優れたコンテンツの作成

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 優れたプレゼンテーションのアウトラインを作成する。
  • 説得力のあるストーリーを作成する。
  • ショーフローを使用してプレゼンテーションを計画する。
  • インパクトのあるプレゼンテーションスライドを作成する。

優れたアウトラインの作成

朗報です! Nyah と Lek の Lightning コンポーネント開発に関するプレゼンテーションは、Dreamforce の 40 分間の分科会に承諾されました。Web 会議の画面越しにチャイラテで乾杯した後、Lek と Nyah はプレゼンテーションの作成を始めました。

Dreamforce の看板。「Welcome to the Developer Zone, Build with App Cloud, Dept. of Developer Success (開発者ゾーンへようこそ、App Cloud を使用した構築、開発者サクセス部門)」と書かれています。

優れたアウトラインを作成することは、説得力のあるプレゼンテーションを作成するための重要なステップです。アウトラインはスライドデッキの骨格を形成するからです。

Nyah と Lek は、単元 1 で作成した聴衆の定義、学習の目的、要約を取り出しました。次に、学習の目的に応じたトピックのアウトラインを作成し、あらゆるプレゼンテーションに含まれる以下の標準的なセクションも追加しました。

  • 自己紹介 — Nyah と Lek の Lightning コンポーネント開発の経験を簡単に紹介します。
  • アジェンダ — プレゼンテーションで取り上げるトピックを紹介し、Lek と Nyah がそれについて語りたいと思った理由も述べます。
  • 結論 — プレゼンテーションの要点をまとめます。
  • Q&A — 参加者が質問できる時間を設けます。

Nyah と Lek はこのアウトラインに満足しましたが、最終決定する前に、信頼できる人と共有し、適切な (そして正直な) フィードバックをもらいました。最終的なアウトラインは次のようになりました。

プレゼンテーションのアウトライン

  • 自己紹介
  • アジェンダ
  • Lightning コンポーネントとは?
    • 1 文での概要
    • Lightning コンポーネントフレームワークについて
    • Lightning コンポーネントと既存のテクノロジ (Visualforce など)
    • 他の JavaScript フレームワークとの関係
  • Lightning コンポーネントが開発者にとって優れている理由
    • 2 ~ 3 つの Lightning コンポーネントの例の紹介
    • 私たちが Lightning コンポーネントを愛用する理由
  • Lightning コンポーネントの作成
    • 始める前に
    • 開発のヒント
    • テストのヒント
    • リリースのヒント
  • 結論
  • リソース
  • Q&A

一部の素材を削らなければならない可能性もありますが、出発点としてはこれで良さそうです。

ストーリーを見つける

誰もが、記憶に残るプレゼンテーションを見た経験があるでしょう。それは、コンテンツが重要であるからとは限らず、プレゼンテーションが語られる方法も重要です。これは、人間である私たちが、ストーリーテリングによって感情的なつながりを感じるようにできているからです。ストーリーテリングは、新しい行動を受け入れるために役立ちます。これは、結局のところ、グループ向けたプレゼンテーションの核心です。

では、語るべき適切なストーリーを見つけ出すにはどうすればよいのでしょうか?

さまざまなストーリーを検討しているプレゼンターのイラスト

その質問に答える最も簡単な方法の 1 つは、個人的なものにするということです。自分がこのトピックについてのプレゼンテーションをしたいと思った、そもそもの理由について考えます。

  • 勝利のストーリー (A) — このトピックのさまざまな場面で苦労しましたか? そうした苦労から学んだ教訓があり、今はそれを共有したくて仕方ありませんか?
  • 賢者のストーリー (B) — あなたはこのトピックについてのエキスパートですか? 同じ質問を何度も尋ねられた経験があり、それらの答えをまとめて聞きたいと要望している人々がいることを知っていますか?
  • 変革のストーリー (C) — このトピックがあなたの人生を変えたので、他の人にもインスピレーションを与えたいと考えていますか?

