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サイバー担当役員のスキルについて知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • サイバー担当役員のキャリアパスについて説明する。
  • サイバー担当役員の役割に関連する主要なスキルを挙げる。

サイバー担当役員のキャリア

いくつかの質問から始めることで、あなたがサイバー担当役員の役割に適任であるかどうかを見ていきましょう。

あなたはどのような人物か?

あなたはサイバー分野の実力者で経営管理やリーダーシップに関するスキルを伸ばしたいと考えていますか? あなたは、業務担当役員、企業のディレクター、上級リスク管理プロフェッショナル、事業主のいずれかであり、サイバーセキュリティに関する影響の大きな判断に関与していますか? 組織で、サイバーセキュリティポリシーの開発と実装を担当しているか、サイバーリーダーシップに参加していますか? 上記の答えがイエスなら、サイバー担当役員はあなたにぴったりのキャリアかもしれません。

どのようなことをするのが好きか?

サイバー担当役員がどのようなことに時間を費やすかを詳しく見てみましょう。サイバー担当役員は、リスクの可能性に対して準備を整えつつ、業務を可能にするスキルを持っています。ビジネスニーズと新興テクノロジーのトレンドを評価し、インシデントが発生した場合にも業務の継続性を維持できるように取り組みます。組織に対する幅広い視野を持ち、さまざまなテクノロジーにわたって脅威に注目することで、悪意のある攻撃者が組織の機密データをどのように侵害する可能性があるかを調査します。変化や新しい課題が次々と発生する環境で働くことを好みます。 

どのようなチームと仕事をしたいか?

サイバー担当役員は、通常は監督的な立場であり、サイバー戦略をサポートするために適切な人材を雇用する責任があります。サイバーセキュリティ業務を実行するために、フルタイムの従業員を起用するか、管理サービスプロバイダーを使用するかを決定します。サイロ化されていない水平的なチームを編成して、適切なコントロールを実装し、リスクを管理することで、企業全体に専門分野のエキスパートを生み出します。共同で働くことで、組織全体で信頼と協力を高めます。

この役割へのキャリアの軌跡はどのようなものですか? 

梯子を登り、錠が入った盾に手を伸ばしている役員

サイバーセキュリティ担当役員になるには、サイバーセキュリティの複数の専門分野にわたる幅広い経験と知識に加えて、強力なピープルリーダーシップスキルが必要です。自分の分野の主要な原則やベストプラクティスに対する理解と、他者を管理したり他者の意欲を高めたりする方法に対する理解のバランスを取ることが重要です。優れたサイバーセキュリティリーダーは多様な経歴を持ち、専門的な情報テクノロジー (IT) トレーニング出身であることも、銀行などの規制の厳しい業界のリスク部門出身であることもあります。

サイバー担当役員は、ビジネスを深く理解する必要があります。この業界で求められているのは、ネットワークログや脅威パターンについて語るよりも、ビジネスリスクの言葉を使用して、他の上級管理職とコミュニケーションできる人材です。ビジネスリスクの言葉を使う主な目的は、経営陣がリスク評価で考慮すべきイベントやシナリオを完全に特定できているかどうかを評価できるようにすることです。

どのような言葉を使用するかは重要です。リスク管理者が共通言語を確立するか、企業全体でリスクに対する理解を共有できなければ、堅牢なガバナンス、リスク管理、コンプライアンスフレームワークの影響と価値が損なわれることになります。通常、ビジネスリスクは、戦略リスク、コンプライアンスリスク、業務リスク、評判リスクの 4 つのいずれかに該当します。効果的なサイバーセキュリティリーダーは、ビジネスにとってどのようなリスクがあり、セキュリティインシデントが売上、利益、将来の成長、会社の評判にどのように影響するかを説明できます。

また、ステークホルダーと戦略的パートナーシップを培うために、周りの人に影響を及ぼし、その意欲を高める能力も必要です。このようなスキルを習得するために、サイバー担当役員になる前に、情報セキュリティプログラムのチームリーダー、マネージャー、ディレクターになることがあります。このような役割に就くことで、技術的なプロセスやシステムの管理から、情報セキュリティ組織を形成する戦略の作成と調整へと移行する機会を得られます。

なぜこのキャリアを検討すべきか?

