Content Builder を使用してメールを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Content Builder の特長、機能、使用事例について説明する。
- コンテンツを Content Builder にアップロードする。
- 静的コンテンツと個別化コンテンツの違いを説明する。
- Content Builder でメールテンプレートを使用してメールを作成する。
データを送信可能データエクステンションにアップロードしたので、Yasmin は Cloud Kicks の週次プロモーションメールの作成を開始できるようになりました。作成には、クロスチャネルのコンテンツ管理ツールである Content Builder を利用します。このツールで、画像、ドキュメント、コンテンツを 1 か所にまとめ、Marketing Cloud Engagement 全体で使用できます。
Content Builder を使用すると、次のことができます。
- 使いやすいインターフェースで時間を節約する。
- HTML の知識なしでプロフェッショナルなメールを作成する。
- 常時表示されているプレビューでリアルタイムにメールコンテンツの変更を確認する。
- 色コードや行番号など、よりインテリジェントな HTML 貼り付けツールを使用する。
- 「友人に転送」や「開封トラッキング」などの一般的なリンクのコードスニペットを挿入する。
コンテンツリポジトリを使用すると、次のことができます。
- 新しいコンテンツのプロパティフレームワークによる、グローバルな検索およびフィルタリングツールを使用する。
- 選択したメールを検索およびフィルタリングする。
- タグおよびキャンペーンの関連付けを追加して、関連コンテンツを関連付ける。
- アプリケーション内で直接コンテンツに編集を加える。
Content Builder へのアセットのアップロード
Yasmin はまず、Cloud Kicks ロゴや商品画像など、複数の既存のブランドアセットを Content Builder にアップロードします。これにより、今後いつでもどのチャネルでもこれらにアクセスできます。
Content Builder で、次の手順を実行します。
- [Create (作成)] をクリックします。
- [Upload (アップロード)] をクリックします。
- アップロードするファイルをデスクトップから選択します。
コンテンツブロックについて理解し、作成する
デジタルマーケティングの世界では、コンテンツは通常、静的または個別化に区別されます。
- 静的コンテンツは、いかなる理由でも変化しません。たとえば、メール上部の会社のロゴや下部のソーシャルリンクなどです。
- 個別化コンテンツは、送信時またはプッシュ時にデータエクステンションまたはリストにあるデータに基づいて変化します。たとえば、テキスト内の人名やその人の関心事項に関連する特別なコンテンツなどです。
コンテンツは次の方法で個別化できます。
- パーソナライズ文字列: 購読者名などの購読者の属性を件名行、プリヘッダー、またはメールのコンテンツに挿入します。
- ダイナミックコンテンツ: 定義したルールに従い、購読者の属性またはデータエクステンションのフィールド値に基づいてコンテンツを表示します。
- AMPscript: このスクリプト言語を使用して、購読者固有のコンテンツを HTML メール、テキストメール、ランディングページ、SMS メッセージ、MobilePush からのプッシュ通知に埋め込みます。
Content Builder にアセットがアップロードされたので、Yasmin は静的コンテンツと個別化コンテンツの両方を作成できるようになりました。そのために、さまざまなマーケティングチャネルで使用および保存できるコンテンツブロックを作成します。
Marketing Cloud Engagement では幅広いコンテンツブロックを作成できます。たとえば、テキスト、画像、テキスト + 画像、自由形式、HTML コンテンツ、ダイナミックコンテンツ、A/B テスト、ボタン、ソーシャル共有、ソーシャルフォローブロックの追加、レイアウト、外部コンテンツ、参照、画像カルーセルなどがあります。
Yasmin はまず、Cloud Kicks ロゴの静的画像コンテンツブロックを作成します。
Content Builder で、次の手順を実行します。
- [+Create (+ 作成)] をクリックします。
- [Content Blocks (コンテンツブロック)] にカーソルを置きます。
- [Image Block (画像ブロック)] を選択します。
- [Browse (参照)] をクリックします。
- [+Select Action (+アクションを選択)] をクリックします。
- [Upload (アップロード)] をクリックします。
- アップロードするファイルをコンピューターから選択します。
- [Upload and Publish (アップロードしてパブリッシュ)] をクリックします。
- 設定を調整します。
- [Save and Exit (保存して終了)] をクリックします。
- 名前を指定します。
- [Save (保存)] をクリックします。
次に、Yasmin は、購読者がカスタムカジュアルスニーカー (ルール 1) または Cloud Kicks の最新ラインであるカスタムブーティ (ルール 2) のどちらに関心があるかに基づいて特定の商品画像を表示する、ダイナミックコンテンツブロックを作成します。また、商品への関心データがない購読者用のデフォルトコンテンツとして、カスタムパフォーマンススニーカーを選択します。
Content Builder で、次の手順を実行します。
- [+Create (+ 作成)] をクリックします。
- [Content Blocks (コンテンツブロック)] にカーソルを置きます。
