Einstein Search 入門
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Einstein Search でユーザーの生産性を高める方法を説明する。
- Einstein Search の主要な機能の一部を説明する。
- Einstein Search の各機能がどのように連携するのかを説明する。
Einstein Search では Salesforce の検索に AI の力を利用します。Einstein Search は Lightning Experience でデフォルトで有効になっており、これによりユーザーは使い慣れた検索機能に加えて、パーソナライズ、アクション可能なインスタント結果、自然言語検索という計画的な機能の利点を活用できます。
Einstein Search によるより迅速でスマートな検索
探すことは、いつの時代も生活の一部です。タスクを完了したり、問題を解決したりするために必要なものを見つけるのは、必ずしも簡単なことではありません。たとえば、活発すぎる猫を飼っていて、猫用の膝まであるスポーツソックスを買ってあげたいと思ったら、「ペット用品」で探しますか? 「動物用の服」? それとも「膝丈の小さいスポーツソックス」でしょうか?
Google や Yahoo! などの検索エンジンを使えば、すぐに答えを出してくれます。ですが、最新のテクノロジーをもってしても、探すことには時間をかけすぎてしまい、実行することに時間を割けません。散らかったアパートで鍵を探しているとき、駐車場を探して延々とブロックを回っているとき、近所の猫用膝丈ソックスの小売店を探しているときなど、どのような場合であっても、ニアミス、誤解を招くような解決策にはイライラさせられます。日常生活でもビジネスでも、非効率的な検索は時間の浪費、生産性の低下、不正確性と不確実性の増大を意味します。
Salesforce は強力な検索機能を揃えていますので、ユーザーをケース、記事、アカウントなどに結び付ける検索結果が得られます。ただし、通常の検索でも多少の手間はかかります。場合によっては、必要な品目を見つけるためにリストを並べ替えたり、複数のリストビューを設定したり、システム管理者であれば正確な検索を行うために多くの事前準備をしたりする必要があります。要するに、通常の検索は強力ですが、必ずしも飛び切りスマートというわけではありません。ですが、現在、検索は Einstein によってスマートになりました。
パーソナライズ、自然、アクション可能: 他とは一線を画す Einstein Search の機能
Einstein Search は AI の力を検索で次のように利用します。
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パーソナライズ。ユーザーがよく操作するオブジェクトとレコードに基づいた順序で並べられた結果が表示されます。検索結果の順序は各人で異なりますが、結果が除外されることはありません。結果はユーザーにとってより関連性の高い順序に再度並び替えられているだけです。
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自然言語検索。繋がりのないキーワードの羅列ではなく、日常的によく使用される一般的な単語やフレーズを検索ボックスに入力すると、検索結果が得られます。検索では、レコードのリストにすばやくアクセスできるため、必要な情報を見つけることができます。
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アクション可能なインスタント結果。カーソルをグローバル検索ボックスに置くと、レコードプレビュー、アクション、クイックリンク、推奨検索にすぐにアクセスできます。対象のレコードに対して迅速かつ容易にアクションを実行できます。膨大な量のデータを調べる必要はありません。インスタント結果は、レコードの完全なリストではありません。探しているレコードが見つからない場合は、Enter キーを押して全文検索を実行します。
Einstein Search に追加費用はかかりません。Einstein Search は Salesforce の複数のエディションの Lightning Experience でデフォルトで有効になっています。膝まである猫用のスポーツソックスは Einstein Search よりも購入費用がかかるのです。
ですが、オーダーメイドの検索結果を求めていないとしたらどうでしょう? 長く、広範囲で、さまざま検索結果が必要だとしたら? 心配ありません。Einstein Search では検索結果が破棄されたり、絞り込こまれたりしません。必要であれば、結果はそのまま残ります。
ここで肝心なのは、Einstein Search を使用すると、検索がより速く、より簡単に、より正確になるということです。これにより、ユーザーの生産性が向上します。実際に、Einstein Search によって生産性が最大 50% 向上するという分析結果が明らかになっています。これは時間とコストの節約につながります。
次は、Einstein Search を詳しく見てみましょう。
リソース