データを使用した顧客の全体像の把握

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • サイロ化されたデータシステムの問題点を挙げる。
  • データを 1 か所に集約する利点を説明する。
  • 幅広いコンテキストでデータを確認し、新たなインサイトを明らかにする。

確認する必要のある情報を確認しているか?

Matt の会社の顧客データは数々のサイロ化されたシステムに保存されています。アドバイザーが顧客情報にアクセスしたいと思えば、データを新しいシステムに読み込んだり、レポートを作成したりして、データをあちこちに移動させなければなりません。そのうえ、アドバイザーが業務を遂行するために自ら複数のシステムを切り替えなければならないこともあります。このどれもに時間がかかり過ぎます。アドバイザーは必要なときに必要なデータがないか、データを入手しても作業する時間がありません。このすべてによって、クライアントとの関係構築という業務上極めて重要な部分が損われています。

不可能が可能に!

Matt が Financial Services Cloud にすべてを設定すれば、アドバイザーが 1 か所に集約されたあらゆる顧客データに瞬時にアクセスできます。そうすれば、アドバイザーがデータを追い回す必要がなくなり、顧客関係の構築に専念できます。さらに、Financial Services Cloud があれば、アドバイザーが携帯電話から同じデータにアクセスできます。データは一元管理されるため、セキュリティの制御、更新の管理、正確なデータの保管、規制上の問題の対処などを Matt が簡単に実行できます。

詳しい調査

Financial Services Cloud は、幅広いコンテキストで顧客データを確認するためのフレームワークになると述べたことを覚えていますか? その意味をご説明します。

Matt は Financial Services Cloud にログインしていろいろ試してみることにします。たとえば、クライアントリレーションシップマップを使用して、心底必要としている顧客のコンテキストを確認します。この便利なツールを使えば、顧客の個人的なネットワークを認識することができます。どの顧客もその配偶者と子どもから成るプライマリ世帯の一員として、そしてその両親などで構成される他の世帯の一員として表示できます。クライアントリレーションシップマップには、管財人や弁護士、会計士など、顧客のファイナンシャル面を方向付ける人々がつなぎ合わされます。

Matt は Rachel Adams という名のサンプル顧客のクライアントリレーションシップマップを見てみます。クライアントリレーションシップマップに Rachel Adams のリレーションツリーが表示されています。このツリーには次の要素が含まれます。

  • Rachel のプライマリ世帯 (Rachel はクライアント。その配偶者も表示)
  • Symonds 世帯 (Rachel とその父親を表示)
  • 関連信託口座および関連取引先責任者リスト

Rachel Adams のリレーションシップマップ

Financial Services Cloud では、リレーションのほか、顧客の金融口座を 1 か所で確認できます。取引先ビューに投資口座、貸方口座、預金口座、保険契約などがリスト表示されます。Matt は、これらの口座が顧客ごと、または世帯全体でどのように積み上げ集計されるかを確認できます。さらに、顧客または世帯の資産のうちのどのくらいを自社が管理し、どのくらいを他社が運用しているかをアドバイザーが確認できることもわかりました。Matt は Rachel Adams のサンプル金融口座を見てみます。

Rachel Adams の金融口座 (総額、運用資産、カテゴリなど) を示す図。その下に投資総額、銀行預金総額、保険総額、ウォレットシェアが示されています。さらにその下には Rachel の個人口座のリストがあります。

ここでは、Financial Services Cloud で既存のデータを使用して、「イエス」と言ってもらえる方法を見てきました。次は、アドバイザーやパーソナルバンカーの生産性を高める方法を見ていきましょう。