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ビジネスプロセスの自動化入門

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Salesforce の自動化の価値について説明する。
  • Salesforce で作業を自動化する主な方法について説明する。

自動化の威力

あらゆる組織にビジネスプロセスがあります。やはり、どの組織にも実行する必要のある作業と満たす必要のある要件があるものです。組織はこのようなニーズを満たす最善の方法を決定する際に、ビジネスプロセスを定義します。 

こういったビジネスプロセスは、組織に固有であることが多いため、各自の要件を確実に満たすソリューションを見つけるのは容易ではありません。営業担当が商談成立後に必ず作業指示を作成しなければならないこともあるでしょう。コールセンターのエージェントに、顧客の取引先データに基づいて実行する特定のスクリプトが用意されていることもあります。または、ユーザーが何度も繰り返し実行する作業があるかもしれません。その作業に要する時間を数分短縮できれば、1 年間に全ユーザーの何百時もの作業時間を節約することが可能になります。

好ましいユーザーエクスペリエンスの 1 つの信条は、「ユーザーの実行する操作が 1 つだけならば、代行する」というものです。営業担当が商談成立後に必ず作業指示を作成するのであれば、自動的に作成することはできないでしょうか? コールエージェントが顧客情報を収集するときに常に定められたスクリプトに従うのであれば、そのスクリプトをユーザーインターフェースに直接表示するほうがよいのではないでしょうか? ユーザーが 3 種類のレコードに入力が必要なデータを収集するのであれば、まず 1 つのフォームにデータを入力させ、それを基に 3 種類のレコードを自動作成したら時間を節約できるのではないでしょうか?

これが自動化の威力です。ユーザーの時間を節約し、必要な作業が確実に遂行されるようにします。データの質を向上させます。組織に求められるスーパーヒーローになりましょう!

それぞれに Salesforce ユーザーが精力的に働いている場面が描かれている複数の画像に囲まれているスーパーヒーロー。

システム管理者の場合、一般的に、自動化できるユースケースはインタラクティブなエクスペリエンスとバックグラウンドの自動化という 2 つのカテゴリに大別されます。自動化の方法は、ビジネスプロセスの要件に基づいて選択します。

インタラクティブなエクスペリエンス

ビジネスプロセスでユーザーの入力を要する場合は、次のいずれかの機能を使用できます。

  • 画面フロー: Flow Builder を使用して、情報を提示したり、ユーザーに質問したりするインタラクションを作成します。
  • 自動起動フロー: Flow Builder を使用して、ボタンがクリックされたときに実行する自動化を作成します。このフローは他の自動化で実行することもできます。
  • 承認プロセス: 承認者を割り当てた一連のステップを作成します。この一連のステップで、レコードのロックや更新などの作業を自動化できます。承認プロセスは、ボタンがクリックされたときに手動で実行することも、他の自動化で起動されたときに自動的に実行することも可能です。
  • Lightning コンポーネント: HTML と JavaScript のコードを使用して、ページやアプリケーションに組み込むことができるインタラクティブなコンポーネントを作成します。
  • Visualforce ページ: HTML と Apex のコードを使用して、インタラクティブなページを作成します。

バックグラウンドの自動化

レコードが変更されたときなど、ビジネスプロセスが自動的に開始され、バックグラウンドで実行される必要がある場合は、次の複数のソリューションから選択できます。

  • レコードトリガーフロー: Flow Builder を使用して、レコードが作成、編集、または削除されたときに実行する自動化を作成します。
  • スケジュールトリガーフロー: Flow Builder を使用して、指定した時間や頻度で実行する自動化を作成します。
  • プラットフォームイベントトリガーフロー: Flow Builder を使用して、プラットフォームイベントメッセージを受信したときに実行する自動化を作成します。
  • Data Cloud トリガーフロー: Flow Builder を使用して、Data Cloud でデータが変更されたときに実行する自動化を作成します。
  • Apex: Apex コードを使用して、再利用可能な自動化ブロックを記述します。このコードはさまざまな方法でトリガーできます。

パターンがあることに気が付きましたか? 上記のリストには多数のフローオプションがあります。ですが、フローとはいったい何なのでしょうか? それについては、次の単元で説明します。

次のアクティビティを完了して、Salesforce で使用できる自動化タイプを確認してください。

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