契約・加入を使用したソリューションについて知る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 契約と加入で Salesforce ソリューション全般がどのように使用されるかの例を挙げる。
- デジタル保険プラットフォームで契約・加入がどのように位置付けられているかを説明する。
全体像
契約・加入によって、保険業界は契約生成とメンバー加入処理を迅速かつ容易に行えます。
デジタル保険プラットフォームと Salesforce Einstein 1 を組み合わせれば、保険会社はグループベネフィットと任意加入ベネフィットの管理にエンドツーエンドのデジタルビジネスプラットフォームを使用することができます。ソリューションマップを参照して、ソリューション全体において契約と加入がどのように位置付けられているかを確認してみましょう。
ソリューション全体により、複数のグループ保険機能が提供されます。
- 保険種目のサポート: 提供する必要のある保険種目に応じて、デジタル保険プラットフォームを Financial Services Cloud または Health Cloud と組み合わせて実装できます。たとえば、自動車保険、眼科、定期生命、グループベネフィット、スペシャルティ保険などにソリューションを提供する場合、それぞれに適したクラウドソリューションを使用できます。
- 複数チャネルでの提供: メンバーは、加入時にはラップトップを使用したい、アカウントの変更時には携帯電話を使用したいと考えるかもしれません。そのようなニーズもすべて、このソリューションで応えることができます。ブローカー用のカスタムポータルを設定することも可能です。
- デジタル保険プラットフォーム: Salesforce 上で動作し、保険の中核業務 (商品開発、見積、引受査定、契約管理、請求、そしてもちろん、常に重要なプロセスである契約と加入の業務) をエンドツーエンドで管理できるようになります。
- OmniStudio: ユーザーが契約と加入の作業を簡単かつ効率的に行えるように導く優れたオムニチャネルエクスペリエンスを作成するツールを使用できます。たとえば、プランへの加入手順 (プランの選択、扶養家族の追加、任意加入ベネフィットの申込など) をグループメンバーに説明する OmniScript を作成できます。
- Salesforce Einstein 1: この統合カスタマーリレーション管理 (CRM) プラットフォームでは、1 つの顧客ビューを共有することでマーケティング、セールス、コマース、サービス、IT という複数の部門を結束させて、ビジネスの変革を支援します。Marketing Cloud Engagement を追加すると、加入時にグループメンバーに任意加入ベネフィットのマーケティングを行えます。
デジタル保険プラットフォームの内部
では、デジタル保険プラットフォームについて見てみましょう。
契約と加入は、単独で実行されるものではありません。次のようなデジタル保険プラットフォームの他要素と連携しています。
- サービス API: プラットフォームで提供されるサービスを使用して、一般的なタスクを処理します (新しい契約を作成する、特定プランにメンバーを加入させるなど)。
- 見積・レーティング・申込: 保険契約者、ブローカー、引受査定人への見積を行うことができます。見積の作成、見積の承認と管理、見積エクスペリエンスのリリースが含まれます。見積には顧客が選択する保険プランが含まれ、保険プランは商品管理を通じて設定されます。
- 契約管理: メンバーの契約を管理します (たとえば、新しく生まれた子どもをメンバーが扶養家族に追加したい場合に契約を更新する)。
- 契約・加入: 雇用主との契約を作成し、契約されたプランに関係者を加入させます。合意された見積に基づく契約の自動生成が含まれます。
- 請求: 契約が発行されると、保険契約者とシステム管理者はニーズに基づいて請求を作成します。
- 保険商品管理: さまざまな保険種目にわたり、多様なプランの商品モデルを構築します。
ソリューションマップとデジタル保険プラットフォームで契約・加入がどのように位置付けられているかを説明しました。次は、契約と加入の業務とその実行者について詳しく見てみましょう。