ケアプランをカスタマイズする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 問題、目標、ToDo の項目をカスタマイズする。
- すべてのケアプランの下にある ToDo ビューをカスタマイズする。
ケアプランとケアプランテンプレートの最も際立った特徴は、その柔軟性です。ケアコーディネーターはケアプランコンポーネントをさまざまな方法でカスタマイズして、患者ごとの固有のニーズに合わせることができます。ですが、そのためにはシステム管理者の協力が必要です。
それでは、Harryette が April のためにケアプランコンポーネントをカスタマイズする方法を見ていきましょう。ここでは Harryette が実行する手順を概説します。まだ各自の組織で一緒に実行する必要はありません。後ほどケアプランの設定に取り組みます。
問題、目標、ToDo の項目を変更する
Harryette は問題オブジェクトをカスタマイズしたいと考えています。[説明]、[優先度]、[並び替え順] 項目を追加して、必須プロパティにする必要があります。これは次の手順で行います。
- [Setup (設定)] でオブジェクトマネージャーに移動し、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Problem
(問題) と入力します。
-
[ページレイアウト] に移動して、[Problem Layout (問題レイアウト)] を選択します。
- 上部の項目のリストに [説明] と [優先度] があります。領域 1 ([Fields (項目)] 領域) から [Description (説明)] を選択し、領域 2 ([Problem Detail (問題の詳細)] 領域) にドラッグします。
- [Description (説明)] 項目を必須項目にするには、要素をダブルクリックするか、要素の横にある
をクリックして、[Required (必須)] 項目を選択します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
- ステップ 3 ~ 5 を繰り返して、[優先度] 項目を追加します。
April が新しい問題を作成する場合、次のように表示されます。
ToDo と目標に関連する項目をカスタマイズする場合も、Harryette は同じ手順を実行します。
オブジェクトマネージャーに移動して、[クイック検索] ボックスに該当するコンポーネントの名前 (ToDo または目標) を入力します。次に、[Page Layout (ページレイアウト)] を選択し、[Health Task Layout (健康状態に関する ToDo レイアウト)] または [Goal Layout (目標レイアウト)] を選択して変更します。
ToDo の項目値を変更する
Harryette は、問題、目標、ToDo のさまざまな項目を追加してカスタマイズしました。ですが、今度はさらに進んで、項目値もカスタマイズしてみましょう。Harryette は、April が最も頻繁に割り当てる可能性がある項目値を追加したいと思っています。Harryette が ToDo の種別、ToDo の優先度、ToDo の状態値を編集、追加していく様子を見てみましょう。
まず、Harryette はカスタムの ToDo の種別を追加しようと考えます。ToDo の種別とは、提供対象のケアの種類に固有の ToDo です。たとえば、Charles には非臨床または個人的な ToDo を割り当てることができます。Harryette は、ToDo の種別を選択するときに表示される選択リスト値のリストに、「Personal (個人)」と「Nonclinical (非臨床)」という ToDo の種別を追加したいと考えています。
新しい ToDo の種別を設定するために、Harryette は次の手順を実行します。
- [Setup (設定)] でオブジェクトマネージャーに移動し、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Activity
(活動) と入力します。
-
[活動] を選択します。
-
[項目とリレーション] から、[TaskType] を選択します。
- [値] で、[New (新規)] をクリックします。
- 選択リスト値として、
Personal
(個人) とNonclinical
(非臨床) を行を分けて入力します。
-
[ケアプランの ToDo] チェックボックスをオンにします。これで、新しい値が [ToDo の種別] 選択リストに関連付けられます。
-
[Save (保存)] をクリックします。
これで、April が新しい ToDo を作成すると、ドロップダウンに新しい選択リスト値である [Personal (個人)] と [Nonclinical (非臨床)] が表示されるようになりました。
次に、Harryette は ToDo の優先度値を編集し、[緊急] という値を追加しようとします。April はこの値を使用して、直ちに対応が必要なケアプランを示します。
- [Setup (設定)] でオブジェクトマネージャーに移動し、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Task
(ToDo) と入力します。
-
[ToDo] を選択します。
-
[項目とリレーション] をクリックし、[優先度] を選択します。
- [ToDo の優先度の選択リスト値] テーブルまでスクロールして、[New (新規)] をクリックします。
- テキストボックスに、選択リスト値として
Urgent
(応急) と入力します。さらに値を追加するには、それぞれの値を別の行に配置します。
-
[ケアプランの ToDo] チェックボックスをオンにして、新しい値をケアプランと関連付けます。
-
[Save (保存)] をクリックします。
これで、April はケアプランの優先度を [緊急] として分類できるようになりました。
