ホームページおよびクライアントページの最適化

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • クライアントのレコード詳細ページをカスタマイズする。
  • クライアントおよび世帯の積み上げ集計について説明する。

ページのカスタマイズによるユーザエクスペリエンスおよび生産性の向上

Financial Services Cloud はすぐ使える状態で配布されますが、主要なページをカスタマイズしたい場合はどうすればよいでしょうか? たとえば、標準コンポーネントまたはカスタムコンポーネントを追加して全ユーザのページの機能を変更すれば、ページをカスタマイズできます。あるいは、ユーザに異なるプロファイルを設定したり、異なるアプリケーションで特定のページを独自に調節したバージョンを表示させたりすることができます。カスタマイズするページを決めたら、既存のページを編集するか、Lightning アプリケーションビルダーを使用して一から作成することができます。

クライアントレコードページのカスタマイズ

クライアントページとは、各顧客に関する最も重要で関連性の高いデータを確認するためにアドバイザーがアクセスする場所です。このデータには、金融口座、ゴール、リレーションなどが含まれます。けれども、アドバイザーが最も重要と考えるデータが、標準ページの内容とは異なることがあります。心配いりません。このページをカスタマイズして、アドバイザーの満足度や生産性を高めることができます。

システム管理者の Matt は、このページをカスタマイズするつもりです。理由は、Matt のアドバイザーの多くは、クライアントページを携帯電話で確認します。[リレーション] タブにある現行のグループメンバーコンポーネントには、各メンバーの全情報が表示され、アドバイザーがスクロールダウンしなければなりません。アドバイザーは、必要に応じてグループメンバーを折りたたみ、さほどスクロールしなくてもいいようにしたいと思っています。スクロールし過ぎて親指が疲れつつあります! Matt はアドバイザー (とその親指) の苦痛が取り除かれるように善処すると約束します。

コンポーネントを構築することも考えられますが、まずは現在のコンポーネントのリストをチェックします。このリストに、事前構築済みのグループメンバー (設定可能) コンポーネントを見つけました。希望する機能のほかにもいろいろな機能を備えています。従来のグループメンバーコンポーネントを新しいグループメンバー (設定可能) コンポーネントに差し替えることにします。

Matt は、Lightning アプリケーションビルダーとドラッグアンドドロップ操作を使用して、この変更を簡単に行います。次の手順を確認して、どのように実行したのか見てみましょう。
  1. 設定 をクリックし、[設定] を選択します。
  2. [クイック検索] ボックスに「Lightning アプリケーションビルダー」と入力し、[Lightning アプリケーションビルダー] を選択します。
  3. クライアントレコードページの横にある [コピー] をクリックします。
  4. クライアントレコードページ内の [リレーション] をクリックします。
  5. [カスタム - 管理] リストの [グループメンバー (設定可能)] コンポーネントを、リレーションツリーのクライアントレコードページにドラッグします。 Lightning アプリケーションビルダーのスクリーンショット。[グループメンバー (設定可能)] コンポーネントを [グループメンバーと詳細] コンポーネント上にドラッグしています。
  6. グループメンバー (設定可能) コンポーネントは、プライマリグループコンポーネントとして表示されます。
  7. サイドバーから、[Field Set for Group Members (グループメンバーの項目セット)] テキストボックスに、「WM_Client_Groups_Member_Details」と入力します。
  8. 従来のコンポーネントを削除するために、2 つ目のプライマリグループコンポーネントを選択して削除アイコン (削除アイコン) をクリックします。リレーションツリーの下の、ドラッグしてきた新しいコンポーネントとリレーショングループコンポーネントの間にある 2 つ目のコンポーネントです。
  9. [保存] をクリックします。
  10. [ページが保存されました] ダイアログで、[有効化] をクリックします。
  11. [有効化] ダイアログで、[組織のデフォルトとして割り当て] をクリックし、このページを使用する場所を定義します。
  12. [フォーム要素を割り当て] ダイアログで [デスクトップおよび電話] を選択します。
  13. 割り当てを確認して、[保存] をクリックします。

プライマリグループに積み上げ集計する対象の設定

Financial Services Cloud では、クライアントに ToDo、行動、金融口座が設定されます。こうしたデータはすべてクライアントの資産の概要に「積み上げ集計」されます。データを集計すれば、クライアントのファイナンシャル状態を把握しやすくなります。

