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配信到達性の前提条件について

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 配信到達性という用語を定義する。
  • 配信到達性に関する重要な用語を認識する。

配信到達性の前提条件

経験豊富なマーケターである皆さんは、優れたメール配信到達性を確保することが重要であることをご存じだと思います。IP ウォーミングプロセスを行ったことがある人もいるかもしれません。また、「メールマーケティング戦略」モジュールを受講して、「メールの配信到達性の向上」単元を上手に活用している人もいるのではないでしょうか。ですが、配信到達性の良し悪しとは一体何を指しているのでしょうか? 

配信到達性とは、「配信可能であるという品質、または配信される可能性を考慮した品質」と定義されています。この後半の部分について考えてみましょう。Marketing Cloud Engagement から送信されたメールは、エンドユーザーに到達する可能性がある、または配信される可能性があります。つまり、配信到達性の判断とは、メッセージが対象の受信者に到達する可能性がどれだけあるかを判断することです。残念ながら、メッセージが受信トレイに届くまでには多くの要因が影響するため、見かけほど簡単な話ではありません。 

知っておくべき用語

では、配信到達性のコースを始める前に、主要な用語を確認しておきましょう。インデックスカードを取り出してフラッシュカードを作るのもいいですね。 

黒板に書かれた「Deliverability 101」と単元に含まれる知っておくべき用語のリスト。

インターネットサービスプロバイダー (ISP)

ISP とは、エンドユーザー (購読者) にメールボックスを提供する事業者です。これには、ケーブル会社などのインターネット接続を提供する会社や、Gmail や Outlook.com のような無料の Web ベースのメールボックスを提供するサービスなどが含まれます。

メモ

ISP をメールサービスプロバイダー (ESP) と混同しないようにしてください。ESP とは Marketing Cloud Engagement のようなプロバイダーのことを指します。

インターネットプロトコル (IP) アドレス

IP アドレスは、インターネット (またはネットワーク) に接続されているすべてのマシンが、オンラインアクティビティを他のマシンと区別するために持っている一意の数値の識別子 (例: Marketing Cloud Engagement の送信 IP アドレスの 1 つである 136.147.131.11) です。多くの場合、ISP は、メールを受け入れるかどうかを判断する際、メールサーバーの IP アドレスに着目します。 

共有 IP と専用 IP

共有 IP アドレスは、メールサーバーで他の組織と共有されます。共有 IP プールでの送信レピュテーションは、すべての送信者のブレンドされたレピュテーションに基づいています。専用 IP アドレスは、独自の送信レピュテーションを制御するために 1 つの組織によって使用されます。

メモ

Marketing Cloud Engagement アカウントでは、複数の専用 IP アドレスをサポートすることができます。

ドメインとサブドメイン

ドメイン名とは、IP アドレスと関連付けられたわかりやすい名前であり、送信者を特定するために使用されます。また、ドメインに関連するサブドメインを設定することもできます。 

次に例を示します。 

メールアドレス ドメイン サブドメイン

name@email.getcloudyconsulting.com

getcloudyconsulting

email

email.getcloudyconsulting.com は getcloudyconsulting.com のドメイン所有者しか取得できないため、サブドメインはセキュリティを強化し、消費者の信頼を高めることができます。一方、getcloudy-email.com のようなドメインは誰でも取得できるもので、偽装の可能性のあるドメインに見えるため、消費者の信頼が低くなります。

プライベートドメイン

プライベートドメイン (cloud.getcloudyconsulting.com など) は、メールまたはランディングページで使用するために別途購入することができます。プライベートドメインは、リンクや画像のラッピングを含まず、DMARC 認証とも互換性がありません (詳しくは次の単元で説明します)。

メモ

最上位ドメインが Salesforce でホストされている場合でも、サブドメイン名だけを作成することはできません。cloud.getcloudyconsulting.com のようなものを追加したい場合は、プライベートドメインとして設定する必要があります。

ドメイン名システム (DNS)

DNS は、IP アドレスをそれに対応するドメイン名と接続するデータベースです。Salesforce にドメインを委任して Salesforce がお客様の代理として DNS を管理することも、お客様がプロバイダーを通して自社で直接ホストすることもできます。

フィッシング

フィッシングとは、信頼できるソースになりすまし、ユーザー名、パスワード、クレジットカードの詳細情報などの重要な情報を違法かつ不正に取得することです。

スプーフィング

スプーフィングとは、偽の「送信元」アドレスを使用するなど、メールメッセージの情報を偽装することです。

メール認証

メール認証は、メールが偽造されたものではなく、提供されたドメイン名を所有する組織からのものであることを確認するプロセスです。このプロセスにより、ISP は既知のスパム送信者をブロックできるだけでなく、信頼できるドメインからのメールを承認することができます。このプロセスは ISP によって異なり、他の ISP より厳しい制限を設けている ISP もあります。 

Sender Authentication Package (SAP)

SAP の購入は Salesforce から行います。SAP にはリンクと画像のラッピングを使用できる認証済みプライベートドメイン、専用 IP アドレス、返信メール管理 (RMM) などの製品群が含まれています。このトピックについては、次の単元で詳細に説明します。 

セキュアソケットレイヤー (SSL)

SSL ではネットワーク間の通信が暗号化されるため、クレジットカード番号、社会保障番号、ログイン情報などの重要な情報を安全に送信できます。メール配信到達性とは直接関係ありませんが、SSL (HTTPS) リンクはベストプラクティスと考えられており、多くの場合、大規模な小売店や企業で必要とされます。ランディングページやクリック可能な URL に SSL が使用されていない場合、配信到達性に悪影響を及ぼす可能性があります。 

メモ

SSL は、プライベートドメインを使用する Cloud Pages 用に購入する必要がある個別の製品です。この機能についての詳細は、アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

知っておくべき用語がたくさんありますね。さて、用語を確認したところで、認証と DNS 管理の学習に進みましょう (さらにいくつかの略語が登場します)。 

リソース

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