Agentforce Education のデータモデルとアプリケーションを探る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Agentforce Education のデータモデルを説明する。
- Agentforce Education の目的に合わせて構築されたアプリケーションについて説明する。
- Agentforce Education に含まれる追加の機能、ツール、コンポーネントを要約する。
Agentforce Education のデータモデル
ここまでで、Agentforce Education の基本を学習しました。次は、それが教育機関全体でどのように成功を支えるのかを見ていきましょう。この単元では、日々のプロセスをシンプルにし、スピードアップするために連携して機能する Agentforce Education のアプリケーション、機能、ツール、コンポーネントを説明します。まずは、これらの機能を支える基盤となる情報構造であるデータモデルから見ていきましょう。
Agentforce Education の基盤には、Salesforce が教育パートナーやお客様コミュニティと緊密に連携して設計した、柔軟性と拡張性に優れたデータモデルがあります。このモデルによって、入学希望者の段階から同窓生コミュニティの一員として積極的に関わる段階に至るまで、教育機関との関係のあらゆる段階にある学習者を全体的に 360 度ビューで把握できます。

整理された学生データを使用して、アドバイザー、家族、そのほかの関係者との重要なつながりを可視化し、入学初日から学部やクラブとの所属関係を追跡できます。
このモデルは、出願者、学生、卒業生の追跡に役立つだけでなく、学習の管理にも役立ちます。登録状況を管理および監視し、目的や成果が異なる複数の種類の学習プログラムを定義して対応付け、学習者を要件に関連付けて目標に向けた進行状況を追跡できます。
先ほど学習したように、Data 360 を使用すると、さまざまな外部システムの情報を統合して、教育機関全体のデータを 1 つの包括的なビューとして作成できます。
次は、こうしたデータを活用するために構築された専用アプリケーションを見ていきましょう。
Agentforce Education の目的に合わせて構築されたアプリケーション
モジュールとも呼ばれる Agentforce Education のアプリケーションは、募集と入学者選考、学術運営、学生サクセス、アドバンスメントと同窓生リレーションなど、教育機関の運営のあらゆる側面を効率化します。では、それがどのように実現されるのかを 調べてみましょう。
募集と入学者選考
入学希望者が教育機関を検討し、入学を目指す中で、長く記憶に残る第一印象を生み出します。募集と入学者選考アプリケーションを使用すると、入学希望者のファネル全体を管理し、入学者数目標に向けた進行状況を測定できます。Experience Cloud テンプレートから、学習者がプログラムに関する情報を見つけたり、教育機関での生活を知ったりできるポータルをすばやく作成してカスタマイズできます。
![出願者ポータルの [Program Finder (プログラムファインダー)] タブ。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/education-cloud-basics/education-cloud-tools-and-benefits/images/ja-JP/8831dad5d51fa3871fbd4bbaf2957177_kix.dyt882bhffh.png)
ポータルから、関心を持った学習者は、パンフレットやメーリングリストに登録したり、教員や職員への問い合わせや通話を依頼したりできます。AI 搭載の学生募集エージェントとやり取りすることで、教育機関に関する重要な情報を把握し、キャンパスツアーを予約し、出願プロセスの詳細を確認することもできます。学生は、出願の準備ができたら、使いやすい出願フォームに入力し、アンケート招待を通して推薦状を集め、提出後の出願状況を確認できます。
教育機関側では、募集チームが学生からの質問への回答を管理し、その関心に基づいて一人ひとりに合わせた回答を作成します。関連する条件に基づいて商談を作成およびセグメント化し、学習者を Marketing Cloud キャンペーンに追加して、その関心に応じた情報を提供し、見込み客のコンバージョンを予測して将来の収益を見積もることができます。
一方、入学事務チームは、再利用可能なコンポーネントを使用して動的な出願フォームをすばやく作成および更新し、各出願者とその現在のフェーズを完全に把握できます。専用コンソール、自動化された審査プロセス、プログラム固有のルーブリック、スコアリングツールにより、各学生がそのプログラムに適しているかどうかを、一貫性と公平性を保ちながら共同で効率よく評価できます。
学術運営
カリキュラムを全体的に把握できることは、完全に統合された教育ソリューションに不可欠です。学術運営アプリケーションを使用すると、教務担当者は、コースやプログラムに加えて、ブートキャンプ、資格、認定証などのカスタム学習プログラムも含めた、あらゆる学習機会をすばやく構築できます。各プログラムやコースは、修了時に学生が取得するバッジ、認定証、学位などの学習成果や実績に対応付けられます。
前提条件、並行履修条件、選択科目を定義してカリキュラムの順序を組み立て、Einstein スキルジェネレーターを使用してそれぞれの学習機会に推奨されるスキルをすばやく表示できます。学習カタログが毎年変化していく場合でも、Agentforce Education を使用すれば、その変化を反映するようにカタログを簡単に更新できます。
学習ウィザードやプログラムプランビルダーなどの専用ツールは、あらゆる学習機会のための堅実なデータ基盤をすばやく構築するのに役立ちます。
プログラムプランビルダーの画面は次のようになっています。

