ディスカバリーフレームワークでフォームを設計してリリースする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- フォームの質問を作成する。
- フォームを構築する。
- フォームレイアウトを作成してプレビューする。
- フォームを有効にしてリリースする。
質問を作成する
Matt が Ryan に朗報を伝えます。ディスカバリーフレームワークが設定され、使用できるようになったことです。Ryan は、Matt がどのように口座開設フォームを作成するのか楽しみにしています。では、Matt がディスカバリーフレームワークの機能を操作するところを見ていきましょう。
質問はフォームのビルディングブロックです。Matt はまず、フォームの質問を作成します。
- アプリケーションランチャーで、Assessment Questions (調査の質問) と入力し、[Assessment Questions (調査の質問)] を選択します。
- リストビューを [All Assessment Questions (すべての調査の質問)] に変更します。
-
[New (新規)] をクリックします。
- [New Assessment Question (新しい調査の質問)] ウィンドウで、次の詳細を指定します。
- Name (名前): Mailing Address (住所(郵送先))
- Data Type (データ型): Text (テキスト)
- Category (カテゴリ): Demographic (人口統計)
- Question Text (質問のテキスト): Mailing Address (住所(郵送先))
-
[Active (有効)] を選択します。
メモ: [Active (有効)] を選択すると、その質問が有効になり、同じ質問の以前のバージョンがアーカイブされます。
- Help Text (ヘルプテキスト): 説明テキストを入力します。ユーザーが回答しやすいように、このテキストはフォームの質問の横の情報バブルに表示されます。
-
[Save and New (保存 & 新規)] をクリックします。
- この手順を繰り返して、次の質問を追加します。
Name (名前) |
Data Type (データ型) |
---|---|
First Name (名) |
Text (テキスト)
|
Last Name (姓) |
Text (テキスト)
|
Primary Email (主メール) |
Email (メール)
|
Primary Phone (通常の電話) |
Telephone (電話)
|
Employment Type (雇用種別) |
Text (テキスト)
|
Source of Funds (資金源) |
Text (テキスト)
|
Thank You message (お礼のメッセージ) |
Text block (テキストブロック)
|
サポートされているデータ型については、「リソース」セクションのリンクを参照してください。
フォームを作成する
Matt は続いてフォームを作成します。Omnistudio の直感的なインターフェースで、ブランチ、表示、フォークのロジックを使用できます。
- アプリケーションランチャーで、Assessment Questions (調査の質問) と入力し、[Assessment Questions (調査の質問)] を選択します。
- リストビューを [All Assessment Questions (すべての調査の質問)] に変更します。
-
[Select Questions (質問を選択)] をクリックします。
- Omniscript の詳細を入力して、各自の Omniscript の概要を指定します。
このサンプルのスクリーンショットでは、[Name (名前)] がAccount Opening Form
(口座開設フォーム)、[Type (種別)] がFSC_Sample
、[Language (言語)] が [English (英語)]、[SubType (サブ種別)] がAccount_Opening_Sample
になっています。[Type (種別)]、[SubType (サブ種別)]、[Language (言語)] の値が結合して一意の識別子が作成され、これがコンパイル後の Omniscript の Lightning Web コンポーネントの名前になります。
- フォームの質問に対応するステップを作成します。複数の質問をまとめて 1 つのステップにし、複数のステップをまとめてフォームを作成できます。
- ステップを作成するには、[Add Step (ステップを追加)] をクリックします。
- ステップタイトルを変更するには、ステップヘッダーの編集アイコンをクリックして、ステップ名を入力し、Enter キーを押します。たとえば、ステップ名に Personal Information (個人情報) と入力します。
- [Search Assessment Questions (調査の質問を検索)] 検索ボックスで質問を検索します。
- 各質問を Omniscript にドラッグします。
-
[Build Omniscript (Omniscript を構築)] をクリックして Omniscript を生成します。
次に、Omniscript Designer を使用して、フォームのレイアウトを構築します。Omniscript Designer で既存の Omniscript を開くには、アプリケーションランチャーで [Omniscripts] を検索して開きます。続いて、必要な Omniscript をクリックします。
フォームレイアウトを構築する
Matt は Omniscript Designer を使用し、要素をドラッグして配置するという方法で、フォームのレイアウトを構築します。フォームレイアウトを設定時に、Matt は次のことを実行できます。
- ステップ内の要素をプレビューする。
- プロパティの変更をリアルタイムで表示する。
- アプリケーション内ヘルプを通して、状況に応じた指針を利用する。
- スクリプトを表示したまま、機能を見つけて調べる。
フォームレイアウトを構築する手順は次のとおりです。
- アプリケーションランチャーで「Omniscripts」を検索し、[Omniscripts] を選択します。
- リストビューを [All Omniscripts (すべての Omniscript)] に変更します。
-
[Account Opening (口座開設)] Omniscript を選択します。
先ほど作成した質問がこの Omniscript に自動入力されます。ここで、フォームを読みやすくするために質問を並べ替える必要があります。
- 要素をプレビューして設定するために、キャンバスでステップを展開します。
- 必要なアクション、表示、機能、グループ、入力要素をドラッグして、フォームレイアウトを構築します。フォームに既存の Omniscript を組み込むこともできます。
- フォームを拡張するには、パレットから必要な要素をフォームにドラッグします。この場合は、ステップをドラッグして、返信メッセージを追加します。
-
[Properties (プロパティ)] タブの [Name (名前)] 項目に Confirmation (確認) と入力します。
-
[Edit Form (フォームを編集)] をクリックします。
- [Edit Form (フォームを編集)] ウィンドウの [Search Assessment Questions (調査の質問を検索)] 検索ボックスでお礼の言葉を検索します。
- 返信メッセージを [Confirmation (確認)] ステップにドラッグアンドドロップして、[OK] をクリックします。
フォームをプレビューする
ここで Matt は Omniscript Designer で、実際のデータを使用して Omniscript をリアルタイムでプレビューしてみることにします。
- デザイナーヘッダーの [Preview (プレビュー)] をクリックします。
-
[Refresh (更新)] をクリックすると、テストデータでフォームをプレビューできます。
フォームを有効にしてリリースする
プレビューに満足した Matt は、Omniscript の有効化とリリースに進みます。
デザイナーヘッダーの [Activate Version (バージョンの有効化)] をクリックします。
Omniscript を有効にすると、Lightning Web コンポーネントが生成され、そのコンポーネントを Lightning ページまたは Experience Cloud サイトで公開できます。調査への回答は、そのデータ型に応じて、調査の質問への回答オブジェクトの適切なデータ型の列に保存されます。
調査レコードページで、[Related (関連)] タブをクリックして、[Assessment Question Response (調査の質問への回答)] 関連リストに回答を表示します。
複雑な口座開設フォームを、信頼できる一元的な情報源に基づく質問を使用して再構築できたことに Matt は驚いています。収集したフォームデータを確認し始めると、お客様からの回答が迅速かつ正確であることがわかり、感動します。これで Matt は、Cumulus Bank の次回のアンケートを作成するときに、法規制に準拠しつつ、ユーザーフレンドリーなものにすることができます。
リソース