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ユーザーレポートの使用

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ユーザーレポートで明らかになる情報の種類について説明する。
  • 地域レポートと行動レポートについて説明する。

Google アナリティクスレポートの概要

ユーザーレポートを使用すると、ユーザーの特性をより深く理解できます。ユーザーの国、話す言語、サイトへのアクセスに使用するテクノロジーを知ることができます。このレポートには、年齢、性別、エンゲージメントとロイヤルティに加え、いくつかの関心事項さえ含まれます。

ユーザーレポートは、左側のナビゲーションの [ユーザー] にあります。そのいくつかを見てみましょう。

[アクティブユーザー] レポート

[アクティブユーザー] レポートには、過去 7 日間、14 日間、および 30 日間にサイトで少なくとも 1 回セッションを開始したユーザーの数が表示されます。これは「サイトリーチ」または「スティッキネス」と呼ばれます。マーケティング活動とサイトコンテンツによってユーザーのサイトへの訪問またはリピート訪問が促進されると、各期間のアクティブユーザー数が増加します。

次は、ユーザー属性レポートとインタレストカテゴリレポートを見てみましょう。ユーザー属性レポートには、ユーザーの年齢や性別に関する情報が表示されます。インタレストカテゴリレポートには、特定の種類の Web コンテンツ (テクノロジー、音楽、旅行、TV など) に関するユーザーの嗜好が表示されます。この情報は 2 つの点で役に立ちます。第 1 に、対象利用者がわかっていれば、適切な人々にリーチしていることを確認しやすくなります。第 2 に、マーケティングおよびコンテンツ戦略に関する判断の指針として使用できます。

メモ: これらのレポートでデータを表示するには、プロパティごとに ユーザー属性およびインタレストカテゴリレポートでの広告機能を有効にします。

  1. Google アナリティクスで、[管理] をクリックします。
  2. [プロパティ] で、[プロパティ設定] を選択します。
  3. [広告機能] で、[[ユーザー属性およびインタレストカテゴリレポートを有効にする] をオンにします。

この機能を有効にした後、これらのレポートにデータが表示されるまで 1 ~ 2 日かかる場合があります。また、サイトトラフィックが非常に少ない場合やセグメントが小さすぎる場合、ユーザー属性レポートにデータが含まれない場合があります。

地域レポート

[地域] にある [地域] レポートは、最も有益なユーザーレポートの 1 つです。Google アナリティクスでは、ユーザーの IP アドレスから匿名でユーザーの大陸、亜大陸、国、市区町村を判別できます。レポート最上部にある地域別ヒートマップを調整して別の指標を表示できます。たとえば、マップを切り替えて新規訪問数の割合を表示すると、Web サイトへの新規ユーザートラフィックに基づいて潜在的な新市場を識別できます。これにより、特定の場所で認知度を高めるべきか、顧客ロイヤルティに投資すべきかを判断しやすくなります。

グラフィックの下にあるテーブルを使用して、コンバージョン数 (トランザクション数) が多いが、トラフィック率が低い地域を識別できます。それは、広告の対象となる未開拓市場を示している可能性があります。

もう 1 つの分析手法として、すでに多くの利用者がいるのに、パフォーマンスが平均未満である地域を識別します。たとえば、特定の地域のバウンス率 (1 ページを表示しただけでサイトを離れたユーザーを示す) が平均より高い場合、この地域での広告方法やサイトの見せ方の再考が必要かもしれません。おそらく、広告または Web サイトをローカル言語に翻訳したり、その地域に固有のコンテンツを追加したりすることが必要です。

行動レポート

[地域] の次に一連の行動レポートがあり、ユーザーによる Web サイトの新規訪問およびリピート訪問の頻度を把握できます。[新規とリピーター] レポートには、新規ユーザーとリピートユーザーについて、集客、行動、およびコンバージョン目標の指標の内訳が表示されます。これを時系列で比較し、利用者のロイヤルティの推移を確認できます。新規ユーザーとリピートユーザーが混在するサイトへの訪問を評価する場合、Web サイトの目的とマーケティング活動を考慮します。

ユーザーの環境レポートとモバイルレポート

ユーザーの環境レポートとモバイルレポートでは、利用者がサイトへの訪問に使用するテクノロジーを把握できます。これらのレポートは、サイトを微調整して、さまざまなデバイスやブラウザーでサイトを完全に機能させるために役立ちます。

たとえば、[ブラウザーと OS] レポートを使用して、特定のブラウザーで発生するサイトの問題をすばやく特定できます。モバイルブラウザーでサイトのバウンス率が相対的に高い場合、簡素化したコンテンツとよりシンプルな操作性を持つ、モバイル用に最適化した Web サイトを作成する必要があるかもしれません。

ユーザーがデスクトップからモバイルに移行しているかどうかを把握することも、適宜開発を計画するためにお勧めします。[モバイル] の下にある [サマリー] レポートには、スマートフォン、タブレット、およびデスクトップデバイスに基づいたトラフィックの内訳が表示されます。このレポートを調べると、サイトのモバイル利用が時間とともに急速に増えていることを確認できます。

スマートフォン、タブレット、およびデスクトップデバイスに基づいたトラフィックの内訳が表示されている [サマリー] レポート

[デバイス] レポートには、ユーザーがサイトの閲覧に使用しているデバイスに関する追加の詳細が表示されます。このレポートには、モバイルデバイス名、ブランド、サービスプロバイダー、入力セレクター、オペレーティングシステム、さらには画面の解像度まで含まれます。これらのレポートを使用すると、開発者と設計者は、ユーザーに最も合う、モバイル用に最適化された環境を作成する方法についての方向性を把握できます。

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