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開示および同意管理について学ぶ

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 開示と同意の重要性を説明する。
  • 開示と同意を定義する。
  • 開示および同意管理機能を説明する。
  • 開示および同意管理データモデルのオブジェクトを挙げる。

最近、Adams 夫妻 (Rachel と Nigel) は愛らしい女の子を養子に迎えました。家族が増えたのを機に、今より大きな家を購入したいと思っています。 

2 人は、Cumulus Mortgages の住宅ローン担当者である Sofia Lopez に連絡しました。Cumulus は、国内大手の住宅ローンサービス提供企業です。Sofia は、Adams 夫妻のニーズを理解して最適なローン商品を見つけることができるように、2 人に会って話を聞くことにしました。

面談時、Rachel は Sofia に、住宅ローン企業が契約書を複雑にして購入者に不利な契約条件や手数料を紛れ込ませる事案があることに不安を感じていると打ち明けました。

Rachel はプライバシーについても懸念しています。Cumulus が収集するデータの内容とその収集目的を知りたいと思っています。自分の個人情報と財務情報が悪用されたり暴露されたりしないことを望んでいます。

Rachel の懸念は大げさなものではありません。最近では、大半のお客様がプライバシーを特に気にしています。大手住宅ローン企業である Cumulus はこの懸念を認識しており、開示と同意に関する堅牢な管理システムを確実に備えている必要があります。

Cumulus は、データ保護とプライバシーに関する規制を遵守する必要があります。遵守しない場合は、多額の罰金を科せられるおそれがあります。また、データ漏洩が発生すれば、Cumulus は顧客の信頼、さらにはビジネスさえも失いかねません。 

開示と同意に関する適切な管理システムがなければ、Sofia のパフォーマンスにも影響が生じます。最も得意としている顧客関係の強化にかける時間が少なくなります。 

Sofia は Rachel の懸念は社内で対応すると伝えて安心させ、信頼できるシステム管理者の Matt O’ Brien に連絡しました。Matt は Sofia に、この要求事項にぴったりのソリューションとなる Financial Services Cloud (FSC) 機能について伝えます。ですが、Matt がその名前を Sofia に明かす前に、この機能に関係するいくつかの基本概念について説明しましょう。

開示と同意の意味はおそらくご存知だと思いますが、一応定義しておきます。

開示とは、金融機関が顧客と共有することが規制または会社のポリシーで義務付けられている情報のことで、商品の主要な詳細情報や契約条件が記載されたものです。

同意とは、金融機関が顧客に代わって特定のアクションを行えるように、顧客が金融機関 (またはパートナー) に与える明確な許可のことです。

たとえば、住宅ローンビジネスプロセス中に顧客に送信される貸付真実情報開示書などがあります。顧客はこの開示書に含まれる条件を理解し、同意したことを承認します。

開示および同意管理は、顧客の同意を取得、管理、追跡するインテリジェントな FSC 機能です。この機能は、FSC ユーザーとその顧客を念頭に置いて開発されています。 

Sofia のようなローン担当者は、大事な時間と労力を費やして、顧客関係の構築と Cumulus ビジネスの発展に努めています。書類でやり取りする代わりに、認証フォームを導入して数クリックで同意を収集することができます。Rachel のような顧客は、データが使用される方法について完全な透明性と制御を手に入れることができます。ビジネスプロセスを開始または継続する前に開示ポリシーを詳しく調べ、同意することが可能です。

開示および同意管理機能を使用すれば、Cumulus はデータプライバシーに関する法律 (一般データ保護規則 (GDPR) やカリフォルニア州消費者プライバシー法 (CCPA) など) を確実に遵守できるようになります。金融機関が透明性を持ち、理解しやすい言葉で開示を行えば、顧客の信頼は高まります。

そのような高度な機能を設定するのは難しいにちがいないと思うかもしれません。いいえ、そんなことはありません。システム管理者は、特定のビジネスプロセスに合わせて、共有、収集する開示と同意の種別を簡単に定義できます。Matt は Sofia に機能と利点を説明し、Cumulus で使用できるように設定することを進んで引き受けました。このモジュールでは、この機能のデータモデルについて学習し、Matt が設定する手順を一緒に見ていきます。

開示および同意管理機能を表すイラスト。

Matt は、機能の設定に進む前に、データモデルとそのオブジェクトについて勉強することにしました。

  • データ使用の法的根拠: 同意と開示の要件を規定する規制またはポリシーを特定します。たとえば、不動産決済手続法 (RESPA) などがあります。
  • データ使用目的: 同意および開示情報を収集する理由を定義します。データ使用目的オブジェクトは、同意を収集するためにデータ使用の法的根拠オブジェクトにリンクできます。
  • 認証フォーム: 顧客に情報を開示し、同意を求めるために使用されるフォームを表します。
  • 情報認証要請: 1 つ以上の認証フォームに同意するように、顧客に対して実行された要請を表します。
  • マルチパーティ情報認証要請: データ使用目的オブジェクトの複数の認証関係者への要請を追跡します。

開示および同意管理データモデルオブジェクトの完全なリストについては、「リソース」セクションのリンクを参照してください。 

次の単元

開示および同意管理機能を把握した Matt と Sofia は、可能性に胸を膨らませています。次の単元では、機能を使用できるように組織を準備します。では、先に進みましょう。

リソース

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