イベントキャンペーンをパーソナライズする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 複数のルールを使用して、高度なビジネス上の課題を解決する。
- Einstein コンテンツ選択を使用する場合のベストプラクティスを説明する。
ソリューション 4: イベントキャンペーンをパーソナライズする
では、このバッジの概念をすべてまとめて、最終的なソリューションにしましょう。Northern Trail Outfitters (NTO) の営業チームは全米で複数のイベントを抱えており、マーケティングチームに宣伝してもらいたいと考えています。マーケティングマネージャーの Isabelle Givens は、NTO の月次メールにイベントのコンテンツブロックを追加することを計画していますが、顧客の場所に基づいてどのイベントを宣伝するかをパーソナライズしたいと考えています。
Isabelle は、キャンペーンのビジネス要件をいくつか記述しました。
- コンテンツを最新の状態に維持し、毎日同じコンテンツを再利用しない。
- 顧客の場所に基づいてイベントを表示する。
- 顧客の都市にイベントがない場合は、「find an NTO store (NTO の店舗を探す)」コンテンツを表示する。
- ワシントン DC の顧客には、その地域の NTO で登山用品を販売していないため、登山関連のコンテンツを表示しない。
- 同じメールで複数のハイキングの画像が表示されないように、コンテンツを入れ替える。
要件をルール化する
Einstein コンテンツ選択の顧客属性を使用して、NTO チームは属性をコンテンツアセットに一致させます。その後、ビジネスルールを作成し、顧客の場所に基づいてイベントコンテンツが自動的に更新されるようにします。場所が不明な場合は、フォールバックアセットが顧客に表示されます。テクニカルマーケターの Michele は、1 つのアセットクラスに複数のルールを作成してタスクを完了します。Isabelle のビジネス要件を使用して、Michele は次のようなソリューションドキュメントを作成します。
ビジネス要件 |
ルール |
データ |
---|---|---|
1.お客様がコンテンツを表示またはクリックしてから同じイベントコンテンツを表示するまで 3 日間待機する。 |
広告疲れ |
なし |
2.お客様が居住している都市のイベントのみを表示する。 |
属性マッピング、値が一致する必要がある |
顧客属性とアセット属性の都市 |
3.特定の都市でイベントがない場合は、「find a store (店舗を探す)」と表示する。 |
フォールバック |
顧客属性とアセット属性の都市 |
4.関連アイテムの在庫がない都市ではアクティビティを表示しない。 |
除外 |
顧客属性の都市、アセット属性のアクティビティ |
5.同じメールに同じアクティビティのコンテンツを表示しない。 |
多様性 |
アセット属性のアクティビティ |
複数のルールを設定する
1 つ 1 つのステップは説明しませんが、ここではビジネス要件ごとに特定したルールを作成するために Michele が実行するタスクの概要を説明します。
[設定] でのタスク
タスク 1: [フォールバックアセットを設定] をクリックして、適切なアセットクラスのフォールバックアセットが選択されていることを確認します。[CityEvent] に [Find an NTO Near You (近くの NTO を探す)] が使用されていることを確認するか、[Replace (置換)] をクリックして更新します。
[コンテンツ選択ルール] でのタスク
タスク 2: [属性マッピング] で、[+ Add Mapping (+ マッピングの追加)] をクリックします。アセット属性の都市とコンシューマー属性の都市を選択します。次に、[値が一致する必要がある] チェックボックスを選択します。
タスク 3: [除外ルール] タブで、[+ Add Rule (+ ルールを追加)] をクリックします。ワシントン DC の顧客に対して登山コンテンツを除外するルールを追加します。[保存] をクリックします。
タスク 4: [広告疲れルール] タブで、[+ Add Rule (+ ルールを追加)] をクリックして、前回の選択または前回のクリックから 3 日待機してから同じコンテンツを表示するという広告疲れルールを CityEvent アセットクラスに作成します[保存] をクリックします。
タスク 5: [Variety (多様性)] タブでアクティビティ属性を選択して、[保存] をクリックすると、同じアクティビティのアセットが同じメールに表示されなくなります。
これで Michele はイベントキャンペーンを設定し、NTO のメールにイベントコンテンツを追加する準備ができました。あとは、Einstein コンテンツ選択で処理される様子をリラックスして見守るだけです。
成功へのヒント
Einstein コンテンツ選択をどのように使用するにしても、次のヒントを念頭に置いてください。
- シンプルなソリューションから始めて、徐々に複雑なソリューションへと進む。
- コンテンツテストを自動化し、さまざまなコピー、画像、レイアウトを試して効果を確認する。
- プロファイル属性は柔軟性が高く、設定次第で強化できる。
- バイアスを生じさせる可能性のある属性は避ける。
- データは完璧ではないので、信頼できるフォールバックアセットを用意する。
もちろん、さらなる成果は継続的な改善があってこそ生み出されます。重要なのは、アセットのパフォーマンスを定期的に見直し、新しいプロファイル属性を追加して、パフォーマンス分析に基づいてビジネスルールを調整することです。そうすることで、Einstein コンテンツ選択はその役割を果たし、よりスマートになります。
これで Einstein コンテンツ選択の力を利用できるようになりました。自動化された意思決定を見てお客様が感心し、同僚が驚く様子を見るのを楽しみにすることにしましょう。
リソース
- Salesforce ヘルプ: アセット属性のエシカルな使用
- Salesforce: Responsible AI in Marketing: Embedding Ethics by Design (マーケティングにおける信頼できる AI: 設計による倫理の組み込み)
著作権
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