単一プロモーションメールの送信
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- メールキャンペーンの 3 つの部分を説明する。
- CAN-SPAM 要件を 2 つ挙げる。
1 回限りのメールプロモーション
Alternative Energies Expo が近づく中、太陽光発電関連の商品やシステムのサプライヤーである Ursa Major Solar の営業チームとマーチャンダイジングチームは、参加者をどうやって惹きつけようかと考えています。マーケットプレイスのブースにスタッフを配置する他に、初日の晩に交流イベントを主催することになっています。周知するために 1 回限りの招待メールを送信しようと計画します。
幸い、Ursa Major Solar には成功するために適切なデジタルマーケティングツールがあります。このモジュールでは、目標を達成するためにチームが Salesforce メールマーケティング、マーケティングオートメーション、マーケティング分析をどのように使用するかを学習します。
メールを計画する
マーチャンダイザーの Taylor Givens と営業担当の Erin Donaghue と Lance Park が送信するメッセージの内容を一緒に考えます。必要なものは次のとおりです。
- 交流イベントに関する情報とメールのドラフト。
- 抽選景品の写真と説明。
- 受信者リストをセグメント化する条件。
- 目標 KPI。
Erin は、新しいリードと現在の取引先責任者に連絡したいと考えています。チームは過去 90 日間の新しいリードと、過去数年間に作成された取引先責任者を対象にすることにしました。メッセージをパーソナライズし、詳細情報が記載されたランディングページへのリンクを含めます。チームは高い開封率とクリックスルー率を望んでいます。
前提条件の確認
始める前に、Taylor は準備ができていることを確認します。独自のメールを設定する前に次を考慮します。
- プロモーションメールを送信するには、すべての受信者からの同意が必要です。必ず各リードや取引先責任者の同意状況 (オプトインまたはオプトアウト) をインポートするか、手動で追加します。セグメント内の受信者の [Consent Status (同意状況)] 項目が空白の場合、その受信者はメールを受信できません。
- Einstein 送信時間最適化を使用するには、システム管理者プロファイルを持つユーザーが Salesforce の [Setup (設定)] の [Einstein for Marketing] ページにある [Einstein Send Time Optimization (Einstein 送信時間最適化)] ページで有効にする必要があります。
メールを作成して送信する
Taylor はマーケティングメールを作成するために Salesforce にログインします。[Campaigns (キャンペーン)] ページで [New (新規)] をクリックし、マーケティングキャンペーンに「AEE Event Invitation」(AEE イベント招待) という名前を付けて、[Single Email (単一メール)] キャンペーンオプションを選択します。キャンペーンレコードには Taylor のタスクの概要が表示されます。これはマーケティングキャンペーンを構成する 3 つの部分です。開始トリガーとして対象のオーディエンスセグメントを設定し、コンテンツを追加して、メール送信のスケジュールを設定します。
セグメントを構築する
必要な設定が完了し、Taylor のチームが招待メールの作成を開始する準備が整いました。対象オーディエンスにメールを送信するには、セグメントを構築する必要があります。では、そのしくみを詳しく見ていきましょう。
- キャンペーンから、[Select Segment (セグメントを選択)] をクリックして、[New Segment (新しいセグメント)] をクリックします。
- セグメントに Recent Leads and Contacts (最近のリードと取引先担当者) と名前を付けます。
-
[Visual Builder (ビジュアルビルダー)]、[Standard Segment (標準セグメント)] の順に選択します。
- セグメントキャンバスで、[Attribute Library (属性ライブラリ)] を展開し、[Related Attributes (関連属性)] セクションから次の属性をドラッグします。その後、[AND/OR] セレクターを設定します。
- Lead (リード) | Created Date (作成日): Last Number of Days (最後の日数) = 90
- Account Contact (取引先 取引先責任者) | Created Date (作成日): Is After (次の日の後): January 1, 2020 (2020 年 1 月 1 日)
- Selector (セレクター): OR
- セグメントを保存し、キャンペーンレコードに戻ります。
メールコンテンツを編集してパーソナライズする
