レコードの操作
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 個人について、および個人をモデル化する方法を説明する。
- 個人取引先を作成してカスタマイズする。
個人とは?
個人とは、あなたの会社がビジネスを行う相手で、クライアントや顧客ともいいます。Rachel Adams は個人のサンプルです。Rachel は Financial Services Cloud トライアル組織のサンプルデータに登場する人物の 1 人で、その個人取引先に本人の情報が保存されています。
下図に示すとおり、Rachel Adams には、商談、資産と負債、投資運用ゴールなどが設定されています。
Salesforce では、法人取引先と個人取引先の 2 種類の取引先がサポートされています。
- 法人取引先では、情報が取引先オブジェクトと取引先責任者オブジェクトに保存されます。取引先オブジェクトには、ビジネスに関する情報が含まれます。取引先責任者オブジェクトには、そのビジネスであなたが対応する個人に関する情報が含まれます。
- 個人取引先が役立つのは、個人相手にビジネスを行う場合 (B2C) です。個人取引先では取引先と取引先責任者の情報が 1 つにまとめられます。
厳密に言えば、個人取引先は取引先責任者オブジェクトと取引先オブジェクトの両方になります。個人取引先は取引先と取引先責任者の項目を 1 つのレコードに統合して、Financial Services Cloud に完全合理化され、シンプルでカスタマイズ可能なユーザー環境を実現します。通常 Rachel は 1 つのオブジェクトとして表示されますが、グローバル検索などで、取引先と取引先責任者の両方として示されることもあります。心配はいりません。常にどちらも 1 つの個人取引先の一部で、どちらか 1 つをクリックすると両方が表示されます。
これがどういう意味かは、この後説明していきます。
個人の作成
個人がどのようなものかわかったところで、Vivian Torres という個人を作成してみましょう。
- アプリケーションランチャー () で、[Wealth Management] を見つけて選択します。
- ナビゲーションバーで、[取引先] をクリックします。
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[新規] をクリックします。
- [新規取引先] ウィンドウで、[個人取引先] を選択して [次へ] をクリックします。
- 新規クライアントの値を入力します。[Account Name (取引先名)] は
Vivian Torres
です。
- Vivian に関するさらなる情報を追加します。職業は
Bodyguard
(ボディーガード) です。
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[保存] をクリックします。
[取引先] ビューに Vivian の新規取引先が表示されます。
個人取引先のカスタマイズ
カスタムレコードタイプを設定したら、新規個人取引先をカスタマイズできるようになります。カスタムレコードタイプにより、どのデータをどのような方法で表示するかを制御できます。
システム管理者の Matt は、ウェルスマネジメントアドバイザーと保険エージェントの 2 種類のユーザーをサポートしています。この両方に個人取引先を使用したいと考えています。けれども、ユーザーの種別ごとに、必要なコンテキストや項目、表示内容が異なります。
Matt はどのような方法で設定すればよいでしょうか? レコードタイプを使用します。一方のユーザー、つまりウェルスマネジメントユーザーは、標準のレコードタイプをそのまま使用することにします。他方、保険ユーザーについては、表示したい情報が異なるため、別のレコードタイプを作成する必要があります。
この変更を行ってみましょう。
最初に、保険情報を表示するようにカスタマイズした個人取引先レコードタイプを作成します。
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| [Setup (設定)] | [Object Manager (オブジェクトマネージャー)] タブをクリックします。
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[Person Account (個人取引先)] をクリックし、[Record Types (レコードタイプ)] をクリックします。
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[新規] をクリックします。
- [既存のレコードタイプからコピーする] 選択リストで、[個人取引先] を選択します。
- [Record Type Label (レコードタイプの表示ラベル)] に
Insurance Customer
(保険の顧客) と入力します。
- [レコードタイプ名] は「Insurance_Customer」です。必要に応じて、簡単な説明を追加します。
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[有効化] を選択してレコードタイプを有効にします。
- システム管理者プロファイルとアドバイザープロファイルに対してこの変更を有効にします。
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[次へ] をクリックします。
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[1 つのレイアウトをすべてのプロファイルに適用する] を選択します。
- ページレイアウトを選択します。この例では、選択リストから [個人取引先レイアウト] を選択します。
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[保存] をクリックします。
個人取引先のレコードタイプを作成したら、Financial Services Cloud の個人のように動作させるために対応付けます。
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をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
meta
(メタ) と入力し、[Custom Metadata Types (カスタムメタデータ型)] を選択します。
- [個人レコードタイプの対応付け] の横にある [レコードの管理] をクリックします。
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[新規] をクリックします。
- レコードタイプの対応付けに次の情報を入力します。
- カスタムレコードタイプの対応付けの表示ラベルに、
Insurance Customer
(保険の顧客) と入力します。
- [Individual Record Type Mapper Name (個人レコードタイプの対応付けの名前)] に、
Insurance_Customer
と入力します。
- [Account Record Type (取引先レコードタイプ)] に、
Insurance_Customer
と入力します。
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[保存] をクリックします。
今後、取引先を作成するときに、このカスタムレコードタイプを使用できます。
これで個人取引先のエキスパートになりました。個人取引先先が何で構成されているか、個人取引先をモデル化する方法、作成する方法、そしてカスタマイズする方法を習得しました。次は、個人を世帯に追加して、そのリレーションについて検討していきます。
リソース
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Trailhead: Salesforce CRM
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Salesforce ヘルプ: データモデルの概要
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Salesforce ヘルプ: Create and Configure Custom Record Types for Individuals (個人のカスタムレコードタイプの作成と設定)