Sales Cloud のアナリティクス 360 とのインテグレーションの開始
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Google アナリティクス 360 とは何かを説明する。
- Salesforce Sales Cloud とのインテグレーションの価値を説明する。
- インテグレーションを開始するための前提要件を挙げる。
このモジュールは Google との提携のもとに制作されています。ここに記載されている Google の製品、サービス、機能は Google が所有、サポート、管理します。Google の製品、サービス、機能の使用は、Google が管理するプライバシーポリシーやサービス契約に従うものとします。
Universal Analytics 360 および使用されるデータソース (ユニバーサルプロパティ (UA)) は廃止される予定です。これらのサービスを引き続き利用する Trailblazer をサポートするために、Trailhead では廃止されるまでこれらのモジュールを提供します。現在、新しい Google アナリティクス 4 (GA4) 連携をサポートするコンテンツを作成中です。
オンラインとオフライン、営業とマーケティングをつなぐ
顧客のタッチポイントのソースは多岐に亘るため、マーケティングチームや営業チームにとって、顧客のストーリーの全体像を正確に把握するのが難しいことがあります。営業プロセスの大部分がオフラインで行われる場合には、難しさがさらに増します。本の章のように、意味が通じるようにするには、すべてをまとめる必要があります。
顧客の全体像を把握できれば、マーケティングがどれほど効果的に販売を実現したかを理解できます。そして、入札を最適化したり、最も価値の高いオーディエンスに焦点を絞ることで、デジタルマーケティングのパフォーマンスを改善できます。営業チームは、商談を進めて成立させるために、より対象を絞った関連性の高いサポートを得ることができます。
Google マーケティングプラットフォームとアナリティクス 360 の概要
Google マーケティングプラットフォームは、企業のマーケティング担当者が適切な意思決定を迅速に行えるようするための広告と分析の統合プラットフォームです。Google マーケティングプラットフォームを使用すれば、自社のビジネスと顧客のニーズに合わせてマーケティングを柔軟に適応させることができます。
Google アナリティクス 360* は、Google マーケティングプラットフォームの一部であり、顧客に対する理解を深めるために必要なツールを提供します。ここで得られるインサイトを利用して、Web サイトの改善やカスタマイズされたオーディエンスリストの作成などのアクションを実行できます。Google アナリティクスに含まれる機能に加えて、アナリティクス 360 では次の追加機能が提供されます。
- 高度な分析
- 非サンプリングレポート
- Google BigQuery エクスポート
- データドリブンアトリビューション
- Google マーケティングプラットフォームとのネイティブインテグレーション
- Salesforce とのインテグレーション
* アナリティクス 360 には年間ライセンス料が必要です。Salesforce は認定再販業者です。
Salesforce と Google によってすべてをまとめる方法
Sales Cloud と Google アナリティクス 360 のインテグレーションによって、取引先をリンクし、Sales Cloud データをアナリティクス 360 に直接インポートすることができ、顧客とのやりとりがオンライン、オフライン、またはその両方のいずれで行われても顧客のストーリー全体をより明確に把握できます。それによって、デジタルマーケティングの最適化を促進し、営業チームにより多くの顧客をもたらすことができます。
このインテグレーションは、時間を節約すること、より価値の高いインサイトを取得すること、メディアの最適化を促進すること、そして特定のオーディエンスに向けてマーケティングエクスペリエンスをカスタマイズすることを目的として設計されました。
時間の節約。以前は、オフラインとオンラインのすべてのインサイトを組み合わせることは、複数のスプレッドシートや種々のデータを使用した時間のかかるプロセスでした。このインテグレーションでは、オフラインコンバージョンデータをインポートするための待ち時間が削減され、これらのインサイトを自動的につなぎ合わせて、最短で 1 時間ごとに更新することができます。
より多くのインサイトの取得。アナリティクス 360 で Sales Cloud データを使用すると、サイト分析やメディアデータと合わせてオフラインの営業データを表示することができます。たとえば、オーガニック検索は有料検索に比べて、より多くの電話の売り上げにつながっているでしょうか? アナリティクス 360 で Salesforce Sales Cloud からのオフラインでの営業データを使用できることによって、このような質問への答えとなるインサイトを得られるようになりました。
メディアの最適化による ROI の向上。オフライン営業活動に基づいて有料メディアを最適化します。たとえば、Sales Cloud の行動に基づいてアナリティクス 360 で目標を作成すれば、検索や表示のキャンペーンをサイトでのフォーム送信ではなくオフラインで行われる実際の営業に対して自動的に最適化することができます。それによって、より価値の高い成果に対してデジタルメディア予算を使うことができるため、ROI の向上が期待できます。
インテリジェントなオーディエンス作成。アナリティクス 360 で Sales Cloud データを使用すると、オンラインデータとオフラインデータの組み合わせに基づいてインテリジェントにオーディエンスを作成できます。たとえば、Sales Cloud の評価済みリードで構成されるオーディエンスをアナリティクス 360 で作成できます。そして、それらの顧客に関連性の高い広告 (検索広告、表示広告、動画広告など) を使用してリーチすることができます。
知っておくべき 2 つのこと
このインテグレーションの使用に関心がある場合に、注意すべき主要な要件が 2 つあります。
- このインテグレーションを使用するには、Salesforce Sales Cloud とアナリティクス 360 の両方のライセンスが必要です。このインテグレーションを使用できるのは、アナリティクス 360 を購入済みのお客様のみです。
- このインテグレーションでは、Sales Cloud のリードオブジェクトと商談オブジェクトからのデータの共有がサポートされています。インテグレーションが機能するには、アナリティクス 360 と共有されるリードと商談はアナリティクスのタグ付きサイトから作成されたものである必要があり、リードはオンラインリードフォーム (ネイティブインテグレーション) または電話 (カスタムソリューションによって追加された通話追跡ソリューション) のいずれかで作成できます。
組織でカスタムオブジェクトを使用している場合、それらのカスタムオブジェクトのリリース方法によっては別の設定を使用する必要がある場合があります。詳細は、単元 3 「使用事例の詳細」とそのリソースを参照するか、サービスプロバイダーにお問い合わせください。
