgres データベースと Salesforce 間のシームレスなデータ同期を可能にします。

Heroku のロンドン、シンガポール、ムンバイ、モントリオールの各リージョンで Heroku Connect アドオンを作成できるようになりました。

各リージョンの Heroku Connect が使用するパブリック IP アドレスは、Heroku Connect Dev Center にリストされています。この情報は、ログイン IP 制限が有効になっている状況で Salesforce 組織を設定する場合に役立ちます。各リージョンで作成された Heroku Connect アドオンの API URL は、「Heroku Connect API」記事に記載されています。

Heroku Team に SSO を使用する

すべての Heroku Team にシングルサインオン (SSO) を利用できるようになりました。Heroku での SSO は、ユーザーが Heroku のログインページではなく、各自の会社の ID プロバイダー (IdP) を使用して Heroku にログインできるようにする機能です。ユーザーが IdP で一度ユーザー名とパスワードを入力すれば、IdP がコントロールするすべてのサービスにアクセス可能になります。

これまで、SSO は Heroku Enterprise のお客様のみが利用可能でした。この変更に伴い、すべての Heroku Team が既存の SAML 2.0 準拠 ID プロバイダー (IDP) を使用して、Heroku に安全にログインできるようになります。

SSO を有効にするには、チーム管理者である必要があります。SSO を使用する場合は、「Heroku でのシングルサインオン (SSO) サービスの使用 (管理者向け)」を参照してください。

過去のパスワードの利用制限を監視する

Heroku の全ユーザーを対象に、過去のパスワードの利用制限が適用されるようになりました。パスワードの再利用を禁じることで、ユーザーに強力な一意のパスワードを維持するよう促し、侵害されている可能性がある古いパスワードを用いた新たなデータ漏洩のリスクの影響を軽減することができます。現在のパスワードを変更する際、過去 8 回のパスワードは再利用できません。

pgvector で Heroku Postgres を拡張する

Heroku Postgres 向けの pgvector

大規模言語モデル (LLM) や AI アプリが極めて重視されるこの時代に、pgvector は高次元のベクトル類似性検索の実行に不可欠な機能を提供します。pgvector により、Heroku Postgres が複雑なデータの中から類似のデータポイントをすばやく見つけられるようになるため、おすすめシステムや LLM のプロンプトエンジニアリングのようなアプリで極めて効果的です。

PostgreSQL 15 の Standard、Premium、Private、Shield の Heroku Postgres プラン向けの pgvector が正式リリースされました。Heroku Postgres 向けの pgvector 拡張では、ベクトルデータタイプのサポートと、ベクトルを処理する関数が追加されます。

この拡張機能を追加する場合は、psql セッションで次のコマンドを実行します。

=> CREATE EXTENSION vector;

pgvector のインストールについての詳細は、「Heroku Postgres での拡張機能、PostGIS、フルテキスト検索辞書」を参照してください。

pgvector で Heroku Postgres を拡張する: AI インサイトの生成

大規模言語モデルや他の機械学習アプリを処理する際にベクトルが重要なのは、これらのモデルが生成する埋め込みがベクトル形式で出力されることが多いためです。現時点で pgvector は、追加料金なしで Postgres 15 を実行する Production 層のすべてのデータベースと完全互換性があり、クライアントセッションで簡単な CREATE EXTENSION vector; コマンドを実行するだけで開始できます。

Standard、Premium、Private、Shield の Postgres データベースに -10 プランをプロビジョニングする

Heroku Postgres の Standard、Premium、Private、Shield の -10 データベースが使用可能になりました。-10 プランは付属するディスクサイズ、CPU、メモリが大きくなります。

プラン

vCPU

RAM

PIOPS

接続制限

ディスクサイズ

standard-10 premium-10 private-10 shield-10

128

1 TB

32000

500

8 TB

この新しいプランは、他の Heroku Postgres アドオンと同様に、次のようにプラン名を指定してプロビジョニングできます。

$ heroku addons:create heroku-postgresql:premium-10 -a example-app

詳細は「適切な Heroku Postgres プランの選択」、新しいプランの価格は「Heroku Postgres add-ons (Heroku Postgres アドオン)」を参照してください。

Performance、Private、Shield に大きなサイズの dyno 層を実現する

Performance、Private、Shield の各 dyno 層に、3 種類の大きな dyno サイズが用意されています。以下の新しい dyno で、アプリのメモリや計算能力を増強できます。

プラン

メモリ (RAM)

CPU シェア

計算

Performance/Private/Shield-L-RAM

30 GB

100%

24x

Performance/Private/Shield-XL

62 GB

100%

50x

Performance/Private/Shield-2XL

126 GB

100%

100x

Heroku の Performance 層の dyno は、計算負荷が最大のワークロードを実行するための専用リソースを備えていました。昨今の複雑なアプリやデータ量の増大によってメモリの消費量が増え、CPU にこれまでないほどの負荷がかかっています。上記の新しい dyno タイプを使用すれば、Heroku の計算やメモリの仕様が強化され、新しいユースケースに対応できるようになります。

Heroku のすべてのお客様が、今すぐ新しい Performance dyno を使い始めることができます。Private と Shield Private Space のお客様も、Private と Shield の新しい dyno タイプを使用できます。

カード支払いのお客様向けの Heroku の無料機能を活用する

現在、25 人までの Heroku Team は無料です。以前は、5 人以上の Heroku Team の月額が 10 ドルでした。

Heroku CI も以前は月額 10 ドルでしたが、現在は無料です。Heroku CI の利用に月額料金はかかりませんが、CI テストの実行時に dyno やアドオンの利用料が課金されます。詳細は、「使用時間と請求」を参照してください。

Heroku Enterprise でコスト効率が高い Basic dyno を使用する

Heroku Enterprise のお客様が、Common Runtime で Basic dyno を利用できるようになりました。各 Basic dyno は、1 か月あたり Enterprise ライセンスの 0.28 dyno ユニットを消費します。Enterprise のお客様の Common Runtime アプリについては、Basic dyno が新しいデフォルトの dyno タイプです。

Enterprise のお客様が、リソースの負荷が低いアプリやバックグラウンドジョブを実行する場合に、コスト効率が高いオプションを選択できるようになりました。アプリに複数のプロセスがある場合は、dyno タイプが混在しないように、フォーメーション内のすべてのプロセスに dyno サイズを明示的に設定します。

過去 1 年間にリリースされた Heroku の機能の中で特に重要なものを学習しました。ここで、上記のトピックの理解度を確認し、認定 Heroku アーキテクト資格を更新するために試験を受けていただきます。

リソース

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