提供者向けの Health Cloud の使用

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

• 提供者の Health Cloud エンドユーザーを特定する。
• エンドユーザーが実行する作業について説明する。

Luke のクリニック受診

Luke の診察予約時間になりました。彼は Del Sol での患者ジャーニーが迅速で簡単に進むことを期待しています。これは Del Sol の患者マネージャーである Elizabeth にとっては簡単な仕事ではありません。正確な健康評価と最適なケアプランを用意することは言うまでもなく、Luke がヘルスケアジャーニーにすぐにアクセスできるようにする必要があります。

Luke がクリニックで受診する前に、ヘルスケアサービスエージェントが医師の診察を受ける予定をスケジュールしてくれます。エージェントは、Luke に本人確認のための質問をした後、彼のプロファイルを確認して Luke の都合の良い日に予定をスケジュールします。

Luke はオンラインポータルを使用して予定をオンラインでスケジュールすることもできます。このポータルは非常に便利なリソースです。ポータルを使って予約を入れたり、病歴にアクセスしたり、ヘルスジャーニーに合わせてパーソナライズされたリソースを見つけたりすることができます。 

予定の当日、Luke はクリニックに行き、受付で必要な情報を提供し、医師の診察を受けます。 

全身診察といくつかの検査を行いました。Luke は後日医師と直接会って結果を確認するために再びクリニックを訪れます。医師は、彼が前糖尿病であると伝えます。幸い、医師は疾患を早期に発見しました。適切なライフスタイルに変え、投薬と血糖値のモニタリングにより、Luke は 2型糖尿病やその他の深刻な健康問題を予防または発症を遅らせることができます。

Luke の医師は、Luke の疾患を管理するためにケアチームを編成します。チームには、ケアマネージャー、糖尿病教育担当者、ヘルスコーチが含まれます。 

Del Sol のケアマネージャーは Luke の治療にとって最善の方策、つまりケアプランを作成します。このプランには、食事の調整、テニスをすること、処方薬の服用、血糖値レベルのモニタリング、専門医による定期的な診察が含まれます。マネージャーは、Luke が必要なリソースを利用できるように、医療保険会社に連絡して治療に保険が適用されることを確認します。 

糖尿病教育担当者は、Luke の疾患について、またそれが健康全般にとって何を意味するのかを説明します。ヘルスコーチは、2 型糖尿病の発症を予防または遅らせるために、Luke がライフスタイルをどう変えるべきかを指導します。 

Health Cloud の主要なユーザー 

Luke、ヘルスケアサービスエージェント、ケアチームの全員が Luke の疾患を管理するために Health Cloud を使用します。主要なユーザーと、彼らが Health Cloud で一般的に実行する ToDo は次のとおりです。

患者

患者は、簡単に言うと、ケアを受ける人です。患者の主な目標は、健康な生活を送ることです。患者は、提供者とやり取りする必要があるため、有意義な役に立つ方法で提供者とエンゲージすることを期待します。最適な日時で受診予約をスケジュールしたり、チェックインを迅速に済ますために予約時間の前に提供者に連絡したり、オンラインで医療カルテにアクセスできることを求めています。 

通常、患者が Salesforce 組織にログインして Health Cloud を直接操作することはありません。患者は Health Cloud と統合されたコミュニティポータルを使用して情報を検索し、ToDo を完了します。このようにして、医師、ケアチーム、サービスエージェント、その他のヘルスケアスタッフは、患者の 360度 ビューを引き続き利用することができます。 

患者はコミュニティポータルで次の ToDo を実行できます。

• 地域の提供者について調べる。
• ヘルスケアシステムに連絡して、予定をスケジュールする。
• ケアプランと指示に従う。
• 血圧などの健康データを追跡する。
• 医療機器を注文する。
• 疾患の管理に役立つ記事など、関連リソースにアクセスする。

ヘルスケアサービスエージェント

ヘルスケアサービスエージェントは、着信通話を通じて患者を支援したり教育したりします。最初の連絡窓口として、一度に患者 1 人ずつ、さまざまな問い合わせを処理します。会社の顔として、ヘルスケアサービスエージェントの目標は、患者からの問い合わせを完全に解決することです。要求がエージェントの範囲外である場合は、他のリソースに患者をつなげます。 

ヘルスケアサービスエージェントの主な目標は、患者が求める情報、ケア、診察を確実に受けられるようにすると同時に、患者が給付とリソースを最大限に活用できるようにすることです。 

ヘルスケアサービスエージェントは Health Cloud で次の ToDo を実行できます。

• 患者 ID を確認する。
• 患者給付を確認する。
• 患者に適した提供者を検索する。
• 患者の予定をスケジュールする。
• 紹介を処理し、患者のケアを事前承認する。
• 患者の書類を管理する。

ケアチーム

ケアチームは、患者の診断を支援する責任があります。ケアチームには、ケアマネージャー、ケアコーディネーター、ケア担当者など、さまざまな人が含まれます。 

ケアマネージャーとケアコーディネーターは、患者のニーズを評価し、ケアの管理と連携を図り、パーソナライズされたケアプランを作成します。患者とヘルスケア提供者・サービス・リソースのネットワークとの間の橋渡しの役割を果たします。ケアチームは臨床取扱件数を管理し、多くの場合、高齢者、十分なサービスを受けていない人々や恵まれない人々、慢性疾患や複雑なヘルスケア疾患を持つ人々を担当します。 

ケア担当者は、患者ケアを患者の自宅で行うことがあります。家族や親しい友人である場合や、専門の介護者に有料で依頼する場合もあります。ケア担当者は、各種予定への移動、食事の用意、処方箋などのサポートを提供します。概して、患者が十分な世話を受けられるようにします。 

ケアチームのメンバーは、Health Cloud を使用して次のことを行います。

• 患者調査を実行する。電話で行うことが多い。
• ケアプラン (問題、目標、介入など) を定義する。
• 患者と関わる。
• 紹介を処理し、患者のケアを事前承認する。
• レポート機能を使用して患者データを分析する。

まとめ

Del Sol のかかりつけ医が 2 型糖尿病の発症を早期発見したことは Luke にとって幸運でした。Luke は、食事の調整、運動、投薬、血糖値レベルのモニタリングなど、さまざまな方法で疾患を管理できるようになりました。Health Cloud を使用することで、Luke はケアチームから常に手厚いケアを受けられると確信できます。