- [Dynamic Content (ダイナミックコンテンツ)] を選択します。
- [Browse (参照)] をクリックします。
- アップロードした画像を選択します。
- [Select (選択)] をクリックします。
- [Create Rule 1 (ルールの作成 1)] の横にある [+] をクリックします。
- [Data Extension or Audience (データエクステンションまたはオーディエンス)] を選択します。
- [OK] をクリックします。
- [Data Extensions (データエクステンション)] をクリックします。
- MasterSubscriber を選択します。
- [OK] をクリックします。
- [Content (コンテンツ)] の横にある [Select (選択)] をクリックします。
- 画像を選択します。
- [Select (選択)] をクリックします。
- [Interest (関心)] をワークスペースにドラッグします。
- [is equal to (次の値と等しい)] を選択します。
- 「casual」(カジュアル) と入力します。
- [Save (保存)] をクリックします。
- 手順を繰り返してカスタムブーティに関心のある購読者用にルール 2 を作成します。
- [Save and Exit (保存して終了)] をクリックします。
- 名前を指定します。
- [Save (保存)] をクリックします。
メールテンプレートを作成する
コンテンツブロックができたところで、Yasmin はメールテンプレートを作成できるようになりました。Email Studio と Content Builder を使用すると、ドラッグアンドドロップで簡単にメールテンプレートを作成できます。
Yasmin は、モバイルで使いやすく再利用可能な柔軟で最新のテンプレートを作成したいと考えているため、基本レイアウトオプションを選択します。
Content Builder で、次の手順を実行します。
- [+Create (+ 作成)] をクリックします。
- [Email Message (メールメッセージ)] をクリックします。
- [Template (テンプレート)] を選択します。
- [Basic (基本)] タブを選択します。
- レイアウトを選択し、[Select (選択)] をクリックします。
- テンプレートのプロパティを定義します。
- 名前を入力します。
- 説明を入力します。
- 名前を入力します。
- [Next (次へ)] をクリックします。
- [Add Content (コンテンツの追加)] タブに移動します。
- [Add Content (コンテンツの追加)] タブの下にある [Content (コンテンツ)] タブをクリックします。
- [Content (コンテンツ)] タブで次の手順を実行します。
- 新しい静的コンテンツブロックとダイナミックコンテンツブロックをテンプレートにドラッグします。
- 既存のコンテンツブロックを調整します。
- 件名行は空白のままにします。
- プリヘッダーは空白のままにします。
- 新しい静的コンテンツブロックとダイナミックコンテンツブロックをテンプレートにドラッグします。
- [Save as Template (テンプレートとして保存)] をクリックします。
- 名前を指定します。
- [Save (保存)] をクリックします。
これで完了です。最初の週次プロモーションに使用できるメールテンプレートができました。少し調整すれば以降の週次メールプロモーションにも使用できます。
メールを作成する
テンプレートに加え、次の方法でもメールを作成できます。
- HTML 貼り付け: 既存の HTML コードを使用してメールを作成します。
- テキストのみ: 購読者の表示設定に関係なく、受信トレイでテキストのみとして表示されるメールを作成します。
- 既存のメール: 既存のメールを使用して開始します。
Yasmin は、設定したばかりのテンプレートからメールを作成することにしました。
Content Builder で、次の手順を実行します。
- [+Create (+ 作成)] をクリックします。
- [Email Message (メールメッセージ)] をクリックします。
- [Template (テンプレート)] を選択します。
- [Saved (保存済み)] タブを選択します。
- テンプレートを選択し、[Select (選択)] をクリックします。(Yasmin は自分の Weekly Promotional Email (週次プロモーションメール) を選択します)。
- メールのプロパティを定義します。
- 名前を入力します。
- 説明を入力します。
- 名前を入力します。
- [Next (次へ)] をクリックします。
- [Add Conten (コンテンツの追加)] で、次の手順を実行します。
- メールのコンテンツを調整して今週のプロモーションを反映します。
- 「Save 15% This Week Only!」(15% オフは今週だけ!) のような件名を追加します。
- プリヘッダーは空白のままにします。
- メールのコンテンツを調整して今週のプロモーションを反映します。
- [Next (次へ)] をクリックします。
- [Save and Exit (保存して終了)] をクリックします。
このメールを送信する準備ができたら、Yasmin はそのメールをプレビューしてテストし、送信フローを開始します。その手順については、次の単元で説明します。
リソース
- Salesforce ヘルプ: Content Builder の使用開始
- Salesforce Developers: Introduction to Programmatic Marketing Content (プログラムによるマーケティングコンテンツの概要)
- Salesforce ヘルプ: メールの作成