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変更セットに別れを告げて DevOps センターを使用する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • DevOps センターとは何かを説明する。
  • 変更セットの代わりに DevOps センターを使用するメリットを 3 つ挙げる。
  • 宣言型の開発者とプログラム型の開発者がどのように連携して変更をリリースするかを説明する。

DevOps センターとは?

Salesforce DevOps センターは、ローコードからプロコードまでの開発チームに DevOps のベストプラクティスを提供し、変更とリリース管理に関するエクスペリエンスを向上させます。

DevOps センターは、変更セットの改善を要望した何千人ものユーザーから寄せられた IdeaExchange に関するフィードバックに基づいて開発されました。変更セットを気に入っている方も、現時点では廃止されることはないため安心してください。ただし、DevOps センターについて理解できれば、変更セットに別れを告げる準備ができることでしょう。

DevOps センターでは次のようになります。

  • 変更は自動的に追跡されます。すべての変更を文書化した付箋やスプレッドシートを維持する必要はありません。
  • ソース制御リポジトリがプロジェクト変更に関する一元化された情報源となるため、全員が一貫性のあるメタデータセットで作業していることが常にわかります。
  • ソース制御ブランチは自動的に作成および管理されます。リリースパイプライン内で変更を進めるには、クリックを使用します。
  • 開発作業は DevOps センター内外で任意のツールを使用して行うことができます。そのため、作業方法に関係なく、全員がお互いの変更を参照できます。

DevOps センターで変更とリリースの管理を改善する方法

DevOps センターの内部では、Salesforce DX プロジェクトの互換性、Salesforce CLI、メタデータ API、ソース制御など、Salesforce DX の最新の開発者ツールの機能が使用されています。何よりも素晴らしいのは、DevOps センターを使用するためにこういったツールに精通している必要はないことです。 

つまり、チームメンバー全員が協力して、反復可能で拡張性の高い方法で顧客に価値を提供できるということです。では、DevOps センターによって、チームはどのようにより効率的に変更をリリースできるようになるのでしょうか? 典型的な例を見てみましょう。

  • Salesforce システム管理者兼宣言型開発者は、現在変更セットを使用しています。変更セットはチームメイトのプログラム型開発者が使用しているツールと互換性がないため、効果的にコラボレーションを進めることができません。また、変更セットのユーザーエクスペリエンスもあまり望ましいレベルではありません。加えて、ソース制御システムには精通していません。
  • チームのプログラム型開発者は、Salesforce DX ツールで提供されている機能に非常に満足していますが、システム管理者による変更をより明確に確認できるようにしたいと考えています。ただし、システム管理者が変更セットを使用しているため、それができません。
  • 一方、リリースマネージャーは、リリースパイプラインを介して、この両方のチームメイトの変更をリリースする責任を担っています。

DevOps センターでは、ソース制御システムが一元化された情報源であるため、次のような強化されたユースケースが可能になりました。

  • 宣言型開発者は作業項目を作成し、Developer Sandbox で開発作業を行います。また、変更を取り込んでソース制御リポジトリにコミットし、その変更を昇格させます。このすべては、DevOps センターでクリックを使用して実行できます。
  • 宣言型開発者は開発作業を行いますが、プログラム型開発者のような別のチームメンバーは、その作業が昇格される前にソース制御システムで確認できます。
  • プログラム型開発者は、任意の開発ツールを使用して作業項目の機能ブランチで直接作業します。また、行った変更をソース制御リポジトリに直接コミットしてマージします。そのため、チームの他のメンバーは DevOps センター内からその変更を完全に参照できます。
  • リリースマネージャーを含むすべてのチームメンバーは、DevOps センター内から、または Salesforce CLI を使用して変更を昇格させることができます。

宣言型開発者、プログラム型開発者、リリースマネージャーが、DevOps センターを使用してリリースパイプラインを通じて変更を進める方法。

このように、DevOps センターを使用することで、クリックベースのインターフェースを介して、ソース管理、変更管理、リリース管理に関するベストプラクティスが開発コミュニティ全体に提供されます。

主要な差別化要因を確認する

これまで学んだことに加えて、DevOps センターには次のような生産性の機能強化と機能も用意されています。 

  • 作業項目: 変更を行うための要件を定義し、関連付けられたメタデータソースファイルをリリースライフサイクルを通じて追跡します。作業項目を使用することで、変更が各パイプラインフェーズのどこに位置しているのかをより正確に把握できます。
  • 競合管理: パイプライン内の他の作業項目と競合する作業項目を特定します。競合を解決するのに役立つ情報を提供します。
  • 開発環境の同期: 開発環境が古くなっていることを検出します。そのため、最新の信頼できる情報源に照らして作業していることを確認できます。何が違うかを把握して、将来の競合を避けるために同期することができます。
  • 活動履歴: 作業項目ビューとパイプラインビューの両方で、可視性、監査性、エラー追跡を向上させます。
  • メタデータを削除する機能: メタデータ API の破壊的な変更機能を利用して、コンポーネントを対象フェーズから削除します。
  • 検証のみのリリース: 検証のみのリリースを実行し、後でクイックリリースを実行できます。

DevOps センターをはじめる

ここまでの説明に共感したら、DevOps センターを使用してみたくなったのではないでしょうか? DevOps センターは管理パッケージであり、Professional Edition (API アクセスが必要)、Enterprise Edition、または Unlimited Edition の組織で有効化してインストールできます。試してみるには、Developer Edition 組織、Trailhead Playground、またはスクラッチ組織にインストールすることができます。ただし、スクラッチ組織は永続的に保持できないため注意してください。

インストールと設定の手順については、Salesforce ヘルプの「DevOps Center を組織で有効化してインストールする」を参照してください。

リソース

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