Event Monitoring Analytics を使い始める
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Event Monitoring Analytics がビジネスにもたらす価値について説明する。
- Event Monitoring Analytics で重要業績評価指標 (KPI) を視覚化し、ユーザーの行動に関する重要な疑問の答えを得る方法を説明する。
- ユーザーが Event Monitoring Analytics アプリケーションを作成して管理するために必要な権限を挙げる。
KPI や組織の活動を一目で把握できるようにする
あなたは DTC Electronics 社の Salesforce システム管理者です。1 か月前にイベントモニタリングを使用して、現在は退職した Rob Burgle という従業員が社外秘のレポートをダウンロードしたためデータ損失が生じた可能性を突き止めました。(Trailhead の「イベントモニタリング」モジュールを受講した方は、この筋書きを覚えているかもしれません)。
たった今、最高情報責任者 (CIO) から電話があり、レポートのダウンロードの推移を把握すること、ベンチマークに照らしてパフォーマンスを評価すること、そして問題を早めに特定することを目的に、今後レポートのダウンロードについて毎週報告するよう求められました。しかも、「毎週報告」の第 1 回目が明日ということです。
そこで、情報をすぐさま収集するにはどうすればよいか考えます。社内の他の部門が Salesforce 系列の事前作成済み Tableau CRM アプリケーションを導入したという話を思い出しました。イベントモニタリングには多数の事前作成済みダッシュボードを備えたアプリケーションがあるということなので、早速調べてみることにします。Event Monitoring Analytics の助けを借りれば、あなたや CIO の次のような疑問の答えを見つけられるかもしれません。
- 先週のダウンロード数が上位のレポートは何か?
- レポートのダウンロードの推移に懸念すべき点はないか?
- レポートのダウンロード数が最も多いのは誰か?
- パフォーマンスに問題のあるレポートはないか?
Event Monitoring Analytics についての知識を深める
Event Monitoring Analytics アプリケーションを使用すれば、データから導かれたインサイトに基づいて簡単にアクションを実行できます。Event Monitoring Analytics では Salesforce イベントログからデータを取り込み、Salesforce システム管理者向けとユーザー向けの 2 種類のダッシュボードに情報を提示します。このアプリケーションを使用すれば、組織のデータをドリルダウンして、不審な行動、ページのパフォーマンスの低下、ユーザーの採用率の停滞などを速やかに特定できます。
次に例を示します。[Page Views (URIs)] ダッシュボードには、誰がどのページにどのくらいの頻度でアクセスしたかに関する詳細が表示されます。このダッシュボードは後続の単元で操作します。
イベントログデータから情報を導き出す複雑なクエリや比率を作成し、その情報をまとめてわかりやすい方法で視覚化するという面倒な作業の大半は Salesforce が済ませています。あなたが設定ウィザードで確認したいデータとその対象期間に関する質問に答えれば、あとは Event Monitoring Analytics が処理してくれます。
日次データフローをスケジュールして、そのフローが正常に実行されれば、アプリケーションを作成したときに実行可能な一連のダッシュボードが表示され、必要に応じて調整できます。
アプリケーションが生成された後、事前作成済みのデータセットとダッシュボードを使用して、Tableau CRM プラットフォームをサポートする任意のデバイスからイベントモニタリングデータを操作してみると、直観的で視覚的なインターフェースを通じて重要なインサイトが得られます。調べたい領域をさらにドリルダウンし、ダッシュボードで直接、重要業績評価指標 (KPI) に関するメール通知を設定します。
DTC Electronics はイベントモニタリングを購入済みで、この製品に Event Monitoring Analytics アプリケーションのライセンスが 10 個付属しています。使用する場合は、システム管理者とユーザーに権限セットを割り当てる必要があります。次の単元で実際に使用するときに、この割り当てを行います。具体的にどのようなことをするのでしょうか?
Salesforce システム管理者であるあなたは、自身に「Event Monitoring Analytics 管理者」権限セットを割り当てます。この権限セットで「Event Monitoring Analytics テンプレートおよびアプリケーションへのアクセス」「CRM Analytics テンプレートアプリケーションの使用」「データセットレシピの編集」の 3 つの主要な権限が付与されます。つまり、この権限セットがあれば、Event Monitoring Analytics アプリケーションを作成して管理できます。
次に、ダッシュボード閲覧者に「Event Monitoring Analytics ユーザー」権限セットを割り当てます。この権限セットで「Event Monitoring Analytics テンプレートおよびアプリケーションへのアクセス」「CRM Analytics データのダウンロード」「CRM Analytics テンプレートアプリケーションの使用」権限が付与されます。
Developer Edition 組織で事前作成済み Tableau CRM アプリケーションを試す
重要: このモジュールでは、既存の Developer Edition 組織や Trailhead Playground 組織は使用できません。すでに Tableau CRM インスタンス開発組織がある場合も、Tableau CRM 対応の新しい Developer Edition アカウントにサインアップしてください。このアカウントにはアプリケーションの限定ライセンスが付属し、この Trailhead モジュール用の最新のサンプルデータが含まれています。
それでは、ログインできるように設定し、アプリケーションでの作業を開始しましょう。
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developer.salesforce.com/promotions/orgs/analytics-de に移動します。
- 有効なメールアドレスを使用して、フォームに入力します。ユーザー名も一意でメールアドレスに似た形式にする必要がありますが、有効なメールアカウントである必要はありません。たとえば、ユーザー名を yourname@analyticsrocks.de とすることも、会社名を挿入することもできます。
- フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールを受信したら、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
- 登録を完了し、パスワードと確認用の質問を設定します。
ヒント: ログイン情報を書き留めるか覚えておきます。ログインして操作してみる場合は、login.salesforce.com にアクセスします。その後、[Hands-On Orgs (ハンズオン組織)] ページにも接続すれば、Trailhead にログインしたときに簡単にアクセスできます。
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[Save (保存)] をクリックします。
Tableau CRM 対応の新しい Developer Edition 組織にログインできました。
各自の Event Monitoring Analytics アプリケーションを作成できます。
Event Monitoring Analytics を作成して使用する方法を学ぶ
ここからは、Event Monitoring Analytics アプリケーションを一緒に作成して使用していきます。随所でサポートしますが、それほど必要ないものと思われます。
次の単元に進んで各自のアプリケーションを作成する前に、数分の時間を取って以下の設問に取り組み、バッジの獲得を目指してください。