ケアプランを設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Health Cloud を含む Developer Edition 組織にサインアップする。
- システム管理者がケアチーム内の役割を設定する方法を説明する。
- システム管理者が複数のケアプランレコードタイプを作成する方法を説明する。
- ケアコーディネーターがケアプランテンプレートを追加できるようにするための手順を説明する。
ケアチーム内の役割を設定する
再び Harryette の登場です。Harryette は Bloomington Caregivers の Salesforce システム管理者です。現在、Bloomington のケアコーディネーターである April のためにケアプランを設定しています。この単元では、Harryette が実行する手順を説明します。単元の末尾で各自の組織を入手すれば、後から練習できます。この時点で一緒に手順を実行する必要はありません。後ほど練習できます。
April がケアプランを使い始められるように、Harryette は Health Cloud でいくつかの権限を有効にします。
まず、Harryette は ToDo オブジェクトに次の項目に対する「編集」権限があることを確認します。
- コメント
- 期日
- 目標
- 名前
- 優先度
- 問題
- 公開
- 繰り返し期間
- 関連先
- この ToDo を繰り返す
- 状況
- ToDo の種別
- ToDo レコードタイプ
- ToDo のサブ種別
次に、ユーザーオブジェクトに次の項目に対する「編集」権限があることを確認します。
- 別名
- メール
- 姓
- ニックネーム
- プロファイル
- ユーザー名
- ユーザーライセンス
ケアプランのケースチームを設定するために、Harryette は「アプリケーションのカスタマイズ」と「ユーザーの管理」の 2 つの権限を有効にします。また、April がケアチームメンバーを追加できるように、ケースの「編集」アクセス権が有効になっていることも確認します。
April は、ケアチームを作成するためのすべての準備を整えたいと考えています。Harryette は、April が選択できるようにケアチーム内の役割のリストを作成します。ケアチーム内の役割によって、メンバーに付与されるケアプラン情報へのアクセスレベル (参照のみ、参照・更新などのアクセス権) が決まります。この役割には、内部ユーザーと外部連絡先の両方が含まれます。ケアプランを作成するには、少なくとも 1 人の内部ユーザーを割り当てる必要があります。まず、Harryette は患者の役割とケアコーディネーターの役割を作成します。Harryette が実行する手順は次のとおりです。前述のとおり、ここではまだ一緒に手順を実行する必要はありません。下記の手順は参考のために記載しています。
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに
「ケースチーム内の役割」
と入力し、[ケースチーム内の役割] を選択します。 - [新規] をクリックします。
- [メンバーロール名] に
「Patient Manager (患者マネージャー)」
と入力します。 - [ケースのアクセス権] 選択リストから、役割のアクセスレベルとして [参照・更新] を選択します。他には、[参照のみ] と [非公開] のアクセス種別があります。
- [カスタマーポータルに公開] チェックボックスをオンにします。これで、この役割がポータルメンバーに表示されるようになります。
- [保存] をクリックします。
複数のケアプランレコードタイプの作成
April には、直ちに対応が必要な複数の健康状態を抱える患者が多数います。April の患者である Charles Green は糖尿病を患っており、脊椎炎の定期検査も必要です。April は、患者のケアを個別のケアプランに整理できれば助かります。これを実現するため、April は Harryette に助けを求めて、複数のケアプランレコードタイプを設定できるようにしてもらいます。
新しい組織では、複数のケアプランがデフォルトで有効になっています。ただし、万が一有効になっていない場合は、Harryette は次の手順を行うと簡単にオプションを有効にできます。
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに「
カスタム設定
」と入力し、[カスタム設定] を選択します。 - カスタム設定のリストで、[Health Cloud Feature Toggles (Health Cloud 機能切り替え)] の横にある [管理] をクリックします。
- [Multiple Care Plans (複数のケアプラン)] の横にある [編集] をクリックして、[Enabled (有効)] チェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
April が使用を開始する前に、Harryette は複数のケアプランレコードタイプを追加する必要があります。
- [設定] でオブジェクトマネージャーに移動し、[クイック検索] ボックスに
「ケース」
と入力します。 - [ケース] をクリックします。
- [ケースページレイアウト] を選択します。
- [新規] をクリックして、新しいケースページレイアウトを追加します。
- [既存のページレイアウト] 選択リストで、[CarePlan Layout (CarePlan レイアウト)] を選択します。
- [ページレイアウト名] に、
「CarePlanforSpondylitis」
と入力します。 -
[フィードベースのレイアウト] チェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
- ケースオブジェクトページのリストから [レコードタイプ] をクリックします。
- [新規] をクリックします。
- [既存のレコードタイプからコピーする] で、選択リストから [CarePlan] を選択します。
- [レコードタイプの表示ラベル] に
「CarePlanforSpondylitis」
と入力します。 - [レコードタイプ名] で、
[CarePlanforSpondylitis]
をクリックして自動入力します。 - [サポートプロセス] で、選択リストから [ヘルスケア] を選択します。
- [説明] に、
「Define a care plan for spondylitis (脊椎炎のケアプランを定義する)」
