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レポートの新しいインサイトを明らかにする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • レポートからレポート用 Einstein Discovery を起動する方法を説明する。
  • 目標を選択して、分析を作成する方法を説明する。
  • 相関関係の解釈方法について説明する。
  • インサイトを操作して解釈する方法を説明する。

レポート用 Einstein Discovery を使用してレポートデータを掘り下げる

メモ

Einstein データインサイトの名称がレポート用 Einstein Discovery に変更されました。

Salesforce レポートを分析する場合、今後の方針を定めるうえで役立つ可能性がある重大な詳細やトレンドを見逃していないかどうかを知るのは容易なことではありません。各自のレポートデータにレポート用 Einstein Discovery を実行すれば、最も関連性が高いインサイトが明らかになり、見逃すことがありません。レポート用 Einstein Discovery は、Einstein Discovery を搭載した人工知能と包括的な統計分析を使用して、レポートデータをすばやく徹底的にスキャンします。

レポート用 Einstein Discovery では、公平かつ客観的で統計的に意味のあるインサイトが瞬時に生成されます。カラフルなグラフと事実に基づく説明で、インサイトを簡単に読み取って解釈することができます。インサイトをめくるだけで、ビジネス目標と関連性が最も高い情報が示されます。

レポート用 Einstein Discovery を使用するための要件

レポート用 Einstein Discovery を使用するためには、Salesforce 組織に CRM Analytics Plus ライセンスが必要です。さらに、ユーザーアカウントが「レポート用 Einstein Discovery の実行」権限に割り当てられていなければなりません。権限設定がよくわからない場合は、Salesforce システム管理者にお問い合わせください。

次にすること

レポート用 Einstein Discovery は、データの列が 2 つ以上、行が 50 以上ある表形式レポートやサマリーレポートで機能します。レポート列は 50 列、レポート行は 50 万行まで分析できます。ツールバーの [分析] ボタンをクリックすると、[レポート用 Einstein Discovery] パネルが起動します。 

メモ

レポートに既存の分析がない場合は、レポート用 Einstein Discovery が自動的に計数分析を実行し、レポート値の統計的に有意な出現数を調査します。Einstein に出現分析の結果が表示された後、[ホーム] アイコンをクリックすると分析の開始点に移動します。

分析を作成するか (1)、既存の分析を起動することができます (2)。

新しい分析の作成と過去の分析の選択のプロンプト。

新しい分析を作成する場合は、(レポート列を最小化または最大化するために) 分析するレポート列と分析目標を選択する必要があります。この例の目標は、商談成立件数 (IsWon (True)) を最大にすることです。[分析を作成] をクリックすると、レポートデータに対して Einstein の強力な機能が発揮されます。 

分析時に、レポート用 Einstein Discovery が各列による目標への影響度を計算します (一次分析という)。また、2 つの列を総当たりで計算し、各組み合わせによる目標への影響度も確認します (二次分析といい、分析しているレポートの列に対する対相互作用効果を算出する)。 

相関関係を検証する

分析が完了すると、レポート用 Einstein Discovery に結果の概要が表示され (3)、レポート列と目標の相関関係がランク付けされ (4)、インサイトのリストが生成されます (5)。 

分析の結果: 概要、相関関係、インサイトのリスト。

相関係数 (パーセント値) が高いほど、統計的な結び付きが強いことになります。 

メモ

選択した分析結果との相関係数が異常に高いレポート列 [> 90%] は使用しないでください。たとえば、商談の成立可能性を分析する場合、成立理由項目は使用しないようにします。

相関関係は因果関係ではありません。相関関係は、単に変数間の結び付きの強さを説明するもので、相互に因果的な影響があるかどうかを示すものではありません。相関関係に単なる統計的な結び付き以上の意味があるかどうかの判断は各人に委ねられます。 

Einstein は、レポートデータから列ベースのインサイトを生成して、統計的に有意な順にリストします。掲げた目標に対する影響が最大のインサイトが一番上に示されます。

メモ

統計学的に言うと、R 乗 (R^2) の計算値に基づいて、Einstein がインサイトを一次インサイトと二次インサイトを基準に並び替えるため、最も重要なインサイトが最初に表示されます。

インサイトのリストをスクロールして全体に目を通す

膨大なインサイトが示されることから、レポート用 Einstein Discovery がレポートデータに対して包括的な分析と計算を行ったことが見て取れます。各インサイトにその内容を説明するタイトルと概要が示されます。こうしたインサイトを最大限に活用してビジネス目標をどのように達成するかは、各自が判断します。 

Einstein に分析目標 (例: 商談成立件数を最大にする) を指定したため、各インサイトにその目標に関して何らかの基準を上回ったか下回ったかが示されます。

  • 緑の丸の矢印は、目標に近づいていることを示します。
  • 赤の丸の矢印は、目標から遠ざかっていることを示します。

インサイトの詳細にドリルインする

インサイトをクリックして展開すると、タイトルと概要 (6)、説明 (7)、棒グラフ (8) などの詳細が示されます。 

展開され、タイトル、概要、説明のリスト、棒グラフ、ツールチップが示されているインサイトの詳細。

棒グラフには、すべてのデータの平均 (オレンジの線) と、どのデータが平均を上回っているまたは下回っているかが示されます。グラフのバーにマウスポインターを置くと、ツールチップが開き、グラフの基になったデータが表示されます (9)。

インサイトを絞り込む

調査のインサイトを、さまざまな方法で自身にとって最も意味があるものに絞り込むことができます。

  • 相関関係の概要にあるレポート列名をクリックすると、選択した列にリンクされているインサイトに絞り込まれます。
  • [インサイトを検索] で条件を選択すると、列値を基準にインサイトを絞り込むことができます。
  • [すべてのインサイト] をクリックすると、分析で選択した目標に対するプラスまたはマイナスの影響を基準にインサイトを絞り込むことができます。
  • ハイパーリンクされた説明テキストをクリックすると、関連するインサイトにドリルダウンします。
  • リストの下部にある [重大でないインサイトを表示] をクリックすると、すべてのインサイトが表示されます。デフォルトでは、統計的な有意性が最大のインサイトのみが示されます。

レポート用 Einstein Discovery のベストプラクティス

分析で最高の結果を得るために、次の推奨事項を検討してください。

  • 次の情報を含むレポート列の使用を避ける。
    • 一意の ID 項目
    • 濃度が高い項目 (一意の値が 100 を超える項目)
    • 分析結果との高い相関関係
  • まだ結果に達していない行を除外する。たとえば、完了した商談またはケースのみを使用します。

その他の推奨事項については、Salesforce ヘルプの「レポート用 Einstein Discovery のレポートのヒント」を参照してください。

次のステップ

レポート用 Einstein Discovery によってレポート分析が大幅に強化されることを学びました。早速、各自のお気に入りのレポートで習得した知識を試してみることをお勧めします。 

リソース

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