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組織変革を推進する 5 つの項目を実行する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 組織変革の成功に貢献する方法を認識する。
  • システムの変更とユーザーの採用を管理して、組織変革をサポートするためのベストプラクティスを要約する。

変革を促進するためにできる上位 5 つの項目

変革を促進するためにできる上位 5 つの項目

(まだ) CEO や CIO でなくても、変革を実現し、変革に影響を与えるためにできることは山ほどあります。Salesforce ソリューションの運用、管理、または開発に携わることで、ビジネスのさまざまな側面について独自の視点を持つことができるようになります。また、Salesforce ソリューションによってどのように前向きな変革を実現できるかを理解できます。

その方法について、上位 5 つの項目のリストを見てみましょう。

1.Salesforce がどのように組織変革を可能にするかを理解する

あなたは、組織のビジネスレベルとシステムの実装レベルの両方で Salesforce に深く関わっています。そのため、ビジネス成果を促進するために Salesforce を使用する機会を特定したり、何が可能であるかを組織に伝えたりするという特異な立場にあります。

率直に言って、ほとんどの経営陣は、すべての情報システムで可能なことの微妙な違いを理解するために何時間も費やすつもりはありません。その代わりに、既存のシステムを新しい方法で使用したり、既存のシステムを他のソリューションで拡張して業績を向上させたりする機会を見極めるために、あなたを頼りにしています。これは、あなたにとって、テクノロジーを通じて変革を可能にする方法を模索するという、社内のビジネスコンサルタントとしての役割を担う機会になります。

主要な経営陣と定期的に話し合いの場を設け、Salesforce ソリューションによってどのようにビジネスソリューションや業務の革新を実現して、顧客の成功をより適切にサポートできるかを考えることをお勧めします。経営陣はその知識を高く評価してくれるでしょう。また、組織の将来のビジョンについて参考になる部分を共有してくれるかもしれません。

2.組織のシステム開発計画を立てる

顧客や市場の変化に対応するだけにならないようにするには、3 ~ 5 年のシステム開発計画、つまり組織が戦略を実行し、ビジョンを追求することを可能にする計画を立ててください。この計画をまとめるプロセスは、潜在的な変化について考え、開発計画を顧客やビジネスのニーズと一致させるのに役立ちます。このモジュールを読んでおわかりのように、変革の絶え間なく続くプロセスでは予測不可能なイベントが起こる可能性があるため、計画には柔軟性を持たせる必要があります。

すでに計画や機能強化に関するユーザーからの要望リストがある場合でも、マネージャーと一緒にニーズを確認したり、年に数回ユーザーを観察したりすることをお勧めします。ドキュメントに記載されていない機能強化の要求が見つかる可能性が高くなることで、そのうちのいずれかが顧客を救ったり、新しいビジネスを生み出すのに役立ったり、組織のコストを大幅に削減したりするかもしれません。

3.システム変更管理のベストプラクティスを採用する

組織やテクノロジーの変化に伴い、システム変更管理の課題に直面することになります。そのため、多くのステークホルダーが関与することを考えると、単独で行うことは避けるようにしてください。自分のためにあなたができる唯一にして最善の対策は、システム変更管理のあらゆる側面をサポートするガバナンスチームや運営チームを編成することです。

このチームは、営業、IT、サービスなど、さまざまな部門関係者の代表者で構成される必要があります。すべての当事者に参加してもらい、大きなトレードオフが必要になった場合に備えて、信頼とコラボレーションの精神を育むことを目指します。

参考用に、システムレベルの変更については、Salesforce ガイド「9 Steps to Effective Change Management (効果的な変更管理のための 9 つのステップ)」など、役立つリソースが多数用意されています。リソースセクションのドキュメントを確認してください。要約すると、手順は次のようになります。

  • 戦略を立てる
  • 担当役員を巻き込む
  • エンドユーザーからの情報を集める
  • 範囲と影響を定義する
  • 優先順位を付ける
  • 設定してテストする
  • コミュニケーションを図り、トレーニングする
  • リリースする
  • フォローアップとサポートを行う

4.ユーザーの採用を促進

理想的な世界では、システム変更はすべてのユーザーに熱狂的に支持され、組織は大成功を収め、誰もがあなたを褒めたたえるでしょう。そうであることを願っていますが、このようにうまくいかないこともあります。ただし、大抵は、きちんと計画を立てて取り組むことで成功できます。

ユーザーの採用に関しては、経営陣から始めるのがベストです。経営陣が組織に変更を採用することを望めば、通常はそれを実現できます。また、中間管理層のマネージャーを早期に参加させることも有益です。変更によって業績目標を達成しやすくなると認識されれば、マネージャーが取り組みを支持する可能性が高くなります。

エンドユーザーに採用を促そうとする場合には、取り組みについて伝えることができる、極めてシンプルでよく研究された役立つモデルがあります。これは、技術受容モデル (TAM) と呼ばれ、基本的に、ユーザーはシステムを使いやすいと認識し、価値がある (自身のニーズに役立つなど) と認識すると、そのシステムを採用して使用する傾向があるとしています。TAM は、システム変更を設計する方法と、「What-in-it-for-me? (私にどのようなメリットがあるのか?)」(WIIFM) という観点からエンドユーザーに伝える方法の両方をじっくりと考える上で役立ちます。

認識された使いやすさによって生じる認識された有用性、それによって生じる使用するという行動意図、それによって生じる実際のシステム使用。

ユーザーの採用をさらに促進するために、採用行動を評価して報奨を付与し、新しいシステム変更から得られた成果を共有することで、認知度を高めます。前述のとおり、スーパーユーザーに早い段階で関与してもらい、他のユーザーのシステム使用を促進するために協力を求めてください。

5.常に前向きで、力になり、揺るがない

組織変革の実践はいつもスムーズに進むとは限りません。実際、困難な道のりであることが多々あります。避けようとする人がいるのは、おそらくそのためです。ただし、組織の変革管理は、組織の成功をサポートし、自分の能力を示す機会でもあります。そのため、下調べをし、変革が必要で価値があるとわかっていれば、あとは人が移行できるようにするだけです。忍耐強さ、常に前向きな姿勢、決意を示すことで、人を納得させることができます。また、成果を積み重ね、成功の実績を築き、人に公平かつ誠実に接すれば、さらに変革を展開する際にも、人はより進んで信頼を寄せてくれるようになります。いつの日か、変革を楽しみにしてくれるようになるかもしれませんね。

まとめ

創造的破壊により、変革を推進する機会が生まれ続けます。CEO でなくても、組織の重要なテクノロジー要素である Salesforce に関わる役割を担うという役割は、組織に影響を与え、組織が変革リーダーになるのをサポートするまたとない機会となります。

また、「両利き」であること、いわゆる 2 つの時間軸で管理することで貢献できます。つまり、既存のシステムが現在成果を上げていることを確認しながら、将来の成功を実現する革新的な変革に取り組むということです。それに加えて、変革管理プロセスについてこれまでになく深く理解しているため、組織のシステムを通じて変革を可能にすることで、経営陣の力になることができきます。

既存の Salesforce 実装の新しい利用方法を特定し、新しい機能で拡張することで、組織を変革リーダーに変えることができます。

リソース

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