サイバー担当役員は活気があり挑戦しがいのある分野の一員となります。業種全体としてサイバーセキュリティでのキャリアは有望です。失業率は低く、多くの国、業種、組織がこの専門知識を必要としています。高い報酬を得ることができ、政府から非営利団体、民間セクターまで、自分が関心のある業種を選択できます。このキャリアのもう 1 つの利点は、自分のスキルセット全体を使用できることです。以前の仕事で得た IT、管理、あるいは会計などのスキルセットを活用しつつ、新しいサイバーセキュリティスキルを習得することで、他者と差別化することができます。

サイバー担当役員のスキル

このキャリアについての説明を読んで、組織をセキュアなサイバー未来に導く意欲が湧いてきましたか? この職務に役立つ学歴とスキルに目を向けてみましょう。

学歴

ビジネス、行政、応用科学、コンピューターサイエンス、応用ソフトウェア、IT 関連分野の学位があると、このキャリアパスでは有利です。

経験

通常、雇用主は、業務管理などの重要なセキュリティの役割で少なくとも 4 ~ 7 年の経験を求めますが、平均すると 7 ~ 10 年の経験を必須とする募集が多くなっています。また、リスク管理、セキュリティプログラムの監督、技術スキル、ビジネススキルも求められます。  

認定資格

この分野では認定資格を取得することをお勧めします。情報システム管理、セキュリティリーダーシップ、戦略的計画などに対応した認定資格を取得すると、スキルアップして最初の一歩を踏み出すことができます。サイバー担当役員向けに次のような一般的な認定資格があります。 

認定資格

説明

Certified Information Systems Security Professional—Information Systems Security Management Professional (認定情報システムセキュリティプロフェッショナル — 情報システムセキュリティ管理プロフェッショナル) (CISSP-ISSMP)

情報セキュリティプログラムの設定、提示、管理の実務に優れていることを示します。また、実務者がインシデント対応や侵害軽減チームを率いる際の管理スキルとリーダーシップスキルに優れていることも示します。

GIAC Security Leadership (GIAC セキュリティリーダーシップ) (GSLC)

セキュリティ問題の防御、検出、対応に重点を置いて、ガバナンスと技術コントロールに対する実務者の理解を対象としています。

GIAC Strategic Planning, Policy, and Leadership (GIAC 戦略的計画、ポリシー、リーダーシップ) (GSTRT)

サイバーセキュリティプログラムの開発と、実証済みのビジネス分析、戦略的計画、管理ツールに対する実務者の理解を対象としています。

Certified Information Security Manager (認定情報セキュリティマネージャー) (CISM) 

情報セキュリティガバナンス、プログラム開発および管理、インシデント管理、リスク管理の専門知識を対象としています。

Certified Chief Information Security Officer (認定最高情報セキュリティ責任者) (CCISO)

成功する情報セキュリティプログラムを率いるために欠かせない監査管理、ガバナンス、情報セキュリティコントロール、人材管理、戦略的プログラム開発、財務の専門知識など、最高責任者レベルの役職に必要なすべての要素がまとめられています。

知識

サイバー担当役員として働くにはいくつかのスキルセットが必要です。米国標準技術局 (NIST) や国際標準化機構および国際電気標準会議 (ISO/IEC 27001) のような一般的な情報セキュリティ管理フレームワークを理解することが推奨されます。

この役割に就く人は、エンタープライズシステム、クラウドソリューション、その他のセキュリティテクノロジーに関する経験を持ち、最先端のテクノロジーやベストプラクティスを常に把握している必要もあります。業務管理やデータプライバシーを含む多層防御戦略について理解しておくこともお勧めします。 

さらに、システムセキュリティ目標を反映したポリシーの作成、脅威の特定、インフラストラクチャのサポート、組織の管理の経験も必要です。 

ビジネススキル

サイバー担当役員として成功するには、コミュニケーションとステークホルダー管理が重要です。リスクとコンプライアンスを管理し、批判的に考え、効果的に耳を傾ける能力も極めて重要です。親しみやすく強力な対人スキルを持っていることも求められます。サイバーリーダーとしての役割の一部は、部下となる専門家を指導し、その成長を助けることです。このようなスキルを身に着けていることでそれが可能になります。

まとめ

このモジュールでは、サイバー担当役員の目標について学習しました。組織が自社や顧客のセキュリティとプライバシーを脅かす、しつこく高度な悪意あるサイバーキャンペーンに対処するために、サイバー担当役員がいかに重要かを詳しく学習しました。また、サイバー担当役員の任務、スキル、認定資格についても理解しました。

次の「サイバーセキュリティ担当役員の責務」モジュールでは、サイバーセキュリティのポリシーと計画を作成し、サイバーセキュリティリソースを優先順位付けし、サイバーセキュリティと戦略や業務を統合し、サイバーセキュリティ業務をサポートする方法について学習します。サイバーセキュリティの各ロールを確認し、セキュリティの専門職の話を聞いてみたい方は、Trailhead の「サイバーセキュリティのキャリアパス」を参照してください。

リソース

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