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Distributed Marketing のインストールと設定

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 管理パッケージをインストールする。
  • Distributed Marketing のさまざまなライセンスの種類と権限を説明する。
  • Distributed Marketing アプリケーションの機能を挙げる。
  • アカウントとシステムユーザー認証を設定する。

管理パッケージのインストール

Distributed Marketing と Journey Builder の連携の仕組みを学習しました。Distributed Marketing のロールアウトの要件を調べ、その要件を満たしていることを確認しました。これで、管理パッケージを使用して Salesforce に Distributed Marketing をインストールできます。インストールは非常に簡単です。その後、初期設定のためのいくつかのステップを完了します。

Salesforce ヘルプの Distributed Marketing 向け「管理パッケージのインストール」ページに移動します。こちらのステップに従って、Marketing Cloud Engagement からログアウトし、管理パッケージの URL を貼り付け、パッケージをインストールする対象を選択します。サポート対象の Web ブラウザーを使用していることを確認してください。管理者または特定のプロファイルにインストールを限定し、ライセンスを有するユーザーのみにインストールすることをお勧めします。

メモ

以後のパッケージのアップグレードは簡単です。自動的に行われます! Salesforce ヘルプの「Upgrade Distributed Marketing Managed Package (Distributed Marketing 管理パッケージのアップグレード)」トピックを参照して、アップグレードの準備をします。

ライセンスの種類と権限

Distributed Marketing へのアクセス権は、カスタム権限と権限セットライセンスで管理します。インストールした権限セット、または自身のカスタム権限セットかプロファイルを使用して、Salesforce 組織でカスタム権限を割り当てることができます。権限セットライセンスはアカウントに提供され、インストールした権限セットを使用して割り当てることができます。

メモ

アカウントに Marketing Cloud Connect の適切なライセンスが含まれていることを確認してください。サポートが必要な場合は、Marketing Cloud Engagement のアカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

権限セット

含まれるもの

DMAdministrator

DMStandard に含まれるものすべてと、Distributed Marketing 管理用 Visualforce ページ

DMAdministrator ライセンス

管理者 (mcdm_15 名前空間) カスタム権限 (Distributed Marketing ライセンスを 1 つ使用)

DMStandard

Distributed Marketing カスタムオブジェクトと、標準 Distributed Marketing 機能用 Visualforce ページへのアクセス権

DMStandard ライセンス

標準 (mcdm_15 名前空間) カスタム権限 (Distributed Marketing ライセンスを 1 つ使用)

DMApprover

Distributed Marketing コンテンツを承認するために必要な Distributed Marketing カスタムオブジェクトへのアクセス権 (Distributed Marketing で承認を使用している場合にのみ必要。DMStandard または DMAdministrator の機能へのアクセス権は含まれません)

権限

  • 管理者 (mcdm_15 名前空間): この権限は、ジャーニーのキャンペーンへの結び付けや、組織のデフォルトの管理などの管理者機能へのアクセス権を付与します。また、コンテンツの確認、パーソナライズ、および送信を含む、すべての標準権限機能へのアクセス権を付与します。
  • 標準 (mcdm_15 名前空間): この権限は、コンテンツのパーソナライズや、メッセージを受信するキャンペーンメンバーの承認などの標準ユーザー機能へのアクセス権を付与します。

権限の割り当て

さまざまな権限セットと権限を理解したら、Salesforce ヘルプの「Assign Permissions (権限の割り当て)」トピックのステップに従って割り当てます。設定とインストールの仕上げに、両方の管理者権限セットを Distributed Marketing 管理者に割り当てます。Distributed Marketing の設定が済んだら、両方の標準権限セットを Distributed Marketing ユーザーに割り当てます。承認を使用する場合は、Distributed Marketing コンテンツを承認するユーザーに DMApprover を割り当てます。(承認者にライセンスは必要ありません)。

アプリケーション

Distributed Marketing をインストールすると、適切な権限がある場合には、アプリケーションランチャーメニューに [Distributed Marketing の管理] と [Distributed Marketing の設定] という 2 つの新しい Distributed Marketing アプリケーションが表示されます。これらのアプリケーションに対する変更を常に把握するために、Marketing Cloud Engagement リリースノートを継続的に確認してください。

アプリケーションランチャー。[Distributed Marketing の管理] と [Distributed Marketing の設定] が強調表示されています。

