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企業の情報コンピテンシーを向上させる

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 診断用の質問を活用し、結果を説明する。
  • 評価後の次のステップを決定する。

自力で行う (DIY) — 組織の情報コンピテンシーを評価する

円グラフと壁に取り付けられた鉛筆立ての横にある漫画の矢印とフラッシュカードが用意されているペグボード。「自力で行う (DIY) — 組織の情報コンピテンシーを評価する」というテキスト表示。

組織の情報コンピテンシーを評価できるように、次の診断質問セットが作成されています。このツールは、知識の共有や蓄積における質の高い情報の利用、主要分野における情報の質のレベル、使用されている論拠と提案の一般的な質に関する自分の認識をすばやく把握するのに役立ちます。また、継続的な改善を目的とした潜在的な根本原因の特定にも役立ちます。それでは、試してみましょう。

ステップ 1. 質の高い情報を使用した知識共有について大まかに把握する。

Q. あなたの組織は以下のような組織とどの程度似ていますか?

最高レベルである「よく似ている」。

「私たちには、同僚間の知識共有を真に尊重して促進する組織文化があります。同僚と私は、お互いが成功できるように質の高い情報を進んで交換しています。」

これが、自分の組織のように思える場合は、最高レベルである可能性があります。自分の組織のように思えない場合は、おそらくやるべきことがあります。

ステップ 2.組織の情報の質 (IQ) の強みと改善点を見つける。

各分野で使用される、または利用可能な情報に IQ スコアを付けることから始めます。


IQ スコア
評価基準: 1 = 不十分、3 = OK、5 = 最高レベル

ミッション、ビジョン、
戦略情報

顧客と市場情報
組織全体のパフォーマンス情報
組織全の
パフォーマンス情報

その他の必須情報
本質的 IQ
(正確である、信ぴょう性がある、信頼性がある、客観性がある)






コンテキスト IQ
(付加価値がる、関連性が高い、完全である、タイムリーである、量が適切である)





表現 IQ
(理解可能である、解釈可能である、簡潔かつ一貫性のある表現である)





アクセシビリティ IQ
(アクセスしやすい、操作しやすい、安全である)






次に、少し時間を取り、スコアが 3 点未満であった領域について、そのようにスコアを付けた理由を文書にして、改善に向けて潜在的な根本原因を特定します。

情報領域
スコア
このようにスコアを付けた理由は...
潜在的な根本原因















ステップ 3.論拠/正当性と提案に関する組織の強みと改善点を見つける。

主要コンポーネント
評価の簡単な質問
スコア
(1 = 不十分、
5 = 最高レベル)

主張
概して、主張は明確で簡潔であるか?



理由と関係
概して、提示された理由と関係は理にかなっているか、また正当化できるか?


証拠
概して、提示された証拠は IQ の要件やベストプラクティスを満たしているか?


反論
概して、反論が認められ、それに対する回答が積極的に返されているか?


少し時間を取り、主要コンポーネントにそのようにスコアを付けた理由を文書にして、改善に向けて潜在的な根本原因を特定します。


主要コンポーネント
このようにスコアを付けた理由は...
潜在的な根本原因




次のステップ

Salesforce ソリューションの運用、管理、開発に携わるということは、組織におうて最も重要な情報に深く関わるということです。また、Salesforce ソリューションを使用する組織の情報コンピテンシー向上に貢献するまたとない機会でもあります。その方法について、詳しく見てみましょう。

  1. DIY 評価スコアを検討し、対策を講じる。
    • 少し時間を取ってあなたのスコアについて考えてみてください。組織の強みと改善する機会は何ですか? 多くのソリューションや修正を実行できる可能性があります。変更を加える前に、評価ツールでのスコアはあなた独自のスコア付けであることを忘れないでください。組織内の他の人は、異なる見方をしているかもしれません。このモジュールの前半では、同期して機能する必要のある、相互に関係したコンポーネントから成る複雑なシステムとして、どのようにして組織を捉えることができるかを詳しく説明しました。そのため、他部門の人が機会を明確にしたり、効果的な改善の取り組みを作成したりする助けとなる可能性は十分にあります。常にそうですが、適切なマネージャーや経営陣と結果を確認することで、さらなるインサイトが得られることもあります。ひょっとしたら、そのミーティングでコーヒーや紅茶をごちそうしてもらえるかもしれません。
  2. システム内の情報を改善する。
    • 前の単元では、目の前の仕事に必要な情報を特定できるように多数の質問をすることの重要性、および情報の有用性を高めるために情報の質 (IQ) の側面を使用することの重要性を確認しました。これは、将来的に実行して当然のことのように思えるかもしれませんが、情報を追加する (または、おそらく減らす) ことがユーザーにとって有益かどうかなど、同じような手法をすでにシステム内にある情報にも定期的に使用すると良いでしょう。
    • 情報関連の改善点の特定にサポートが必要な場合は、Salesforce のイベントやユーザーグループに参加してみてください。コミュニティがどれほど役に立ち、いかに多くのすばらしいアイデアを得られるかに驚くことでしょう。たとえば、Dreamforce の Circle of Success ユーザーラウンドテーブルに参加すると、ユーザーがベストプラクティスを共有し、情報関連のあらゆるトピックで連携しているのがわかります。
  3. 情報コンピテンシーとコラボレーションを促進する。
    • このモジュール全体で極めて重要な要素は、組織全体で知識を培う必要性です。最初の単元で述べたとおり、多くの知識は個人の頭の中に蓄積され、情報を伴うやり取りを通じて広まり、培われていきます。そのため、自身の情報コンピテンシーを高めたり、他の人の情報コンピテンシーを高める手助けをしたりすることで、さらに活気ある職場を作り上げることができるはずです。自身の役割に基づいて最も貢献できる可能性の高い 2 つの分野は、方法をモデル化することと、職場でソーシャルネットワークやコラボレーションツールを採用することです。

方法のモデル化には、業務に必要な正しい情報を特定するために実績のある質問戦略を採用し、情報の有用性を評価し改善するために IQ の側面を使用することが含まれます。また、他者とのコミュニケーションや、それに続く対話と意思決定を改善するために、論拠/正当性と提案を構造化することも意味します。

ソーシャルネットワークやコラボレーションツールを職場で採用するのは、思ったよりも簡単かもしれません。このようなツールの使用が他の組織よりもはるかに得意な組織もあります。調査によると、多数の組織的要因と社会的要因が職場におけるこういったツールの採用に影響を与える可能性があります。ただし、最も不得手な組織であっても、どこかの時点で始める必要があります。そのため、このようなツールを導入することで、組織全体に広がる有機的な使用が十分可能になるかもしれません。

まとめ

この単元では、組織の情報コンピテンシーを評価し、その強みと改善点を特定しました。また、組織が情報コンピテンシーと知識ベースの能力を開発できるように、各自の役割において進むことができる次のステップについても詳しく説明しました。

最後に、忘れてはならない重要なことは、知識の時代が定着し、情報 (良い情報も悪い情報も) の量が想像を絶するほど増え続ける中、Salesforce を使用する役割を担うあなたは、このような重要な組織能力の中心にいるということです。つまり、あなたは頼りされているのです。

リソース

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