また、クライアントをグループのメンバーにすることで、そのクライアントのデータを他者のデータとまとめることができます。グループがクライアントのプライマリグループである場合、通常はクライアントのすべてのファイナンシャル情報がグループに積み上げ集計されます。たとえば、Rachel Adams のプライマリグループは Adams 世帯です。これは Rachel の夫 Nigel のプライマリグループでもあります。Nigel と Rachel は同じグループに属しているため、2 人の情報は一緒に積み上げ集計されます。これらのデータを 1 か所にまとめることで、Rachel のファイナンシャル情報を世帯の他の人々と合算した状態で簡単に理解することができます。

アドバイザーがクライアントをグループに追加して、グループをそのクライアントのプライマリグループに設定するとどうなるでしょうか? グループに積み上げ集計する対象を選択できるようになります。どのクライアントにもプライマリグループを 1 つ設定できます。1 つ注意すべき点は、積み上げ集計はプライマリグループにしか設定できないことです。[プライマリグループ] 項目が有効でない場合は、積み上げ集計のオプションが制限されます。

積み上げ集計については、「Financial Services Cloud のデータモデリング」モジュールで詳述します。ここでは、個人がグループに追加されたときにアドバイザーが積み上げ集計する対象を選択するダイアログを見ていきましょう。[Edit Adams Household (Adams 世帯の編集)] (サンプル) ダイアログのスクリーンショット。Rachel Adams がプライマリメンバーで、そのプライマリグループであることがわかります。[積み上げる活動とオブジェクト] メニューが開き、[すべて]、[ToDo]、[行動]、[金融口座]、[投資運用ゴール]、[資産と負債] が表示されています。

[積み上げる活動とオブジェクト] メニューには、クライアントのどのデータをグループに積み上げ集計するかが表示されます。このメニューに表示される項目をカスタマイズするには、メニュー項目の順序を変更します。特定のメニュー項目を組織から削除することもできます。

Matt のアドバイザーらは、まず金融口座に目を向けたいと言っていました。積み上げ集計を行うときに操作することが最も多いのが金融口座です。現在、これらのメニュー項目は後方に位置しています。そこで Matt は、[ToDo] と [行動] 項目をメニューの一番下に移動して、ファイナンシャル情報のオプションを最初に表示することにします。

どのようにすればよいのでしょうか?
  1. 設定 をクリックし、[設定] を選択します。
  2. ページの上部にある [オブジェクトマネージャ] をクリックします。
  3. [取引先と取引先責任者のリレーション] を選択して、[項目とリレーション] を選択します。
  4. [積み上げ] 項目を選択します。
  5. [値] の横にある [並び替え] をクリックします。
  6. [ToDo] をリストの一番下に移動します。
  7. [行動] を [ToDo] の下に移動します。
  8. [保存] をクリックします。
念のため確認しておきましょう。
  1. アプリケーションランチャー (アプリケーションランチャーアイコン) で、[Wealth Management] を見つけて選択します。
  2. [取引先] をクリックして、ページ上部にある選択リストの [すべての取引先] を選択します。次に、[Rachel Adams] を選択して、[リレーション] タブをクリックします。
  3. [Adams Household (Adams 世帯)] までスクロールし、その横にある [編集] をクリックします。
  4. Rachel Adams の横に [積み上げる活動とオブジェクト] メニューが開きます。 [積み上げる活動とオブジェクト] メニュー。[金融口座]、[投資運用ゴール]、[資産と負債]、[ToDo]、[行動] が表示されています。

ご覧のとおり、[ToDo] と [行動] メニュー項目が配置した下方に移動されています。おめでとうございます。

ルックアップ項目による個人およびグループの積み上げ集計

クライアントおよびグループの金融口座、資産、負債の積み上げ集計はどのように定義されるのでしょうか? [ルックアップによる積み上げ設定] と [ルックアップによる積み上げ検索条件] というカスタムオブジェクトによって定義されます。これらのオブジェクトを使用すると、積み上げ集計を、オブジェクト間の主従関係ではなく、参照項目関係に基づいて計算できます。積み上げ設定はカスタマイズできませんが、Financial Services Cloud には、次のものをはじめ、個人およびグループレベルの標準の積み上げ集計が用意されています。
  • 口座総額
  • 銀行口座総額
  • 投資口座総額
  • 保険契約総額
  • 運用資産
  • ウォレットシェア
  • 資産総額
  • 負債総額

ページをカスタマイズして積み上げ集計を設定する方法を習得したら、Einstein Analytics のカスタマイズに進むことができます。

リソース

著作権

Rights of ALBERT EINSTEIN are used with permission of The Hebrew University of Jerusalem. (ALBERT EINSTEIN の権利は、ヘブライ大学の許可を受けた上で使用しています。)Represented exclusively by Greenlight. (Greenlight が排他的に代理人を務めています。)