Distributed Marketing の管理

このアプリケーションは、Salesforce システム管理者と Distributed Marketing 管理者専用です。このページにアクセスするには、DMAdministrator 権限セットと DMAdministratorLicense 権限セットまたは同等の権限が必要です。このアプリケーションを使用して、次の作業を行います。

  • 組織と Marketing Cloud Engagement アカウントを接続する。
  • Distributed Marketing を使用して Marketing Cloud Engagement ビジネスユニットを登録および管理する。
  • 保留中のキャンペーンメンバーテーブルに表示するデフォルトフィールドをカスタマイズする。
  • クイック送信 (1 通のメッセージを取引先責任者レコードやリードレコードから直接送信する機能) で使用するシングルメッセージジャーニーを追加する。
  • 設定したカスタムパーソナライズインタラクションを管理する。
  • コンプライアンスと承認の設定を管理する。

これらのそれぞれの設定については後の単元で詳しく説明します。

[Distributed Marketing の管理] アプリケーションのインターフェース

アカウント認証

Distributed Marketing のインストールの最終ステップは、Marketing Cloud Engagement アカウントと、Sales Cloud、Service Cloud、Financial Services Cloud、または Experience Cloud 組織間のセキュアな接続の設定です。このセキュアな接続によって Marketing Cloud Engagement への API コールが促進され、コンテンツをビジネスユーザーに配信したり、取引先責任者をジャーニーに追加したりできるようになります。Salesforce は、指定ユーザー ID 種別による指定ログイン情報と OAuth 2.0 プロトコルを使用して認証します。

ビジネスユニットの追加

Marketing Cloud Engagement ビジネスユニットでは、Marketing Cloud Engagement の情報 (メールコンテンツ、画像など) へのアクセスや共有を管理できます。Marketing Cloud Engagement ビジネスユニットを使用してコンテンツをカテゴリ別 (ブランド、事業部門、地域など) に管理する場合は、ビジネスユーザーの独自のグループに対応するビジネスユニットを Distributed Marketing に追加できます。Distributed Marketing の設定時に、個々のシステムユーザーの資格情報を使用して該当するビジネスユニットにログインし、Distributed Marketing がアクセスできるビジネスユニットを確定します。 

組織で Marketing Cloud Engagement ビジネスユニットを認証するために、Salesforce の [Distributed Marketing Administration (Distributed Marketing の管理)] アプリケーションに移動します。[Add Business Unit (ビジネスユニットを追加)] を選択し、Distributed Marketing インストールウィザードに表示される手順に従って、最大 200 種の Marketing Cloud Engagement ビジネスユニットを追加します。ビジネスユニットごとに独自のシステムユーザーが必要です。権限やユーザーの変更に伴う問題を回避するために、システム認証専用のユーザーアカウントを 1 つ選択することをお勧めします。

[Distributed Marketing の管理] のインターフェース。マウスが [ビジネスユニットを追加] ボタンをクリックしています。

メモ

開始する前に、Marketing Cloud Engagement のすべてのアクティブセッションからログアウトし、Salesforce ヘルプの「組織へのビジネスユニットの追加」トピックで前提条件を確認してください。Marketing Cloud Engagement のアクティブセッションからログアウトしていないと、Salesforce が自動的にアクティブセッションに対して認証を行い、構成するつもりではなかった Marketing Cloud Engagement アカウントに対して認証が行われる可能性があります。 

コンテンツの中には共有すべきでないものがあるため注意が必要です。Distributed Marketing はデフォルトで公開共有に設定されますが、ビジネスユーザーに特定のビジネスユニットのコンテンツのみが表示されるようにする共有ルールを適用できます。また、キャンペーン共有を使用して、キャンペーン送信のコンテンツでユーザーがアクセスできるものを細かく管理することもできます。Salesforce の [設定] で、Distributed Marketing 管理者と標準ユーザーの両方のビジネスユニットへのアクセス権を設定します。詳細は、Salesforce ヘルプの「Use Business Units with Distributed Marketing (Distributed Marketing でのビジネスユニットの使用)」トピックを参照してください。

Distributed Marketing をインストールして、権限を設定し、Distributed Marketing にビジネスユニットを登録しました。次は、初期設定プロセスの手順と、Distributed Marketing のユーザーエクスペリエンスを管理するための設定を見ていきます。

リソース

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