スマートな条項生成について学ぶ

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

• 条項のドラフト作成の課題を説明する。
  
• Salesforce Contracts を含む Developer Edition 組織にサインアップする。
  
• Contracts AI を使用して契約条項のドラフトを作成する。
  
• Contracts AI を使用して条項を生成する利点を挙げる。
  

メモ

日本語で受講されている方へ
Challenge は日本語の Trailhead Playground で開始し、かっこ内の翻訳を参照しながら進めていってください。Challenge での評価は英語データを対象に行われるため、英語の値のみをコピーして貼り付けるようにしてください。日本語の組織で Challenge が不合格だった場合は、(1) この手順に従って [Locale (地域)] を [United States (米国)] に切り替え、(2) [Language (言語)] を [English (英語)] に切り替えてから、(3) [Check Challenge (Challenge を確認)] ボタンをクリックしてみることをお勧めします。

翻訳版 Trailhead を活用する方法の詳細は、自分の言語の Trailhead バッジを参照してください。

条項のドラフト作成の課題

条項のドラフトを作成するのは重要な作業で、正確さと法律に関する専門知識が求められます。従来、このプロセスには手動で判例、業界標準、会社ポリシーを調査して各条項が包括的で準拠したものであることを確認する作業が含まれていました。これには時間がかかることがあり、ミスや不整合も起きやすくなります。

この効率の悪さは業務の妨げとなり、Cloud Kicks のような急速に成長している会社にとっては法的なリスクとなる可能性があります。

AI を活用した条項のドラフト作成

では、Cloud Kicks の営業担当である Candace Evans がどのように Contracts AI を利用して条項のドラフト作成の課題を克服するかを見てみましょう。

Candace は Contracts AI で提供される使いやすいインターフェースを使用します。案件固有のシンプルな指示を入力し、AI が推奨する条項を受け取ります。

彼女は推奨された条項をレビューし、組織の具体的なニーズに合わせて調整します。AI で生成された条項を調整したり改善したりできるため、最終的な契約はコンプライアンスを満たすだけでなく、会社独自の要件にも沿ったものになります。レビューが完了すると、調整済みの条項が条項ライブラリに追加されるため、すべての契約ドキュメントで一貫性が保たれ、効率が高くなります。

Contracts AI では、生成 AI のシステムで定義されたコンテキストベースのプロンプトとユーザーが定義した入力が使用されるため、契約生成の正確性と関連性が高まります。プラットフォームには有害性、バイアス、職業的に不適切な言葉遣いに対する強力な安全策が備わっており、コンテンツが倫理的・専門的基準を満たすようになっています。ユーザーは生成された条項に対してフィードバックを提供できます。このフィードバックは生成内容の学習と改善に使用されます。

顧客のプライバシーとデータの整合性を保護し、トレーニングの目的での顧客データの使用を禁止するため、Salesforce はサービスプロバイダーとの間で厳格な同意を確立しています。

Salesforce Contracts を搭載した Developer Edition 組織にサインアップする

このモジュールを受講するためには、Salesforce Contracts とサンプルデータを搭載した特別な Developer Edition 組織が必要です。このモジュールの Challenge に取り組めるように、ここで無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続します。この Developer Edition は、このバッジの Challenge 用に設計されているため、他のバッジでは機能しないことがあります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。

1. 無料の Salesforce Contracts Developer Edition 組織にサインアップします。
   
2. フォームに記入します。
   

• [メール] には、有効なメールアドレスを入力します。
  
• [ユーザー名] に、メールアドレス形式の一意のユーザー名 (例: yourname@example.com) を入力しますが、有効なメールアカウントである必要はありません。
  

3. フォームに入力したら [サインアップ] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
   
4. アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [アカウントを確認] をクリックします。
   
5. パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。後でアクセスしやすいように、ユーザー名、パスワード、ログイン URL を安全な場所 (パスワードマネージャーなど) に保存しておくことをお勧めします。
   
6. Developer Edition にログインした状態になります。
   

新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。

1. Trailhead アカウントにログインしていることを確認します。
   
2. このページの最下部にある「Challenge」セクションで Playground 名をクリックし、[組織を接続] をクリックします。
   
3. ログイン画面で、先ほど設定した Developer Edition のユーザー名とパスワードを入力します。
   
4. [アクセスを許可しますか?] 画面で [許可] をクリックします。
   
5. [この組織をハンズオン Challenge 用に接続しますか?] 画面で [はい! 保存します。] をクリックします。Challenge ページにリダイレクトされたら、このバッジの獲得を目指して新しい Developer Edition を使用できます。
   

これで組織が接続されました。準備を整えるためにステップをもう 1 つ実行する必要があります。

1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Einstein と入力し、[Einstein Setup (Einstein 設定)] を選択します。
   
2. Einstein を有効にします。
   

これで、組織で次のセクションのステップを実行する準備が整いました。

Einstein が有効になっていなければ Contracts AI を使用して条項を作成できません。

Contracts AI を使用して条項のドラフトを作成する

では、契約条項のドラフトを作成しましょう。

1. Lightning アプリケーションランチャー で、[Document Clause Sets (ドキュメント条項セット)] を見つけて選択します。
   
2. 作成の元となる条項セットで、[Draft with Contracts AI (Contracts AI でドラフトを作成)] をクリックします。
   
3. 免責事項メッセージで [Got It (了解)] をクリックします。
   
4. [Describe your clause (条項の説明を入力してください)] 項目に説明を入力します。
   
5. 前向き矢印をクリックするか、Enter キーを押します。自動的に条項のドラフトが作成されます。
   
6. [+] をクリックしてドラフト状態に条項を追加します。
   
7. [Set as main clause (メイン条項として設定)] を選択します。
   
8. [Save to Clause Library (条項ライブラリに保存)] をクリックして条項ライブラリに条項を追加します。
   
9. 作業内容を保存します。
   

ドラフト状態の新しい条項がドキュメント条項に追加されます。契約で条項を使用するには、条項を選択して有効にします。

Contracts AI の価値

Contracts AI によって条項、テンプレート、契約の作成が加速します。Contracts AI を使用することで、Cloud Kicks は次のようなメリットを実現できます。

• 法務業務の合理化: AI によって、契約のドラフトを作成する時間と労力が削減され、法務チームはより戦略的な作業に専念できます。
  
• 法務コストの削減: ドラフト作成プロセスを自動化することで、契約の作成とレビューに要するリソースを削減できます。
  
• 契約の品質と一貫性の向上: AI によって、すべての条項が確実に最新の法的基準やベストプラクティスに従うようにできるため、ミスや不整合のリスクを最小限に抑えることができます。
  
• 業務の拡張: 契約の生成を迅速化できることで、Cloud Kicks はより多くの契約に対応し、業務を効率的に拡張できます。
  

Contracts AI を使用することで、Cloud Kicks は後れを取らないばかりか、デジタル時代の競争力を維持できます。

この単元では、Contracts AI を使用して AI 推奨の条項を効率的に生成、レビュー、調整する方法を学習しました。次は、紙ベースのドキュメントから情報を抽出してデジタル化する方法を学習します。

リソース

• Salesforce ヘルプ: Clause Drafting with Contracts AI (Contracts AI を使用した条項のドラフト作成)