Marketing Cloud でメールに顧客情報を追加するには、管理者が最初に Salesforce の [Setup (設定)] でデータグラフを設定して選択する必要があります。完了したら、ユーザーが主オブジェクトや関連オブジェクトの項目から名前やエンゲージメントなどを選択して、メールの差し込み項目として使用できます。
- [Content (コンテンツ)] セクションで [Edit (編集)] をクリックします。
-
[Email (メール)] | [Settings (設定)] タブで、招待メールの情報を入力します。
-
Title (タイトル): AEE Event Invitation (AEE イベント招待)
-
Description (説明): Invitation email for AEE mixer event (AEE 交流イベントへの招待メール)
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Message Purpose (メッセージの目的): Promotional (プロモーション)
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Subject Line (件名): [firstname] 様、AEE でお会いしましょう
-
Preheader (プリヘッダー): Kick off AEE right with tapas, drinks, and door prizes from Ursa Major Solar. (Ursa Major Solar 提供の料理とお飲み物、抽選景品で AEE をキックオフしましょう。)
- メール全体または特定のコンポーネントのデフォルトのスタイルをカスタマイズします。
- [Style (スタイル)] パネルで、[Color Scheme (配色)] を [Custom (カスタム)] に切り替え、背景を別の色に設定してみてください。メール内のすべてのコンポーネントの色が更新されます。元に戻すには、[Color Scheme (配色)] に移動し、[Inherited Color Scheme (継承された配色)] を選択します。
- 中央のメールレイアウトで、コンポーネントをクリックしてテキストを編集したり、画像を置き換えたり、必要に応じてコンポーネントを追加したりします。(この動画プレイリストで例をご覧ください)
- メールのフッターに段落ブロックを追加し、CAN-SPAM 規制を満たすために必須の [Physical Address (住所)] と [Unsubscribe (登録解除)] の差し込み項目を必ず含めます。
メールを確定してスケジュールする
- デザインを確認したり、自分宛てにテストメールを送信したりするには、エディターツールバーの [Preview (プレビュー)] をクリックします。
- メッセージを保存してキャンペーンに使用できるようにするには、[Publish (公開)] をクリックします。
メールを公開しても、まだ送信はされませんのでご安心ください。
- キャンペーンレコードに戻り、[Schedule (スケジュール)] をクリックします。
- 米国太平洋時間の 7 月 10 日の 12:30 AM と入力します。
- [Einstein Send Time Optimization (Einstein 送信時間最適化)] を有効にし、期間条件項目に 72 時間と入力します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
- キャンペーンレコードに戻り、内容を確認したら [Activate (有効化)] をクリックします。
招待セグメントは 7 月 9 日の夜間に更新され、午前 12 時 30 分に送信されるようにメールがキューに追加されます。Einstein 送信時間最適化 (STO) により、各受信者にとってメールを受信するのに最適な時刻が特定され、その時刻にメールが送信されます。その後 3 日間、Ursa Major の対象リードと取引先責任者は、各自最適なタイミングで招待を受信します。
招待の結果
イベント当日まで、Taylor はレポートをチェックし、AEE Event Invitation マーケティングキャンペーンのエンゲージメントを監視します。件名行のパーソナライズと STO の使用によって開封率が高くなったようで、クリックスルー率も良好です。
イベント中に Erin と Lance は数人のゲストから、その夜は複数のイベントがあったが、抽選景品のプロモーションがあったから Ursa Major の交流イベントを選んだと聞きました。データベースにない飛び入り参加者がいたため、Taylor は今後のプロモーションメールにサインアップするようにお願いしました。
リソース
- Salesforce ヘルプ: Promote Your Business with Salesforce Starter (Salesforce Starter を使用したビジネスのプロモーション)
- Salesforce ヘルプ: Marketing Cloud Growth
- 動画: Tour Starter Marketing (Starter を使用したマーケティングの概要)
- 動画プレイリスト: Customizing Emails (メールのカスタマイズ)