どのような点に最も強い感情を感じるのかを特定することは、自分のストーリーを見つけるための良い方法です。

「Apex の依存性の注入について話しているのか、完璧なアップルパイのレシピについて話しているのかは関係ありません...」Aldo Fernandez (Litify、Aldoforce.com)

「Apex の依存性の注入について話しているのか、完璧なアップルパイのレシピについて話しているのかは関係ありません。ストーリーの組み立て方は、聴衆を引き付けるために重要です。大切なのは共感です。昔ながらの直線的なタイムライン (導入、本文、結論) でストーリーを語るのではなく、結論から始めて、そこに至る経緯を語るようにストーリーを作成してみましょう。」— Aldo Fernandez (Litify、Aldoforce.com)

我らが勇敢なプレゼンターにとって、それは新しいことを学んでいく苦労でした。多くの小さな障害に直面することで、最終的には逆境を克服し、Lightning コンポーネントの一流開発者になるという目標を達成したのです。Nyah と Lek は典型的な勝利のストーリーを語ることができるのです。ほとんどの優れたプレゼンテーションは、いくつかの典型的なストーリー構造に基づいています。上記の質問に答えたら、どの構造が自分のプレゼンテーションに最も適しているのかを考えます。

重要なのは、自分のストーリーに対する聴衆の共感を呼び起こすのに何が役立つかを考え、それをプレゼンテーションに組み込むことです。個人的なエピソードや短いシナリオを取り入れることで、ストーリーの「なぜ」を語り、聴衆とつながります。

Nyah と Lek は、プレゼンテーション全体を通じてストーリーテリングを使用します。

  • 自己紹介 — このトピックが自分たちにとって身近であり、大切である理由を語ります。
  • Lightning コンポーネントが優れている理由 — Lightning コンポーネントを使用して解決したビジネス上の問題の実例を取り上げます。
  • 各ヒントの前 — 各ヒントの背後にある苦労の短い例を挙げます。

Nyah と Lek は、ストーリーの登場人物として自分たちを使用しましたが、別の種類のストーリーを語ることもあるでしょう。もちろん、ストーリーの登場人物を創作するという選択肢もあります。

アウトラインが完成して、ストーリーも把握できたら、次は何をすべきですか。もちろん、素晴らしいプレゼンテーションスライドの作成です。

インパクトのあるスライドデッキの作成

素晴らしくて効果的なプレゼンテーションスライドを作成するためのリソースは多数存在しますが (「リソース」セクションを参照)、主要なヒントは次のとおりです。

  • 内容を整理する — 概要を示す箇条書きの 1 項目ごとに 1 枚のスライドにまとめます。こうすれば、1 枚のスライドに 1 つの内容が要約されます。主要な内容が複数ある場合は、別のスライドを作成します。
  • 余裕をもたせる — スライドに情報を詰め込まないようにします。1 枚のスライドに数項目のみを記載します。口頭で説明する内容をすべて表示する必要はありません (実際、その場にあなたがいるのですから……)。要点を絞ってリストにします。

「スライドごとに 4 ~ 6 項目の箇条書きと 1 つの画像に制限します...」Adam Olshansky (Salesforce 開発者、eTouch Systems、YouTube 勤務)

「スライドごとに 4 ~ 6 項目の箇条書きと 1 つの画像に制限します。文字や画像が多いと、聴衆はあなたの話を聞かずに、スライドに目を奪われます。」— Adam Olshansky (Salesforce 開発者、eTouch Systems、YouTube 勤務、Salesforce MVP)

  • 簡潔にする — 文字やグラフィックが散乱するスライドほど見づらいものはありません。聴衆の気を散らさず、次のスライドにつながるシンプルな内容で十分です。
  • 合法にする — 画像は、箇条書きよりもすばやくストーリーを伝えることができるため、プレゼンテーションには不可欠です。ただし、さらに重要なことは、使用するための法的な権利を持っている画像や動画を使用することです。幸い、パブリックドメインの画像を入手できる素晴らしいサイトがあります (「リソース」セクションを参照)。Creative Commons を確認し、画像や動画に適切な帰属表示を行う方法について学習します。
  • 読みやすくする — 文字も画像も通常は大きいほうが好まれます。「部屋の前の方にいれば見えると思いますが…」と言うあのプレゼンターにはなりたくないものです。24 ポイント以上のフォントサイズを使用し、十分なコントラストをつけて読みやすいようにします。一般的には、人は明るい背景に暗い文字の方が読みやすいと感じます。
  • 対話的にする — あなたのプレゼンテーションの順番はその日の 6 番目になるかもしれません。聴衆とやりとりを行えば、聴衆を眠らせずに引きつけておくことができます。およそ 5 分以上話しつづけているなら、そろそろ聴衆とのやりとりを行いましょう。デモを行ったり、簡単な聴衆アンケートを用いたり、要点を例示するのを手伝ってもらったりします。ステージを降りて、聴衆と直接やりとりを行うこともできます。聴衆の方に体を傾けているプレゼンター。
  • アクション指向にする — プレゼンテーションの後に参加者に何をしてほしいのかを考えます。具体的なアクションの呼びかけ (CTA) は、参加者がプレゼンテーション後も考えるようにするために不可欠です。プレゼンテーションを宣伝するためにブログ記事を書いたのであれば、聴衆にスマートフォンを取り出してその記事をブックマークさせることが CTA になります。
  • 間違いがないようにする — 誰かにプレゼンテーションの校正してもらうことが重要です。聴衆がメッセージを聞くよりも誤字に注目してしまうのは望ましくありません。

