目標の定義

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Google アナリティクスで使用できる各種の目標について説明する。
  • 目標設定のベストプラクティスを説明する。

目標について知る

目標とは、各自の目的がサイトまたはアプリケーションによってどの程度達成されたのかを評価するものです。ユーザの活動が完了する (コンバージョンする) ことでビジネスは成功に近づきます。このコンバージョンを表すのが、目標です。目標の例として、購入 (E コマースサイトの場合)、ゲームのレベルのクリア (モバイルゲームアプリケーションの場合)、連絡先情報フォームの送信 (マーケティングサイトやリード生成サイト) などが挙げられます。

目標設定は、デジタル分析測定プランのごく基本的な要素です。目標が適切に設定されていれば、Google アナリティクスが、サイトやアプリケーションのコンバージョン数やコンバージョン率といった重要な情報を示すことができます。こうした情報なしに、オンラインビジネスやマーケティングキャンペーンの効果を測定することは、ほぼ不可能です。

アナリティクスの目標の概要については、次の動画をご覧ください。

目標の使用法

目標はビューレベルで設定します。そして、ユーザがアクセスする特定のページやスクリーン、1 回のセッションでユーザが閲覧するページ数またはスクリーン数、サイトやアプリケーションを閲覧し続ける時間、閲覧中にトリガするイベントなどに適用できます。各目標に金銭的価値を設定できるため、そのコンバージョンがビジネスにどれくらいの価値をもたらすのかを把握できます。目標に値を用いれば、価格のしきい値を上回るトランザクションなど、特に価値の高いコンバージョンに注力できるようになります。

目標種別

サイトの訪問者やアプリケーションの利用者が、目標として定義したアクションを実行すると、アナリティクスがその行為をコンバージョンとして記録します。そして、このコンバージョンデータを目的別の各種レポートで確認できるようにします。下の表は、選択可能な目標の種別です。

目標種別
説明

目的地
特定のサイトまたはアプリケーションが読み込まれること
「ご登録ありがとうございました!」という Web ページまたはアプリケーション画面が表示された場合
訪問の滞在時間
セッションが一定時間 (以上) 継続されること
ユーザがサポートサイトで 10 分以上の時間を費やした場合
セッションあたりのページビュー数またはスクリーンビュー数
ユーザが一定数以上のページまたはスクリーンを閲覧すること
あるセッション中に 5 ページまたは 5 つのスクリーンが読み込まれた場合
イベント
ユーザがイベントとして定義されたアクションをトリガすること
ユーザが、おすすめ、動画再生、広告のクリックなどを行った場合

スマートゴール

Google アナリティクスでは、スマートゴールという、もう 1 つのコンバージョントラッキング手段を用意しています。スマートゴールは、コンバージョン数が足りないために自動入札などの AdWords 最適化ツールを使用できない可能性がある、AdWords の広告主向けに考案されたものです。スマートゴールを有効にすると、アナリティクスが Web サイトまたはアプリケーションへの訪問数を自動的に評価し、それぞれにスコアを付けて、最も質の高い訪問をスマートゴールに変換します。

目的地ページの目標への到達プロセス

目的地ページの目標を使用して、トラフィックがたどると思われる経路を指定できます。この経路を目標到達プロセスといいます。目標到達プロセスにステップを指定すれば、ユーザが目標に向かう過程のどこでその経路に入り、どこでその経路から離れたのかをアナリティクスが記録できます。このデータは、ゴールフローレポートおよび目標到達プロセスレポートに表示されます。たとえば、目標到達プロセスにおいて、多くのユーザが目標を達成する前に経路を離れるページやスクリーンが判明すれば、そのステップに問題があることが示唆されます。また、多くのユーザがステップを省略していることが判明すれば、コンバージョンへの経路が長すぎる、あるいは不要なステップが含まれることが示唆されます。

目標値

目標を設定する場合、コンバージョンに金銭的価値を割り当てることができます。ユーザが目標を達成するごとに、アナリティクスがその目標の金銭的価値を累計値に加算し、この合計額がレポートに目標の指標値として表示されます。

ユーザが行うすべてのアクションが金額に換算されます。目標値をいくらにするのかを決定する 1 つの方法は、目標を達成したユーザが顧客になる確率を評価することです。

たとえば、営業チームが、ニュースレターに登録した人々の 10% と商談を成立させ、その平均取引額が 500 ドルであるとします。この場合、ニュースレター登録目標 (ユーザがニュースレター登録の最終ページに到達した時点で達成される目標) に、50 ドル (500 ドルの 10%) を割り当てることが考えられます。登録の 1% しか売上につながらない場合は、ニュースレター登録目標への割り当て額がわずか 5 ドルになります。

目標値の通貨単位は、ビュー設定で変更できます。

目標 ID と目標セット

アナリティクスでは、作成された各目標に 1 ~ 20 の数値 ID を割り当て、最大 5 つずつ分類します。こうした目標セットを使用すれば、サイトに設定した目標を種別ごとにまとめられます。

たとえば、ダウンロード、登録、領収ページをそれぞれの目標セットにまとめて、トラッキングできるようにします。多くのレポートの [エクスプローラ] タブの下に、こうした目標セットのリンクが表示されています。

目標レポート

目標達成率 (コンバージョン率) は、[コンバージョン] > [目標] レポートで分析できます。目標コンバージョン数については、[コンバージョン] > [マルチチャネル]、[コンバージョン] > [アトリビューション]、[集客] など、他のレポートにも表示されます。

目標の制限事項

  • 目標は、レポートビューあたり 20 個に制限されています。21 個以上の目標をトラッキングする場合は、そのプロパティに追加のビューを作成するか、不要になった目標を編集します。
  • 目標は、その作成後に収集されたデータに適用されます。つまり、目標レポートなど、目標や目標コンバージョン数に関するデータを示すレポートにデータを表示させるには、まず Google アナリティクスアカウントに目標を設定する必要があります。
  • 目標を削除することはできませんが、目標のデータの記録を停止することは可能です。

目標設定のベストプラクティス

目標にはわかりやすい名前を付けます。自身や他のユーザがコンバージョンレポートを把握しやすくするためです。

目標値を割り当てることは必須ではありませんが、推奨事項です。コンバージョンの価値を評価しやすくするためです。アナリティクスでは、広告費用対効果のような他の指標の算出にもこの目標値データを使用します。サイトやアプリケーションの性質上、目標値に金額を使用することが適当でない場合は、一貫した基準値を使用してコンバージョンを比較検討します。たとえば、価値の低い目標に「1」、価値の高い目標に「10」を指定します。

既存の目標を変更またはその目的を変更する場合は、いつ変更を行ったのかを必ず記録しておきます。目標を変更した場合、履歴データには目標が適用されず、それ以降のコンバージョンデータに変更が反映されます。これにより、レポートに混乱を招く可能性があるため、目標にわかりやすい名前を付けておくことが推奨されます。

リソース