プログラムプランビルダーを使用すると、教務担当者は、カテゴリ、必修科目、選択科目、再利用可能なコレクションなどの要素を使用して、プログラムプランのあらゆる側面を定義できます。さらに、新しい学期や年度に向けて学習プログラム計画を更新しながら、すでに在籍している学生や過去のバージョンのプログラムを開始している学生の定義済みの構成を維持することもできます。
Agentforce Education には、直感的に使用できるコース登録機能もあります。データとプロセスを統合してシームレスな登録体験を実現し、外部ソースのスケジュールも簡単に統合できます。これにより、学生は自分に最適な授業を探し、空き状況を確認し、履修資格を確認して、登録を完了するまでの操作を、すべて 1 か所で行えます。また、学生の保留や制限も管理できるため、登録要件とコンプライアンスの管理が簡素化されます。
学生サクセス
学生サクセスアプリケーションでは、エンゲージメントを促進し、定着率を高めて、部門をまたいだ共同サポートを提供します。学生をアドバイス、キャリアサービス、留学、メンタリング、そのほかのサポートプログラムに簡単に結び付けることで、充実したキャンパスライフを実現します。
ポータルでは、学生がサポートチームにアクセスし、サポートプログラムへの登録に必要な受け入れ評価を完了して、予約を管理できます。また、マイルストーンを達成して課題に対応するために、テンプレートから独自のアクションプランを作成し、満足度や状況を確認するパルスチェックに回答して、自分の体験に関するフィードバックを成功チームと共有することもできます。

また、学生は個々のニーズに合わせたケアプラン、ゴール、特典を確認でき、インテリジェントな学位プランナーを使用して、前提条件や必要単位数を含む卒業までの道筋を可視化して計画できます。Learner Progress (学習者の進行状況) コンポーネントでは、卒業に向けた進行状況を確認し、まだ満たしていない要件をすばやく特定できます。
成功チームはスケジュール、紹介、フォローアップミーティングを管理し、条件に基づいて実行可能な学生リストを作成して、特定のグループに支援を提供します。テンプレートからカスタムのアクションプランとケアプランを作成して各学生の個別のニーズに対応し、データに基づくアラートを使用して、成績や出席状況などの分野で前もって支援が必要な学生を特定します。
包括的なケースレコードによって、問題を特定してソリューションを展開するために必要なすべての情報がサポートチームに提供されます。

Agentforce はこのサポートをさらに強化します。エージェントは、キャンパスのリソースやポリシーに関する学生からの質問に自動で回答し、チェックリストやケースの作成など、次善アクションを提案できます。また、アドバイザーは AI が生成した要約にアクセスして、学生のケースの状況をすばやく把握し、学習者の GPA、単位、そのほかの表示された情報に基づいて対応方法を調整できます。
アドバンスメントと同窓生リレーション
学生が卒業した後もつながりを保ちます。エンゲージメントを促進し、卒業生同士のネットワークを支援し、寄付、メンタリング、ボランティアなど、専門的なつながりや継続的な支援を促すオンラインコミュニティを作成します。卒業生は、個人情報、経験、連絡先情報を共有するためのユーザープロファイルを作成し、一元化されたディレクトリにアクセスして昔の同級生とつながることができます。
現在の学生の場合と同様に、関係、ライフイベント、寄付への関心、学歴、職歴を含む、同窓生ごとの包括的なビューを取得できます。Agentforce Education には、慈善活動調査、支援計画、資金調達を管理するための完全なツールセットが含まれています。
これは卒業生の慈善活動プロファイルの例です。アドバンスメントチームがエンゲージメント戦略を立てるうえで役立つ有益な情報が含まれています。

