Google アナリティクスアカウントの作成
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Google アナリティクスアカウントを作成する。
- Web サイトにトラッキングを追加する。
Google アナリティクスアカウントの作成
まず必要となるのが、Google アナリティクスアカウントです。その作成手順は、次のとおりです。
- Google.com/analytics に移動します。
- 現在個人的に使用している Google ユーザー名を使ってサインインします。まだアカウントがない場合は、Google アカウントを新規作成してサインインします。
- [Start measuring (測定開始)] をクリックします。
アカウントの作成と同時に、最初のプロパティを設定するように指示されます。次のセクションに進み、アカウントと最初のプロパティの設定を済ませます。
Google アナリティクスアカウントのプロパティの設定
プロパティとは、Web サイトまたはアプリケーションのことです。厳密には、サイトまたはアプリケーションからデータを取り込む Google アナリティクスの収集ポイントです。トラッキングする Web サイトごとにプロパティを 1 つ作成します。アナリティクスの各アカウントに、最大 50 個のプロパティを追加できます。この上限を引き上げる場合は、アカウントマネージャーにお問い合わせください。プロパティを追加する場合は、そのアカウントの編集権限が必要です。
Google アナリティクスは Web サイトとモバイルアプリケーションをサポートしていますが、このモジュールの目的上、ここでは Web サイトを設定していきます。
- [Account name (アカウント名)] 項目にアカウント名を入力します。
- [Account Data Sharing Settings (アカウントのデータ共有設定)] で、各自に適した設定を選択します。
- [Next (次へ)] をクリックします。
- [Property details (プロパティの詳細)] の [Property name (プロパティ名)] に Web サイト名を入力し、適切なタイムゾーンと通貨を選択します。
- [Show advanced options (詳細オプションを表示)] をクリックします。
- [Create a Universal Analytics Property (ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成)] をオンにします。
- Web サイトの URL を入力します。プロパティを作成するためには、URL を正しい形式にする必要があります。
- プロトコル標準 (http:// または https://) を選択します。
- ドメイン名を入力します。名前の後に文字を付けず、末尾のスラッシュも省いてください。つまり、www.example.com/ ではなく、www.example.com にします。
- 大半のドメインホストでは、URL に UTF-8 文字のみがサポートされています。ドメイン名の記号または非 UTF-8 文字 (キリル文字を含む) には、UTF-8 文字か punycode のいずれかを使用してください。変換が必要な場合は、punycode コンバーターをお試しください。
- [Next (次へ)] をクリックします。
- 続いて、[Business information (ビジネス情報)] に、業種、規模、Google アナリティクスの使用目的など、ビジネスの詳細を入力します。
- 最後に [Create (作成)] をクリックします。
「Google アナリティクス利用規約」に同意するポップアップが表示されます。
- 利用規約を確認します。
- チェックボックスをオンにします。
- 続いて、[I Accept (同意する)] をクリックします。
測定 ID (1) とストリーム ID (2) がプロビジョニングされます。必ず両方ともコピーして、後で使用できるように保存します。
レポートのタイムゾーンについて
レポートのタイムゾーンを選択するときは、データがどこで発生したのかに関係なく、このゾーンに基づいてレポートの日付が区切られる点に注意します。タイムゾーンの設定が、レポートでのデータの表示方法に影響します。たとえば、アメリカ合衆国 (太平洋時間) を選んだ場合、セッションがニューヨーク、ロンドン、モスクワのどこで発生したのかに関係なく、1 日の開始と終了が太平洋時間を基に計算されます。
アナリティクスアカウントを Google AdWords アカウントとリンクさせる場合は、タイムゾーンが自動的に AdWords の設定になり、[レポートのタイムゾーン] オプションは表示されません。この自動設定により、AdWords キャンペーンのレポートの正確性が確保されます。
タイムゾーンの変更は、その後のデータに反映されますが、遡って適用されることはありません。このプロパティを使用している最中に時間設定を更新すると、レポートのデータが一定になったり急増したりすることがあります。また、この設定を更新した後は、わずかな間、レポートが変更前のタイムゾーンを参照することがあります。
プロパティのレポートビューの設定
ビューを使用すると、データを絞り込んだ内容を把握できます。たとえば、社内の IP アドレス以外からのすべてのデータ、あるいは特定の営業地域と関連するすべてのデータを確認することができます。プロパティには最大 25 個のビューを追加できます。この上限を引き上げる場合は、アカウントマネージャーにお問い合わせください。ビューを追加するには編集権限が必要です。
ビューを設定する手順は、次のとおりです。
- Google アナリティクスから、[管理] をクリックして、ビューを追加するアカウントまたはプロパティを選択します。
- [ビュー] 列でメニューをクリックし、[ビューを作成] をクリックします。
- [ウェブサイト] を選択します。
- [レポートビュー名] を入力します。ビューを説明する具体的な名前を付けておくと、リストで名前を見たときに、このビューのデータの内容がすぐに把握できます。
- [レポートのタイムゾーン] を選択します。アナリティクスアカウントを Google AdWords アカウントとリンクさせる場合は、タイムゾーンが自動的に AdWords の設定になり、このオプションは表示されません。
- [ビューを作成] をクリックします。
ビューを作成したら、[管理] ページに戻ってビューの設定を編集します。
注意: アナリティクスアカウントが AdWords アカウントとリンクしている場合、AdWords アカウントのデータが、このアカウントに作成した新規ビューに自動的にインポートされます。
トラッキングの Web サイトへの追加
これで Google アナリティクスにプロパティを作成できました。プロパティを作成した時点で、トラッキング ID も生成できています。この ID は、gtag.js トラッキングコードスニペットで使用します。
トラッキング ID を書き留めておかなかった場合は、次の方法で確認します。
- Google アナリティクスから、[管理] をクリックして、トラッキングするアカウントとプロパティを選択します。
- [プロパティ] で、[トラッキング情報] > [トラッキングコード] をクリックします。ページの上部にトラッキング ID が表示されます。
トラッキングコードスニペットの貼り付け
サイトの各ページの<head> タグの直後に、次のスニペットを貼り付けます。GA_TRACKING_ID は、各自の Google アナリティクスのトラッキング ID に置換します。
<!-- Global Site Tag (gtag.js) - Google Analytics --> <script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=GA_TRACKING_ID"></script> <script> window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'GA_TRACKING_ID'); </script>
トラッキングコードが機能していることを確認するには、Web サイトにアクセスして、そのアクセスがリアルタイムレポートに記録されているかどうかを確認します。