と入力します。 -
[Active (有効)] チェックボックスをオンにします。
- すべてのプロファイルで [使用可能に設定] を選択し、[次へ] をクリックします。
- [1 つのレイアウトをすべてのプロファイルに適用する] で、[CarePlanforSpondylitis] を選択します。
- [保存] をクリックします。
最後に、Harryette はカスタムメタデータ型の下にケアプランレコードタイプを作成します。
- [設定] から [ホーム] に移動して、[クイック検索] ボックスに
「カスタムメタデータ型」
と入力します。 - [カスタムメタデータ型] を選択します。
- [ケアプランレコードタイプ] の横にある [レコードの管理] をクリックします。
- [新規] をクリックします。
- [ケアプランレコードタイプ] に次の情報を入力します。
- [表示ラベル] に、
「CarePlanforSpondylitis」
と入力します。これは、ケアプランレコードタイプの名前です。 - [ケアプランレコードタイプ名] で、
[CarePlanforSpondylitis]
をクリックして自動入力します。これは、API および管理パッケージで使用される一意の名前です。 - [レコードタイプ名前空間] は空白のままにします。
- [ケアプランレコードタイプ名] に、
「CarePlanforSpondylitis」
と入力します。これは、ケアプランレコードタイプに関連付けられたケースの種別の名前です。
- [表示ラベル] に、
-
[Active (有効)] のチェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
これで、April が [新しいケアプラン] をクリックすると、脊椎炎のケアプランレコードタイプが表示されるようになりました。また、症状別にさまざまなケアプランを作成することもできます。
ケアコーディネーターによるケアプランテンプレートの適用を可能にする
ケアプランを作成した後でも、April はケアプランテンプレートを追加できます。この場合、Harryette はケースページの強調表示パネルに [ケアプランテンプレートの適用] ボタンを追加します。
これは次の手順で設定します。
- [設定] から、オブジェクトマネージャーに移動します。
- [クイック検索] ボックスに
「ケース」
と入力し、[ケース] を選択します。 - [ケースページレイアウト]、[CarePlan Layout (CarePlan レイアウト)] の順にクリックします。
- [Mobile & Lightning Actions (モバイルおよび Lightning のアクション)] を選択します。
- アクションの [ケアプランテンプレートの適用] を [Salesforce モバイルおよび Lightning Experience アクション] 領域にドラッグします。
- [保存] をクリックします。
これで、ケアプランテンプレートを [Care Plan for Knee Pain (膝関節痛のケアプラン)] に追加する場合、April はケアプランレコードページの [ケアプランテンプレートの適用] ボタンをクリックできるようになりました。
既存のケアプランを Salesforce にインポートするには、Salesforce システム管理者ガイドのトピック「ケアプランテンプレートのインポート」に従ってください。
Harryette のサポートのおかげで、April はさまざまなケアプランテンプレートを単独で使用したり、テンプレートとケアプランを組み合わせたりできるようになりました。ですが、April はケアプランコンポーネントをさらにカスタマイズすることもできます。次はその方法を見ていきましょう。
Health Cloud を搭載した Developer Edition 組織へのサインアップ
このモジュールを実行するには、Health Cloud とサンプルデータを含む特別な Developer Edition 組織が必要です。このモジュールの Challenge に取り組めるように、ここで無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続します。この Developer Edition は、このバッジの Challenge 用に設計されているため、他のバッジでは機能しないことがあります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。
- Health Cloud を搭載した無料の Developer Edition 組織にサインアップします。
- フォームに入力します。
- [メール] には、有効なメールアドレスを入力します。
- [ユーザー名] に、メールアドレス形式の一意のユーザー名を入力します。有効なメールアカウントである必要はなく、yourname@hc4evah.com などを使用します。
- フォームに入力したら [サインアップ] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [アカウントを確認] をクリックします。
- パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。
ヒント: 後ですぐに入力できるように、ユーザー名、パスワード、ログイン URL をメモしておきます。 - Developer Edition にログインした状態になります。
新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。
- Trailhead アカウントにログインしていることを確認します。
- このページの最下部にある「Challenge」セクションで Playground 名をクリックし、[組織を接続] をクリックします。
- ログイン画面で、先ほど設定した Developer Edition のユーザー名とパスワードを入力します。
- [アクセスを許可しますか?] 画面で [許可] をクリックします。
- [この組織をハンズオン Challenge 用に接続しますか?] 画面で [はい] をクリックします。保存します。Challenge ページにリダイレクトされたら、このバッジの獲得を目指して新しい Developer Edition を使用できます。
これで、Health Cloud が有効になっている組織の準備が整い、クライアントと一緒に新しい道を切り開いていくことができます!