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動的調査入門

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 動的調査の目的と利点を説明します。
  • Manufacturing Cloud を搭載した特別な Developer Edition 組織にサインアップする。
  • 動的調査を使用するように組織を設定する。

動的調査について

Amelia Zhu は Cosville の公共セクター検査担当者です。「公共セクターソリューションを使用した検査」モジュールでは、Susan Adams が新しいサロンのビジネスライセンスを申請した際に、Amelia が現地で検査を行いました。Amelia はモバイルアプリケーションのコンプライアンスチェックリストを利用して、検査訪問を乗り切りました。 

Amelia Zhu のイラスト入りプロフィール。

ですが Amelia は、すべての検査訪問がこんなに簡単なものではないだろうと懸念しています。ライセンスや許可を発効するための事業所や住居の検査は、複雑なプロセスになることがあります。多くの場合、事業所が規制規制を満たしているかどうかの確認は、用紙の項目にチェックマークを入れるだけでは済みません。Amelia にとって幸運なことに、公共セクターソリューションには動的調査があります。 

「公共セクターソリューションを使用した検査」モジュールでは、Amelia は検査と動的調査を使用し、両者の違いを学び、それぞれを使い分ける状況について理解しました。また、検査を詳細に確認し、公共セクターソリューションを使用して検査を実施するためのコンプライアンスチェックリストを作成しました。このモジュールでは、同じことを動的調査を使用して行います。 

動的調査は、条件付きロジックと依存関係に基づいて、検査担当者、受入責任者、およびケースワーカーに詳細な質問やタスクの一連の流れをガイドします。これにより、適切な質問を通してデータを収集し、完全で徹底的かつ正確な検査を確実に行うことができます。動的調査は、訪問ベースのシナリオと非訪問ベースのシナリオの両方で利用できます。

以下は、動的調査を使用して作成されたチェックリストです。検査担当者はこれを使用して、施設が防火安全や建築基準などの規制に準拠しているかどうかを判断します。 

オムニ調査タスクの防火安全検査の質問。

この動的なチェックリストでは、ユーザーが特定の質問にどう答えたかによって、次にどの質問が表示されるかが決まります。次の表に、最初の消防安全調査の質問に対する回答の選択肢と、それに応じてフォームがどのように反応するかの例を示します。 

Is this the first fire safety assessment being conducted at this location? (この場所で初めて実施する防火安全調査ですか?)

結果

Yes (はい)

過去の違反に関する質問は表示されません。

No (いいえ)

フォローアップの質問として、前回の検査で検査担当者が見つけた違反の数を尋ねる質問が表示されます。

検査担当者は、動的フォームから関連する規制コードをすばやく参照し、コンプライアンスの詳細な基準を確認できます。たとえば、建築基準、防火基準、労働安全基準などです。規制コードの設定については次の単元で学びます。 

では早速、動的調査の奥義を見ていくことにしましょう。 

公共セクターソリューションを含む Developer Edition 組織にサインアップする

このモジュールにハンズオン Challenge はありません。手順を試してみたい場合は、公共セクターソリューション、動的調査、そしてすべてのサンプルデータがインストールされた特別な Developer Edition 組織が必要です。通常の Trailhead Playground には、公共セクターソリューション向け動的調査やサンプルデータは含まれていません。次の手順に従って無料の Developer Edition を取得してください。

  1. 公共セクターソリューションを搭載した無料の Developer Edition 組織にサインアップします。
  2. フォームに入力します。
  3. [Email (メール)] に、有効なメールアドレスを入力します。
  4. [Username (ユーザー名)] に、メールアドレス形式の一意のユーザー名を入力します。有効なメールアカウントである必要はありません (たとえば、yourname@hc4evah.com でも構いません)。
  5. [サインアップ] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
  6. アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
  7. パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。

後でアクセスしやすいように、自分のユーザー名、パスワード、ログイン URL をメモしてください。

動的調査はとても興味深いツールです。Cosville の公共セクターソリューション管理者である Tishon Nichols が動的調査を使用してコンプライアンスチェックリストを設定する様子を見ていきましょう。 

動的調査を使用するように組織を設定する

動的調査は、Omnistudio でフォームデータを効率的に収集および管理できるデータモデルであるディスカバリーフレームワークを使用します。Tishon がディスカバリーフレームワークを有効にする手順は次のとおりです。

  1. [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに Discovery Framework (ディスカバリーフレームワーク) と入力し、[Discovery Framework (ディスカバリーフレームワーク)] の下にある [General Settings (一般設定)] を選択します。
  2. ディスカバリーフレームワークをオンにします。有効にした状態の画面は次のようになります。

ディスカバリーフレームワークを有効にした [General Settings (一般設定)] ページ。

次に、Tishon は [Industries Assessment (業種調査)] 権限セットライセンスで権限セットを作成し、ユーザープロファイルに割り当てます。 

  1. [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスで「Permission Sets」(権限セット) を検索して選択します。
  2. [New (新規)] をクリックします。
  3. [Create (作成)] ページで、以下の詳細を入力します。
    1. [Label (表示ラベル)] に Industries Assessment (業種調査) と入力して Tab キーを押すと、[API Name (API 参照名)] に情報が自動入力されます。
    2. [License (ライセンス)] で [Industries Assessment (業種調査)] を選択します。
    3. [Save (保存)] をクリックします。
  1. [Industries Assessment (業種調査)] 権限セットページで [System Permissions (システム権限)] をクリックします。
  2. [Edit (編集)] をクリックし、 [Discovery Framework Platform User (ディスカバリーフレームワークプラットフォームユーザー)] で [Enabled (有効)] チェックボックスをオンにします。
  3. [Save (保存)] をクリックします。

次に、Tishon は必要な権限セットをユーザーに割り当てます。

  1. [Quick Find (クイック検索)] ボックスで [Users (ユーザー)] を検索して選択します。
  2. System Administrator (システム管理者) プロファイルを持つユーザーの名前をクリックします。
  3. [Permission Set Assignments (権限セットの割り当て)][Edit Assignments (割り当ての編集)] をクリックします。[Permission Sets (権限セット)] ページが開き、左側に利用可能な権限セット、右側に有効化された権限セットが表示されます。
  4. Action Plans (アクションプラン)Dynamic Assessment Access (動的調査アクセス)Industry Assessment (業種調査)Omnistudio Admin (Omnistudio 管理者) を有効な権限セットに追加します。
    Dynamic Assessment Access (動的調査アクセス) と Industry Assessment (業種調査) が有効化されている [Permission Sets (権限セット)] ページ
  5. [Save (保存)] をクリックします。

お疲れさまでした。Tishon は、自分の組織で動的調査を使用する準備ができました。次の単元では、Tishon が動的調査の初期コンポーネントである質問カテゴリ、質問、および規制コードを作成する様子を追っていきます。 

リソース

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