「何人かの人に要約を校正してもらい...」Adam Olshansky (Salesforce 開発者、eTouch Systems、YouTube 勤務)

「何人かの人に要約を校正してもらい、意味が理解できることを確認します。頭字語は使用しすぎないようにします。ただし、アルファベットスープについてプレゼンテーションしているのなら話は別ですよ。」— Adam Olshansky (Salesforce 開発者、eTouch Systems、YouTube 勤務、Salesforce MVP)

カンファレンスのスライドテンプレートについて

多くのカンファレンスでは、特定のスライドテンプレートを使用することが求められます。場合によっては、カンファレンスの間際までテンプレートを入手できない場合がありますが、心配はいりません。スライドデッキの作成を待つ必要はありません。その場合は、レイアウトを非常に基本的なものにしておきます。ほとんどのプレゼンテーションソフトウェアでは、事後にテーマを適用できるので、コンテンツに集中して、最終的な書式設定はテンプレートを入手するまで残しておきます。

画像は文字よりも優れているとお伝えしましたね。Dreamforce の Admin Zone 分科会で使用されたこちらのスライドデッキの例を実際に見てみてください。

参加者に思い出以外のものを残す

これまでのヒントをすべて使用して、Nyah と Lek は素晴らしいスライドデッキを作成しましたが、それで終わりではありません。たとえば、参加者は Dreamforce の充実した 4 日間に 1 ダースものプレゼンテーションを見るかもしれません。初日に見た最も素晴らしいプレゼンテーションの記憶も、4 日目までには薄れていくでしょう。そこで Nyah とLek は、自分たちのセッションページを指す、覚えやすい名前の短縮 URLを作成し、そこにスライドとコードサンプルを投稿します。

その他に、カンファレンスの規模によっては、主要なリソースやその他の情報を記載した配布資料を作成することもできます。

スライドが完成したら

スライドが準備できたので、次はそれについてどのように話すのかを考えましょう。まずは、ショーフローを作成することをお勧めします。

ショーフローでは、プレゼンテーションのすべての要素 (デモを含む) のそれぞれに時間を割り当てます。これは、スクリプトの作成 (詳細は後述) を開始する前に、どこを削る必要があるのかを判断するのに役立ちます。

Nyah とLek は、アウトラインをスプレッドシートに写し、プレゼンテーションの各要素をそれぞれ 1 行に入力しました。次のセルに、その要素に費やす時間 (分) を追加しました。

すぐに、時間が足りないということがわかりました。プロセスのこのフェーズではよくあることです。Lightning コンポーネントの導入を短くして、少なくとも 2 つのヒントを削除する必要があります。また、デモの最中は、時間が足りなくならないように、しっかりと焦点を絞る必要があります。

スライドを短縮した後、誰がどの部分のプレゼンテーションを担当するのかを決めました。Nyah とLek は、主なセクションごとに交代してプレゼンテーションを行います。最終的なショーフローは次のようになりました。

ショーフローのスプレッドシートのスクリーンショット。

このサンプルショーフローをダウンロードできます。

スクリプトの作成

スライドが完成し、時間配分も決まったので、Lek と Nyah は割り当てられた部分のスクリプトを作成し始めました。

Nyah は、詳細なスクリプトを用意するのは好きではありません。説明すべき重要なポイントのリストを用意して、スライド自体をカンニングペーパーとして使用するのです。Lek は、何を言うのかを正確に練習できるように完全なスクリプトを用意するのが好みです (そして後でアドリブを入れます)。

Lek と Nyah はお互いに下書きを交換し、素晴らしいプレゼンテーションのストーリーとフローが完成しました。なかなか満足のいく仕上がりですが、何かが足りません。往々にして、話をするよりも見せる方が効果的です。次の単元では、Lek と Nyah がダイナミックなデモを作成し、言葉にパワーを与える様子を見ていきましょう。

「恐れずに、ありのままの自分でいましょう...」Brian Kwong (Better Partners、Salesforce MVP)

「恐れずに、ありのままの自分でいましょう。ジョークを言うのが好きなら、プレゼンテーションに組み込みます。ただし、聴衆にとって適切なものにします。」

Brian Kwong (Better Partners、Salesforce MVP)

リソース