Harryette は、[状況] の選択リスト値も同じようにカスタマイズします。
グループ化単位の順序を変更する
ToDo をグループ化するためのカテゴリは 6 つ ([問題および目標]、[目標]、[問題]、[割り当て先]、[期限]、[なし]) あります。必要に応じて、ケアコーディネーターはグループ化の順序を変更します。問題別に ToDo を並べ替えることが最も多い場合は、[問題] を [グループ別] リストの一番上に配置できます。
April は ToDo を [期日] で並べ替えたいと思っています。では、Harryette がそれをどのように設定するのかを見てみましょう。
- [Setup (設定)] に移動して、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Custom Setting
(カスタム設定) と入力します。
- [ToDo グループ] の横にある [管理] をクリックします。
- [日付] の横にある [編集] をクリックします。
- [Sort Order (並び替え順)] に
1
と入力します。[Save (保存)] をクリックします。
- [Problem & Goal (問題および目標)] の横にある [Edit (編集)] をクリックし、[Sort Order (並び替え順)] に
5
と入力します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
Harryette は、April が希望する順序になるようにビューを並べ替えます。
Harryette は、ケアプラン、問題、目標、ToDo とそれぞれの関連項目をカスタマイズしました。これで April は、患者のケアプランとケアプランテンプレートを作成しながら、スムーズに一日の業務をこなせるようになりました。April のエクスペリエンスがどのようなものかを見てみましょう。
ケアプランの ToDo をカスタマイズする
April が [すべてのケアプラン] タブからケアプランを表示すると、ToDo とそのコンポーネントが 1 つのビューに表示されます。糖尿病のケアプランにある ToDo のリストを見てください。[期限]、[優先度]、[状況]、[クローズ済み] などの項目があります。April は、ここに表示される項目を変更したいと考えています。必要な変更は、このリストから [クローズ] を削除し、[活動] 項目を追加することです。これを行うため、Harryette に協力を依頼します。
- [Setup (設定)] からオブジェクトマネージャーに移動し、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Task
(ToDo) と入力します。
-
[項目セット] をクリックします。
-
[HC Task List (HC ToDo 一覧)] を選択します。
- [Field Set (項目セット)] で [Closed (クローズ済み)] をクリックします。
- 要素の横にある
をクリックします。
-
[Save (保存)] をクリックします。
- [アカウント ID] の [有効] 項目を追加するには、その項目を領域 1 から [In the Field Set (項目セット内)] の下の領域 2 にドラッグします。
-
[Save (保存)] をクリックします。
これで、[クローズ済み] 項目を削除して、[有効] 項目を追加したので、April には新しい ToDo リストが表示されます。Harryette は [In the Field Set (項目セット内)] と呼ばれる領域で項目を上下にドラッグして、項目の表示順序を変更することもできます。
ケアプランコンポーネントビューをカスタマイズする
ケアプランはシンプルな単一のフローで作成できます。ですが、その話をする前に、ケアコーディネーターがプロセスを効率化する際に役立つカスタマイズをいくつか見てみましょう。
ケアプランを作成する標準フローの一部として、April はケアプランを保存する前に、[ケアチーム] 項目で少なくとも 1 人のケアチームメンバーを割り当てる必要があります。ただし、April は最初にケアプランを設定して、後からケアチームメンバーを追加したいこともあります。その場合、Harryette が April のためにケアプラン作成プロセスをカスタマイズする方法は次のとおりです。
メモ: 以下の手順はすでに開発組織で作成されています。このまま読み進むだけにして、再作成しないでください。
- [Setup (設定)] から [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Custom Metadata Types
(カスタムメタデータ型) と入力します。
- [Health Cloud の設定] の横にある [レコードの管理] をクリックします。
-
ConfigureCareTeamInNewCarePlan の横にある [編集] をクリックします。
- [表示ラベル] が有効になっているため、[ケアチーム] 項目は必須項目です。この項目をケアプラン作成プロセスから削除するには、[有効] の横にあるチェックボックスをオフにします。
-
[Save (保存)] をクリックします。
[ケアチーム] 項目がケアプラン作成フローの一部ではなくなりました。April はケアプランの作成に進み、後でケアチームを追加できます。デフォルトメンバーとして表示されるのは、患者のみです。
ケアプランとそのコンポーネントをカスタマイズできるようになったので、実際に使用して試してみましょう。次の単元では、ケアプランとケアプランテンプレートを作成し、ケアプランの管理方法を確認します。
リソース
- Salesforce ヘルプ: ToDo の優先度値の追加または編集
- Salesforce ヘルプ: カスタムの ToDo の種別の追加
- Salesforce ヘルプ: ケアチーム内の役割のカスタマイズ