コンソールで患者カードを調整する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 患者カードの内容を説明する。
- 患者カードでカスタマイズ可能な情報を挙げる。
- 患者カードに新しい項目を追加する。
患者の表示サマリー
Harryette は、ケアコーディネーターが日頃から Health Cloud コンソールの患者カードを使用して、患者に関する情報をすばやく確認していることを認識しています。このコンソールでは、患者のデータが [Patient Navigation (患者ナビゲーション)]、[Patient Info (患者情報)]、[Patient Card (患者カード)] という 3 つのセクションに表示されます。
- ケアコーディネーターは [患者ナビゲーション] メニュー (1) を使用して、必要とするページに患者カードから直接移動できます。Harryette はナビゲーションメニューに表示される項目をカスタマイズできます。たとえば、デフォルトのメニューカテゴリの 1 つにナビゲーション項目を追加したり、新しい子ナビゲーションオプションがあるカテゴリを追加したりすることができます。
-
[Patient Info (患者情報)] セクション (2) には、患者の基本的な識別情報 (生年月日、性別など) と、サムネイル写真がある場合にはその写真が表示されます。
-
[Patient Card (患者カード)] (3) というセクションには、連絡先情報や医療カルテの項目が表示されます。このセクションにはデフォルトで、投薬やアレルギーなどの詳細が示されます。Harryette はこのリストをカスタマイズしたり、ソースレコードシステムの項目を追加したりすることができます。
患者カード
患者カードでは医療のサマリー情報を一目で確認できます。患者カードはコンソールの左側に固定され、ケアコーディネーターが患者にケアプランを説明したり、メールを書いたり、請求の承認申請を行ったりする際に頻繁に参照します。ケアコーディネーターは患者の疾患、処方、予定、患者の医療カルテから取り込んだその他の詳細をこのカードで確認します。
現在 Leif は、患者が参加するカウンセリングセッションの種別を患者カードに表示したいと考えています。また、Bloomington Caregivers のスペイン語を話す同僚やメンバーには、項目の表示ラベルがスペイン語で示されるようにすることも提案しました。
さらに、ここでもう 1 つ考慮すべき点があります。[Field labels (項目の表示ラベル)] は、トランスレーションワークベンチを使用してローカライズすることができません。ワークベンチは翻訳に使用する言語を指定するための Salesforce ツールです。トランスレーションワークベンチを使用して、組織で作成したカスタマイズなどの翻訳を作成します。翻訳を追加する場合は、1 つの言語 (例: 英語) で項目を追加して、その設定レコードをコピーします。次に、コピーしたレコードを翻訳したテキストで更新し、[Language (言語)] 項目を設定します。ユーザーの言語設定に一致する表示ラベルテキストが表示されます。
2 つのレコードに同じ並び替え順を指定することはできないため、コピーしたレコードにはそれぞれ新しいバージョン番号が必要になります。たとえば、英語レコードの並び替え順が 3 の場合は、コピーしたスペイン語レコードのバージョンに 3.1 を割り当てます。
- Health Cloud – Lightning Admin アプリケーションで、[患者カードの設定] をクリックして、[新規] をクリックします。
- 患者カードの設定を次のとおり定義します。
- Patient Card Configuration Name (患者カードの設定名): Latest counseling session (前回のカウンセリングセッション)
- Object Name (オブジェクト名): Latest_counseling_session__c
- Field Name (項目名): Session_Type__c
- Friendly Field Nam (わかりやすい項目名): Counseling Session Type (カウンセリングセッション種別)
- Sort Order (並び替え順): 8
- Sort By (並べ替え基準): Session_Date__c
- Language (言語): 英語 (アメリカ)
- 有効: 選択
- 昇順: 選択解除
- Patient Account Lookup (患者取引先ルックアップ): Patient__c
- Limit (上限): 1
- Override Filter Field (上書き条件項目): Is_Visible_On_Patient_Card__c
-
[Save (保存)] をクリックします。
- 英語レコードをコピーして、次の値で更新します。
- Patient Card Configuration Name (患者カードの設定名): Latest counseling session (Spanish) (前回のカウンセリングセッション (スペイン語))
- Friendly Field Name (わかりやすい項目名): Tipo de sesión de asesoramiento
- Sort Order (並び替え順): 8.1
- Language (言語): Español (Mexico) (スペイン語 (メキシコ))
-
[Save (保存)] をクリックします。
Leif が次回いずれかの患者のレコードをチェックすると、患者の前回のカウンセリングセッションに関する情報が表示されます。
これで、Health Cloud でケアコーディネーターワークフローを合理化するツールが揃いました。患者のマイルストーンをより明確に視覚化するために拡張タイムラインをカスタマイズしたり、即座にインサイトを取得するために患者カードを調整したりすることで、公衆衛生組織はより効率的でパーソナライズされたケアを提供できるようになります。
リソース
- Salesforce ヘルプ: Customize Patient or Member Information (患者情報またはメンバー情報のカスタマイズ)
- Salesforce ヘルプ: Customize Medical Data on the Patient Card Component (患者カードコンポーネントの医療データのカスタマイズ)