Salesforce を Gmail と Google カレンダーと統合した場合のメリットについて
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 営業担当が Gmail、Salesforce、および Google カレンダーを使用して見込み客や商談に対応する方法を説明する。
- 営業担当が複数のアプリケーションに重複してセールスデータを入力していることを明らかにする。
- Salesforce を Gmail と Google カレンダーと統合することにより、営業担当の生産性が向上することを説明する。
営業担当の生産性の向上
営業担当は Gmail と Google カレンダーを使用しています。Salesforce も使用しています。そろそろ、これらのアプリケーションを一緒に使用してもいいのではないでしょうか? McKinsey & Company によると、営業担当は 1 日の時間のうち最大 28% をメールとカレンダーに費やしています。これは、新興のソーラー企業 Ursa Major Solar で働く営業担当の Erin Donaghue と Lance Park にも当てはまります。彼らにとって、Salesforce データを多くの時間を費やす場所に取り込めることは重要です。
Gmail と Google カレンダーを Salesforce と統合すると、営業担当はデータを入力する時間やアプリケーションを切り替える時間を減らすことができます。営業チームは、Salesforce レコードに関連する重要なメールでの会話を追跡することもできます。こうしたメリットは、次の点で営業担当に役立ちます。
- 異なるアプリケーションへの重複データ入力にかかる時間をなくすことができる。
- 重要なメールメッセージ、スケジュールされているミーティング、および関連する Salesforce レコードに 1 か所からアクセスし、有意義で対象を絞ったコミュニケーションを見込み客や顧客向けに簡単に作成する。
- 最重要事項、つまり営業にもっと集中できる。
Erin と Lance は、Gmail、Google カレンダー、および Salesforce を使用します。どのようにこれらのアプリケーションを使用しているか確認しましょう。
営業担当が Gmail と Google カレンダーを使用する理由
営業担当は、すでに Google アプリケーションに時間を費やしています。何の作業をしているのか見てみましょう。
営業担当の作業 |
なぜでしょうか? |
|---|---|
メールメッセージを送信する |
メールは、プロスペクトに働きかけ、関係を進展させるための簡単で効果的な方法です。 |
連絡先を維持管理する |
Gmail の Google コンタクトは、バーチャルの回転式カードファイルとして機能します。 |
ミーティングと予定をスケジュールする |
営業担当は、日々の計画や重要なイベント (行動) のスケジュールなどでカレンダーに大きく依存しています。 |
営業担当が Salesforce を使用する理由
Ursa Major が Salesforce を購入したのは、強力な営業ツールだからです。営業担当は Salesforce を使用してプロスペクトと商談に関する情報を追跡しています。営業チームが Salesforce を何に使用しているのかもっと詳しく見てみましょう。
営業担当の作業 |
なぜでしょうか? |
|---|---|
リードと取引先責任者を維持管理する |
営業担当はリードと取引先責任者を他の重要な Salesforce レコード (取引先や商談など) に関連付けます。 |
ミーティングと予定をスケジュールする |
営業担当とそのマネージャーは、Salesforce カレンダーを利用して、営業関連のミーティングや予定を管理しています。 営業担当は、これらの行動を他の重要な Salesforce レコードにも関連付けています。 |
パイプラインの案件を追跡する |
営業担当は Salesforce の商談を使用して案件を追跡します。商談は、営業チームが (ここでも) 他の重要な Salesforce レコードに関連付けます。 |
未解決のケースについて知る |
営業のすべてがうまくいくとは限りません。営業担当にとって、顧客が会社に記録した問題について知ることは役に立ちます。営業担当が何かを売ろうとするとき、これは特に重要です。 |
重複作業が問題である理由
なぜこの事実を知ることが重要なのでしょうか? それは、営業担当が Salesforce で行う作業の一部を Google アプリケーションでも行うからです。Ursa Major の営業担当 Erin と Lance は、これらのアプリケーションを頻繁に使用して、取引先責任者や ToDo を追跡したり、ミーティングや予定をスケジュールしたりしています。
重複作業がシステム管理者と営業担当にどのように問題をもたらすかを見てみましょう。
- コンテキストの切り替えと 2 か所でのデータメンテナンスで時間が失われる。コンテキストを切り替えるだけでも、営業担当は営業モードからツール管理モードに変わらなければなりません。
- データ誤入力の確率が高くなる。営業担当が Google アプリケーションと Salesforce の両方でデータを入力すると、問題が発生する可能性が高くなります。Erin が Google コンタクトで連絡先を入力してから Salesforce でもう一度取引先責任者を入力すると、不注意で間違えてしまう可能性があります。これは好ましいことではありません。
Erin のデータ誤入力のようなミスは、データ品質を低下させ、会社の評判を損なうことさえあります。ここで最も重要な点は、Google コンタクトと Salesforce 間で売上データを最新の状態に保つことは Erin の営業活動ではないということです。
Gmail と Google カレンダーの統合で営業担当をサポートする方法
Gmail インテグレーションを使用すると、営業担当は Gmail と Google カレンダーでより多くの作業を行うことができます。さらに、Einstein 活動キャプチャを追加すると、営業担当は煩雑な作業から解放され、営業活動に専念できます。ここでは、営業担当に提供されるこれらの製品の機能の概要を確認しましょう。
Gmail インテグレーション機能 |
役に立つ理由 |
|---|---|
Gmail と Google カレンダーでの関連する Salesforce コンテンツの参照および関連付け |
営業担当は、営業先で何が起こっているかコンテキストを把握できます。さらに最も重要なのは次の点です。
|
Gmail と Google カレンダーで Salesforce 機能にアクセスする |
営業担当は、次の操作を行う場合に Gmail と Google カレンダーから移動する必要はありません。
|
Einstein 活動キャプチャ機能 |
役に立つ理由 |
|---|---|
取引先責任者と行動を同期する |
営業担当は、最も必要とするときに最新の取引先責任者およびスケジュールデータにアクセスできます。データ入力が減るため、データ入力エラーも減ります。 |
関連する Salesforce レコードにメールと行動を表示する |
営業担当がメールを送受信すると、Einstein 活動キャプチャによって関連する取引先、取引先責任者、契約、リード、商談、見積レコードの活動タイムラインにそれらのメールが自動的に追加されます。共有設定を使用すると、関連するメールと行動を他の誰が表示できるかを指定できるため、チームの連携が向上します。 |
重要な営業コンテキストを関連するメールと共に取得する |
Einstein メールインサイトのインテリジェントなデータによって、営業担当は最適なタイミングで最適な応答を送信できるようになります。たとえば、顧客からのメールが競合会社に言及していたら確認できます。その後すぐ、顧客へのフォローアップができます。 |
こうした機能により、営業チームの生産性は大幅に向上します。次の単元では、Gmail と Google カレンダーとのインテグレーションで営業チームの事務処理時間がどのように短縮されるかを説明します。これで営業チームは売上増加に集中できます。会社の売上が好調なら、会社全体にメリットがありますよね。
次に、Gmail インテグレーションと Einstein 活動キャプチャの設定方法を見てみましょう。
リソース
