属性とビジネスルールを追加する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- プロファイル属性を追加する。
- 顧客属性をコンテンツにマッピングする。
- どのような場合に除外ルールと多様性ルールを使用するかを説明する。
プロファイル属性
Einstein コンテンツ選択を調整するもう 1 つの方法は、プロファイル属性を追加することです。アセット属性は、画像 (コンテンツ) に関連付けられています。プロファイル属性 (顧客属性とも呼ばれる) は購読者に固有のものであり、お客様をコンテンツに関連するセグメントに区別するのに役立ちます。プロファイル属性には、関心、お気に入りの趣味、居住国、希望する言語などがあります。
たとえば、NTO には次のようなバックパッキング用のアクティビティ固有のバナーがあります。
顧客属性 (お気に入りの趣味など) を追加することで、Einstein はよりパーソナライズされた情報を使用してコンテンツを選択できます。そのため、バックパッキングの画像はバックパッキングが好きで楽しみにしている顧客に表示されます。属性は必須ではありませんが、属性を追加することで、Einstein はアセットの選択を微調整し、パーソナライズできます。また、より高度なビジネスルールを作成して、キャンペーンの目標を達成することもできます。
プロファイル属性を追加する
Einstein コンテンツ選択に属性を追加するには、この情報が含まれているデータエクステンションを選択する必要があります。おそらく、皆さんもお客様の好みに関する情報が含まれている既存のデータエクステンションを持っていると思います。たとえば、お客様の標準的な購読者データエクステンションや、セグメンテーションに使用するデータエクステンションなどです。まだお持ちでなくても心配はいりません。データを Einstein コンテンツ選択データと同期するために、送信可能なデータエクステンションを作成するだけです。
データエクステンションを作成したら、Einstein コンテンツ選択と同期する手順は次のとおりです。あとは手順に従うだけです。準備ができたら、本番組織で次の手順を実行できます。Trailhead シミュレーターまたは Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。
- [Einstein コンテンツ選択設定] で、[データエクステンションを同期] をクリックします。
- 顧客プロファイルデータを含む送信可能なデータエクステンションを選択します。
- Einstein コンテンツ選択を有効にして、日次スケジュールでデータエクステンションを同期させるには、[定期的な同期] を選択します。
- 同期を実行する時間帯など、スケジュールを設定します。
- 同期が失敗した場合や成功した場合のメール通知 (省略可能) を追加できます。
- [Next (次へ)]、[Save (保存)] の順にクリックします。
- 使用するデータエクステンションの属性を選択します。29 属性まで選択できます。
- [Next (次へ)] をクリックします。
- 属性値を確認し、必要に応じて編集します。完了したら、[完了] をクリックします。
同期が完了すると、その状況が [設定] ページに表示されます。顧客属性を追加することで、Einstein コンテンツ選択の活用方法の可能性が広がります。
属性マッピング
人工知能の習熟度は提供する情報にかかっています。効果的な AI を作成するための重要な要素は、データ間のつながりを識別するテクノロジーを教えることです。つまり、Einstein コンテンツ選択に顧客属性を追加したことで、このような属性にアセットをマッピングできるのです。
ですが、マッピングを開始する前に、「Einstein Content Selection Basics (Einstein コンテンツ選択の基本)」バッジのコンテンツ分析を確認しましょう。そのコンテンツを定義する属性は何か? そのコンテンツの理想的なオーディエンスは誰か? そのコンテンツを表示してはいけないお客様はいるか? このような質問は、コンテンツをマッピングする場合に役立ちます。
業種別に属性をマッピングした例として、次のようなものがあります。
業種 |
アセット属性 |
プロファイル属性 |
---|---|---|
小売業 |
|
|
銀行 |
|
|
旅行 |
|
|
値が一致する必要がある
上記の表では、いくつかの属性に対して一致が必須であることが示されています。属性をマッピングする場合には、[値が一致する必要がある] というチェックボックスを選択することもできます。
選択するには、[コンテンツ選択ルール] の [属性マッピング] タブに移動します。
特定のセグメントのみを対象としたコンテンツがある場合は、[値が一致する必要がある] ボックスにチェックを入れます。属性では大文字と小文字が区別されないことに注意してください。
一致が必要な属性のよい例として、言語が挙げられます。複数の言語のコンテンツを用意し、顧客の言語設定を保存している企業は、一致必須を選択するメリットがあります。これにより、常にお客様の好みが尊重され、アセットが購読者の言語設定で表示されるようになります。
属性関連のビジネスルール
プロファイル属性を追加してアセットにマッピングすると、ビジネスルールオプションがさらに増えます。では、確認してみましょう。
除外ルール
除外ルールを使用すると、Einstein はビジネスについて詳細なインサイトを取得できるようになります。このようなルールは、既知の属性に基づいて、特定の種別の顧客にコンテンツを制限するために使用されます。このようなルールによって、Einstein に「この種別の購読者には、このタイプのコンテンツを表示しない」と通知されます。
もう一度、業種の例を挙げて、属性が除外ルールとどのように対応するのかを確認しましょう。
業種 | アセット属性 |
プロファイル属性 |
除外ルール |
---|---|---|---|
小売業 |
割引 |
ロイヤルティステータス |
プレミアム購入者向けの割引オファーは選択しない。 |
銀行 |
クレジットカードの案内 |
年齢 |
未成年の購読者にはクレジットカードの案内を表示しない。 |
旅行 |
休暇の種別 |
婚姻区分 |
婚姻区分が既婚である購読者に、単身者向けの休暇種別を表示しない。 |
多様性ルール
メールには Einstein コンテンツ選択ブロックをいくつでも追加できます。ただし、複数のブロックを使用するメールでは、ユーザーに合わせてコンテンツを変えるルールを設定すると便利な場合があります。多様性ルールを使用すると、対応するアセット属性を選択して、Einstein にコンテンツのどの側面に多様性を持たせたいかを指定できます。
たとえば、ある購読者がハイキングに関心があり、プロファイル属性として追加されているため、Einstein はそのことを把握しているとします。ですが、購読者がハイキング好きだからといって、Einstein に常にハイキングだけのコンテンツを選択するように設定したいというわけではありません。このような場合には、お客様に表示するコンテンツに多様性を追加すための多様性ルールが役に立ちます。お客様には多様な次元があるため、Einstein を教育して、人間らしい方法に適応させることができます。そもそも、好きな食べ物を 1 つに決めることはできませんよね。お客様にピザのサービスだけを表示しても、カルツォーネの売上は改善されません (それに、お客様はカルツォーネの美味しさを知らずに過ごしてしまうかもしれません)。コンテンツに多様性ルールを追加することで、人間味溢れたメールを作成でき、AI による選択がロボット的なものではなく、役に立つものになります。
次のステップ: パーソナライズ
Einstein コンテンツ選択で使用できるルールを理解できたので、次は最後のソリューションであるパーソナライズされたイベントキャンペーンを学習しましょう。
リソース
- Trailhead Live: Attribute Mapping, Exclusion Rules, and Variety Rules (属性マッピング、除外ルール、多様性ルール)
- Salesforce ヘルプ: Create a Data Extension in Marketing Cloud Engagement (Marketing Cloud Engagement でのデータエクステンションの作成)
- Salesforce ヘルプ: コンテンツ選択ルールの設定
- Salesforce ヘルプ: 消費者プロファイルデータエクステンションの同期
- Salesforce ヘルプ: 潜在的なバイアスの原因となる属性の特定
著作権
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