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配信到達性のベストプラクティスに従う

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ベストプラクティスに従って、良好な IP レピュテーションを維持する。
  • 配信到達性の問題をトラブルシューティングする。

継続的な教育

配信到達性は、受講したら忘れてしまうような単なる Trailhead モジュールではありません。継続的な学習が必要なため、まさに継続的な教育なのです。ある月に最高の配信到達性を実現できたかと思えば、突然、何かが起こります。スパムのフィルター処理を行う企業は 300 社に上り、各社のフィルターロジックはさまざまです。このような変化に対応するのは困難なことですが、優れた配信到達性の確保、スパムフォルダーへの振り分け回避、望ましい IP レピュテーションの維持に役立つベストプラクティスをリストにまとめました。 

ベストプラクティス 説明 考慮事項

送信先の購読者全員から許可を得ていることを確認する。

購読者リストに記載されているすべての対象者から、アプリケーションを介してメールを送信するための明示的な許可を得る必要があります。

たとえ許可を得たとしても、多くの場合、ユーザーはメール購読にサインアップしたことを忘れてしまいます。

  • オプトインプロセスを見直し、オプトインが常に明確であるようにしてください。
  • 可能であれば、メールの最上部に、購読者がメール通信の受信にどのような方法でオプトインしたかを伝える文言を追記します。本人がオプトインしていることを示すことで、結果の向上や苦情の減少につながります。

購読取り消しプロセスを容易にする。

購読取り消しプロセスをエンドユーザーにとって簡単で手間がかからないものにします。ユーザーにとってより良いのは、メールをスパムとしてマークするよりも、購読を取り消すことです。

  • 購読取り消しリンクをメールの最上部に移動することを検討します。
  • 購読取り消しプロセスを見直し、ユーザーフレンドリーでわかりやすく表示されたものにします。リンクを見つけにくくすると、受信者がスパム報告を行う可能性があります。

エンゲージしている購読者に送信する。

連絡を希望する購読者だけにメールを送信するように送信方法を変更します。

  • エンゲージしていないユーザーには再エンゲージメントキャンペーンを実施し、そのエンゲージしていない購読者をオプトダウンまたはオプトアウトします。

10% を超えるバウンス率に対処する。

次の送信を行う前に、バウンスされたアドレスを予め削除します。3 回目のバウンス後に配信不能メールは自動的に保留になりますが、バウンス率が 10% を超えると配信到達性および ISP レピュテーションが著しく損なわれます。

識別しやすくする。

メールアドレスや件名から送信者名が簡単にわかるようにします。

  • どのメールを開き、どのメールは無視または苦情を報告するかを判断する際、最初に目にするのは件名と送信者名であることが多いため、この両方を見直します。
  • 可能であれば、件名に組織名を含めます。

アドレスブックへの追加手順をメールに記載する。

アドレスブックへの追加手順をメールに記載することで、アドレスブックに追加してくれる購読者数を最大化し、迷惑フォルダーまたはスパムフォルダーに入れられる送信数を最小限に抑えます。

適切なデータの健全性管理を実践する。

6 か月間メール送信していない相手はいませんか? 同期間メールを開いていない、またはリンクをクリックしていない顧客はいませんか? 該当する場合は、このような古いアドレスや無効なアドレスが成功をもたらすものか、それとも取り除く必要があるものかを確認することをお勧めします。こうした顧客へのメール送信にはコストがかかり、ROI が低減し、苦情につながる可能性が高まります。

頻度とコンテンツを管理する。

約束した頻度よりもたくさんメールを送信していませんか? 逆に少ないことはないですか? コンテンツが約束した内容と異なることはありませんか? 

許可に関する連絡は、必ず個人的かつ適切で想定されるものにしてください。 

ユーザーがメールやコンテンツを想定していないのであれば、そもそもなぜメールを送信するのかを再考します。

次のステップ

これで、配信到達性に関するあらゆることを十分に理解できました。ですが、問題が発生した場合はどうすればよいでしょうか? Salesforce ヘルプに連絡する前に、以下のトラブルシューティングの手順を行ってください。 

コンテンツに関する問題

まず、メールの内容が問題なのか、それともアカウントや DNS の設定に問題があるのかを調査することから始めます。配信の問題がコンテンツに関連しているかどうかを判断するには、Marketing Cloud Engagement アカウントから個人用メールアカウントにニュートラルコンテンツテストを実行します。まだアカウントをお持ちでない場合は、テスト用に無料のアカウントを作成してください。 

テストメールは、ヘッダーまたはフッター付きの HTML で適切にフォーマットされた、短いパラグラフのテキストである必要があります。普段使っているテンプレート、コンテンツ、ロゴは使用しないでください。基本的に、一般的な内容のシンプルなものにします。テスト用のメールアカウントに送信します。送信が正常に受信トレイに配信されてもコンテンツが表示されない場合は、コンテンツに問題がないか確認してください。 

  • 問題のあるメールをいくつかの部分にセグメント化します。たとえば、メールの前半と後半を 2 つの個別のメッセージとして個人用アカウントに送信し、どちらのセクションが受信トレイに届き、どちらのセクションが届かないかを特定します。
  • どちらのセクションも受信トレイに届かない場合は、さらにメールを細かく分割して再送信します。
  • どのコンテンツがスパムフィルター問題の原因になっているのかを正確に特定できるまで、さらにコンテンツのセクションを小さくして、このプロセスを繰り返してください。

フィッシングフィルターの原因になる可能性のあるリンクに対する注意

コンテンツの問題をトラブルシューティングする際には、URL や画像の表示を忘れないでください。HTML 形式でメールを確認し、クリックトラッキングのリンク内で URL 参照がラッピングされていないことを確認します。 

不適切な HTML より適切な HTML

<a href=”http://www.getcloudy.com”>www.cloudyhelp.com</a>

<a href=”http://www.getcloudy.com”>Web サイトにアクセスするにはここをクリック</a>

この例では、あるドメイン (getcloudy) が HREF タグで参照されていますが、メールメッセージのテキストでは別のドメイン (cloudyhelp) が参照されています。これは、スパムフィルターによってフィッシング/スプーフィングメッセージとして解釈され、配信到達性の問題を引き起こす可能性があります。フィッシング対策用のさまざまなフィルターに引っかかる可能性があるため、メールメッセージの本文中に URL ドメインを書き出す方法はお勧めしません。どうしても書き出した URL をリンクとして含めたい場合は、テキスト形式ではなく、画像で表示するようにしてください。

Gmail のトラブルシューティング

Gmail のスパムフォルダーに関する特定の問題については、こちらのフォーム: Sender Contact Form (送信者お問い合わせフォーム) から Google に直接お問い合わせください。Google はお客様に直接回答しませんが、Google がその要求に賛同すれば、2 週間以内にスパムフィルター設定が調整されます。

フォームの提出を希望しない場合、サポートケースを登録すれば、Salesforce メールレピュテーションチームがお客様の代理として要求を送信できます。

その間、最近オプトインした受信者や過去 90 ~ 180 日間にメッセージにエンゲージした受信者には Gmail の送信を継続します。

メモ

特定のメールのトラブルシューティングを行うには、ヘッダーを含め、送信されたメールメッセージ全体のコピーを作成します。Gmail では、[View Original Email (元のメールヘッダーを表示)] を選択すると、これを実行できます。

100% の配信

学習してきたように、配信到達性の管理は継続的な作業です。このタスクを受け入れ、毎週配信到達性レポートを作成し、何か疑わしいものを見つけたらすぐに対応策を実行できるようにしておきましょう。では、最後のテストを受けて、新しいバッジを獲得してください。 

リソース

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