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NPSP レポートの検索と実行

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Salesforce で NPSP レポートを検索して表示する。
  • NPSP の標準レポートを実行する。

NPSP レポートを見る

データの収集と管理方法を理解しましたので、次はデータを実際に活用しましょう。

NPSP には、関係者や資金調達に関する多数のレポートとダッシュボードがデフォルトで含まれており、データ活用が始めやすくなっています。

たとえば、次のような用途でレポートをすばやく活用できます。

  • 昨年は支援してくれたものの、残念ながら今年は支援してくれていない取引先責任者 (LYBUNT 支援者とも呼ばれます) を見つける。
  • エンゲージメントプランに関連付けられた ToDo と、その担当ユーザーを表示する。
  • すべての取引先を、寄付が最も多かった年ごとにグループ化して表示する。
  • 今年と前年の間での支援額の割合の変化を、取引先ごとにグループ化して計算する。

この単元では、非営利団体 NMH のスタッフが NPSP レポートを使用する様子を追います。レポートの作成やカスタマイズについてさらに学びたい場合は、単元の最後にあるリソースを確認してください。

NPSP を実際に操作する

このモジュールでは、NPSP でレポートを使用する手順を学習します。このモジュールには、ハンズオン Challenge はありません。手順を試してみたい場合は、NPSP とサンプルデータが搭載された特別な Developer Edition 組織が必要です。通常の Trailhead Playground には、NPSP やサンプルデータが搭載されていません。次の手順に従って、今すぐ無料の Developer Edition を取得してください。

  1. NPSP を搭載した無料の Developer Edition 組織にサインアップします。
  2. フォームに入力します。
    • [Email (メール)] には、有効なメールアドレスを入力します。
    • [Username (ユーザー名)] には、メールアドレス形式の一意のユーザー名を入力します (有効なメールアカウントである必要はなく、yourname@test.com などを使用してください)。
  3. フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
  4. アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
  5. パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。ヒント: 後でアクセスしやすいように、ユーザー名、パスワード、ログイン URL をパスワードマネージャーなどの安全な場所に保存しておきます。
  6. Developer Edition にログインした状態になります。

では、以下の手順に従って進めていきましょう。

NPSP レポートを表示する

すべての NPSP レポートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. アプリケーションランチャー (“”) で、[Reports (レポート)] を見つけて選択します。
  2. [Folders (フォルダー)] で [All Folders (すべてのフォルダー)] を選択します。
  3. [NPSP Fundraising Reports (NPSP 活動資金集めレポート)] のように、NPSP で始まる名前のフォルダーを選択します。

レポートを使用して、重要な質問への答えを見つけましょう。スクリーンショットには、[Accounts by Best Gift Year (寄付が最も多かった年ごとの取引先)] や [Closed/Won Opportunities by Household (世帯別の成立済み商談)] などのレポートが表示されています。

レポートの名前、説明、フォルダー、作成者、作成日などが示されたレポートのリスト。

レポートを表示するには、一覧から該当のレポートを選択します。また、アクションを表示 をクリックすると、レポートのエクスポート、お気に入りへの追加、別のフォルダーへの移動など、その他の操作が表示されます。

NPSP レポートを表示する

NPSP レポートの探し方を理解しましたので、今度は NMH のスタッフがレポートを使用する様子を見ていきましょう。

多くの非営利団体と同様、NMH も収入の多くの部分を個人や家族からの支援に頼っています。NMH にはメールやダイレクトメールといったさまざまなチャネルを用いて支援を呼びかけることができる信頼のおける支援者が一定数存在します。

NMH の開発担当者である Sofia Rivera は、団体の資金調達の進捗状況についてチームに最新情報を共有する責任を担っています。Sofia は、新たな支援者を開拓するよりも、既存の支援者を維持する方がはるかに容易であることを理解しています。けれども、年度末が近づいたところで、個人や世帯の支援による収益が目標をやや下回っていることに気が付きました。なぜでしょうか?

彼女は、昨年は寄付をして今年はまだ寄付していない世帯の取引先を対象にしたレポートを実行することにしました。このような支援者は、Last Year, But Unfortunately Not This (LYBUNT) 支援者とも呼ばれます。NPSP には、これらの支援者を簡単に見つけるためのレポートがあります。

では、Sofia がレポートを表示する手順を一緒に見ていきましょう。

  1. [Reports (レポート)] の [All Folders (すべてのフォルダー)] ビューで、[NPSP Fundraising Reports (NPSP 資金調達レポート)] フォルダーを選択します。
  2. [Account LYBUNT (取引先 LYBUNT)] レポートを選択します。

正しい情報がレポートに返されているかを確認するには、検索条件 をクリックして、どのようにデータが絞り込まれているかを確認します。

[Account LYBUNT (取引先 LYBUNT)] レポートで [Filters (検索条件)] ペインが開かれている。

このレポートには、昨年は 0 ドルを超える寄付があり、今年は 0 ドルであるすべての取引先の一覧が表示されます。これはまさに Sofia が必要としている情報です!

Sofia は [Save As (別名で保存)] をクリックして、レポートを新しい名前で保存します。こうすることで、レポートの設定や検索条件をいろいろ試しても、元のレポートはそのまま保持されます。ほかの誰かが元のレポートを使用している場合でも、この操作を行えばそのユーザーの作業内容は失われません。

その後 Sofia はこのレポートを、次回のミーティングで使用するためにエグゼクティブディレクターおよび開発ディレクターに送信します。チームは一丸となって、LYBUNT レポートにリストされている支援者に支援を呼びかける特別キャンペーンを実施することにしました。そして、Sofia のレポートに戻り、支援額に応じて支援者をセグメント化して、支援者のレベルごとにエンゲージメント戦略を定義します。

これで、NPSP レポートの検索と表示の方法がわかりました。こうしたレポートを出発点として、自分で検索条件を追加したり、組織固有の疑問に対する答えを見つけたりすることができます。次の単元では、NMH の例を使ってレポートをカスタマイズする方法を学びます。

リソース

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