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法規に準拠したフォームを作成するディスカバリーフレームワークを設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Omnistudio と Omniscript を定義する。
  • ディスカバリーフレームワークを有効にする。
  • 質問作成設定を指定する。
  • インポートとエクスポートの設定を定義する。

Cumulus の既存のフォームとアンケート

Matt は Cumulus Bank の現行のフォームやアンケートに懸念を抱いています。その多くが長くて複雑なためです。多種多様なドキュメントが存在し、調査の質問も多岐にわたるため、お客様の回答はもちろん、フォームや質問のバージョンを追跡することがチームの悪夢になっています。 

Cumulus の質問が法規制に準拠し、顧客情報が追跡可能であることを周知徹底しない限り、会社が厳しい罰金や罰則を科されるリスクがあることを Matt は認識しています。ビジネスは相当のリスクを負っています。Matt はディスカバリーフレームワークを使用してフォームを刷新することにします。ところで、何から始めれば良いのでしょうか? 

Cumulus には、新規口座の開設を希望するお客様から多数の申込が届いています。現行の口座開設フォームには調査の質問が多数あり、Matt は一部の質問が法規制に準拠していないのではないかと懸念しています。さらに、質問の各バージョンをすべて管理し、フォームを最新の状態に維持するのにも時間がかかっています。そこで、ディスカバリーフレームワークの重要なツールである Omnistudio と Omniscript を使用して、フォームを作り直すことにします。 

Omnistudio と Omniscript の役割

Omnistudio には、一連のサービス、コンポーネント、データモデルオブジェクトが揃っており、それを組み合わせて Industry Cloud のアプリケーションを作成できます。Omnistudio を使用して、Salesforce 組織と外部ソースから取り込んだデータを基に、フォームやワークフローなどのガイド付きエクスペリエンスを構築します。 

Omniscript は、オムニチャネルの顧客エンゲージメントであり、お客様との動的なインタラクションをコードなしで作成し、複数のチャネルやデバイスにリリースできるビジネスツールです。たとえば、ガイド付きアンケートを作成すれば、標準化された追跡可能な方法でお客様の詳細を取得できます。

ディスカバリーフレームワーク、質問作成、インポートまたはエクスポートを設定するには、「アプリケーションのカスタマイズ」設定に対する権限が必要です。権限の設定については、「リソース」を参照してください。

メモ

ディスカバリーフレームワークは、Omnistudio の標準オブジェクトモデルと互換性がありますが、カスタムオブジェクトモデルとは互換性がありません。

ディスカバリーフレームワーク設定

Matt は早速作業に取り掛かります。まず、組織のディスカバリーフレームワーク設定を有効にします。これで、すべての機能を使用して、法規制に準拠した口座開設フォームを作成できるようになります。

メモ

このモジュールでは、受講者が Salesforce システム管理者で、ディスカバリーフレームワークを設定する適切な権限を有すると想定しています。ただし、システム管理者でなくても大丈夫です。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを見てみましょう。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground ではディスカバリーフレームワーク機能を使用できません。代わりに、FSC トライアル組織にサインアップできます。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Discovery Framework (ディスカバリーフレームワーク) と入力し、[General Settings (一般設定)] を選択します。
  2. [Discovery Framework (ディスカバリーフレームワーク)] をオンにします。[Discovery Framework (ディスカバリーフレームワーク)]、[Enhanced Questions (拡張質問)]、[Import or Export Settings (インポートまたはエクスポート)] の設定を有効化。

質問作成設定

Matt はまず、質問作成エクスペリエンスを設定します。[Enhanced Questions (拡張質問)] 設定を使用すれば、質問レコードと質問バージョンレコードを同時に作成するか、この 2 つを別の時点で作成するかを指定できます。 

質問と質問バージョンを作成する時点

拡張質問設定

同時

有効/オン (デフォルト)

別の時点

無効/オフ

拡張質問を有効または無効にする手順は次のとおりです。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Discovery Framework (ディスカバリーフレームワーク) と入力し、[General Settings (一般設定)] を選択します。
  2. [Enhanced Questions (拡張質問)] をオン/オフにします。

詳細は、「リソース」を参照してください。

インポートまたはエクスポートの設定

ある組織で質問を作成し、必要に応じてその質問を別の組織にインポートまたはエクスポートできます。その手順は次のとおりです。

  1. [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Discovery Framework (ディスカバリーフレームワーク) と入力し、[General Settings (一般設定)] を選択します。
  2. [Import or Export (インポートまたはエクスポート)] をオンにします。

これで、Matt が調査の質問、調査の質問セット、調査の質問バージョン、Omniscript をインポートまたはエクスポートできます。詳細は、「リソース」を参照してください。

Matt の組織にディスカバリーフレームワークが適切に設定されました。次の単元では、Matt がディスカバリーフレームワークを使用して、アンケートやフォームを設計してリリースするところを見ていきます。準備はいいですか?

リソース

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