契約と加入に携わる
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 契約と加入に携わる人を特定する。
- 契約と加入の業務を挙げる。
- 契約と加入の典型的なビジネスプロセスフローを説明する。
関与する人と業務
契約と加入では、保険会社から保険契約者まで、複数の人が関わります。関与する主要な人とその業務について見てみましょう。
関与する人
グループ保険では、主要な関与者が複数います。
- グループ管理者: 保険会社を表し、保険者とも呼ばれます。グループ管理者は、グループ契約を手配し、ブローカー、ベネフィット管理者など、保険会社組織外の人と連携して業務を行います。
- ブローカー: 保険会社とグループの橋渡しをする役割を持ち、企業への契約の販売、顧客関係の管理を行います。この役割には、募集人やエージェントなども含まれます。このモジュールでは、このような仲介役をブローカーと呼びます。仲介役が関与しない場合は、保険会社がグループと直接取引します。
- ベネフィット管理者: 人事部門のメンバーであることが多く、従業員グループの保険プランを手配、管理します。
保険はグループのメンバーに提供されるため、次の人たちも主要な関与者です。
- グループメンバー: グループの一員です (従業員など)。
- 保険契約者: 保険プランに加入する従業員グループの一員。保険契約者は、契約のベネフィットを受け取る被保険者です。契約は家族が対象となる場合もあります。
業務
上記の人たちは、契約と加入に関係してどのような処理を行うのでしょうか?
ペルソナ |
ToDo |
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グループ管理者 |
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ブローカー |
ブローカーが関与しない場合は、保険会社が上記タスクを行う。 |
ベネフィット管理者/HR |
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保険契約者/グループメンバー |
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見積からカードまで
見積からカード (見積の合意からメンバー ID カード) までの標準ビジネスプロセスについて考えてみましょう。
グループ管理者またはブローカーが見積に合意すると、どのようなことが行われるでしょうか? 多くのことが行われます。グループ管理者が契約を準備して顧客に送付し、メンバーを加入させ、最後に保険カードを発行します。図を参照して、見積合意後のステップを確認しましょう。
見積が合意されると、契約と加入に移ります。
- 最終見積と契約の作成: グループ管理者は、合意された見積の情報に基づく契約を作成します。
- 契約ドキュメントの生成と送付: グループ管理者またはブローカーは、契約書類を作成し、グループに送付して契約を締結する必要があります。
- メンバーの加入と契約の作成: 契約締結後、メンバーの加入に移ります。ベネフィット管理者は、加入処理を行います (メンバーと扶養家族、プラン選択内容の特定など)。選択されたプランを基に、保険契約条件が作成されます。
- メンバー ID カード情報の生成: 加入は完了しましたが、グループ管理者の仕事は終わっていません。ID カードを作成して保険契約者に送付します。
これで、各人の役割と Salesforce Insurance を使用した見積からカードまでのプロセスについて掴めたことと思います。次は、契約と加入を深く掘り下げながら、業務を簡易化する方法を見ていきましょう。