調査担当者は慈善活動調査エージェントを操作して、卒業生の寄付履歴、関心、寄付能力に関するインサイトをすばやく取得します。
このデータを基に、各支援者の関心やつながりに合ったパーソナライズされたメッセージで資金調達活動を後押しし、教育機関を継続的に支援してくれる可能性があるかどうかを見極められます。分析ダッシュボードを構築してレポートを生成し、キャンペーンのパフォーマンスを測定して、ゴールに向けた進行状況を追跡し、資金調達戦略に役立てることができます。
ほかにも多くのアプリケーションがあり、Agentforce Education を使用して、メンタリングプログラムの充実や登録プロセスの簡素化など、さまざまな取り組みを進められます。詳しくは、リソースのリンクを確認してください。
一般的な機能
これらの強力なアプリケーションに加えて、Agentforce Education には業界共通レイヤーの機能も用意されています。これらの機能によって、業界向けに最適化された最新のソリューションをすばやく実装でき、手動でカスタマイズする必要性を減らせます。ここでは、Education 組織の機能をさらに強化する業界共通レイヤーの機能をいくつか紹介します。
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Omnistudio は、Omniscripts や Flexcard などのツールを使用して、学生、入学希望者、卒業生向けのガイド付きデジタル体験を作成するためのドラッグアンドドロップインターフェースを教育機関に提供します。たとえば、動的な出願プロセス、受け入れ評価、自動化されたワークフローを作成して、ユーザーのエンゲージメントを高め、効率を向上させます。
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予定のスケジュールは予約を管理するためのセルフサービスプラットフォームであり、学習者は学生ポータルを通してスタッフの空き状況を確認し、対面またはオンラインの予約をスケジュールできます。スタッフは学習者に代わって予約をスケジュールすることもでき、順番待ちリスト管理や仮想キューによって飛び込みの予約も管理できます。
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ビジネスルールエンジンは、定義されたルールや条件に基づいて、意思決定プロセスや複雑なワークフローを自動化するのに役立ちます。ノーコードのビジュアルデザイナーを使用して、出願のスコアリングを自動化し、入学希望者や学習者を適切な採用担当者やアドバイザーに振り分け、特定のプログラムやコースに対する学生の適格性を確認するなど、さらに多くのことができます。
これらは、Agentforce Education と連携して機能する機能のごく一部にすぎません。詳しくは、Salesforce ヘルプ記事の「一般的な機能を使用した Education Cloud の拡張」をご覧ください。
Agentforce Education の機能を拡張する
前に学習したように、Salesforce エコシステムには Salesforce とそのパートナーによる幅広いアプリケーションが含まれています。これらを使用して、緊密に統合されたプラットフォームの機能を強化し、学生、従業員、卒業生に至るまで、教育機関全体のニーズに対応できます。Account Engagement は、学生募集に向けた働きかけをさらに強化するのに役立ちます。また、AppExchange には、ドキュメント生成や決済処理から学生のウェルビーイングに至るまで、さまざまなソリューションがあります。
Agentforce Education ソリューションをどのように構築する場合でも、最初のステップはトライアル組織を開くことです。開始する方法は次の単元で学習します。
リソース
- 開発者ドキュメント: Agentforce Education Data Model Overview (Agentforce Education のデータモデルの概要)
- Salesforce ヘルプ: 一般的な機能を使用した Education Cloud の拡張
- Salesforce ヘルプ: Education Cloud 向け Data 360
- Web サイト: AppExchange
- Web サイト: Salesforce for Recruitment and Admissions (学生募集と入学者選考のための Salesforce)
- Web サイト: Salesforce for Academic Operations (学術運営のための Salesforce)
- Web サイト: Salesforce for Student Success (学生サクセスのための Salesforce)
- Web サイト: Salesforce for Advancement and Alumni Relations (アドバンスメントと同窓生リレーションのための Salesforce)
- Web サイト: Salesforce for K-12 Agentforce Education (K-12 Agentforce Education のための Salesforce)
- Salesforce ヘルプ: 学生管理
- Salesforce ヘルプ: メンタリング