MuleSoft RPA Manager でアラートを作成、管理する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- MuleSoft RPA Manager の Alerting モジュールについて学ぶ。
- アラートルールとアラート対象を作成する。
- トリガーされたアラートを確認する。
この単元では、問題発生時の迅速な通知を可能にする MuleSoft RPA のソリューションについて学びます。
Alerting モジュールについて学ぶ
RPA プロセスをデプロイしたら、問題が発生したときに直ちに通知を受け取れるようにする必要があります。Alerting モジュールは、まさにそのために設計されています。
すべてのアラートは、RPA のプロセスまたはボットのトリガーを定義するアラートルールによって管理されます。トリガー条件が満たされたときに、指定された対象にアラートが送信されます。アラートは、キーワードと自由テキストを組み合わせて指定できます。
アラート対象を定義する
MuleSoft RPA Manager の Alerting モジュールの [Alert Targets (アラート対象)] ビュー内で、アラートの受信者 (アラート対象) を定義します。現時点では、アラート対象はすべて Email (メール) 対象です。
アラート対象 |
説明 |
---|---|
Email (メール) 対象 |
アラートルールがトリガーされたときに、1 人以上の個人にメールを送信できます。 |
メール対象の作成は、多少の違いを除いてメールを書くのと似ています。メール対象には名前が付いているため、ユーザーが対象の目的を理解するのに役立ちます。受信者の指定も必要です。テキストとキーワードの組み合わせを使用して、メッセージ本文を作成することができます。キーワードは、アラートルールがトリガーされたときに置き換えられるプレースホルダーです。たとえば、テキスト内に ${AlertRuleName}
というキーワードが表示されている場合、そのすべての場所がアラートルールの名前に自動的に置き換えられます。ただし、キーワードを覚える必要はありません。+ 記号をクリックすると、テキストに追加されます。
特定の条件や状況下でアラート対象となるメールアドレスのリストをそれぞれに定義した、複数のメールアラート対象を作成しておくことをお勧めします。たとえば、ランタイム管理者のグループを作成しておきます。こうしておけば、複数のアラートに渡ってアラート対象を再利用することができます。アラートからメール受信者を削除する必要が生じた場合でも、アラート定義を探し回ることなく、アラート対象から削除するだけで済みます。
アラート対象グループを作成する
状況によっては、問題が生じたときに一連のユーザーにメールを送信したいと思うかもしれません。このようなトリガーを整理するには、アラート対象グループを作成してアラート対象をバンドルします。この処理は、Alerting モジュールの [Alert Target Groups (アラート対象グループ)] ビューで行います。
アラートルールを処理する
Alerting モジュールの [Alert Rules (アラートルール)] ビューでは、次の種別のアラートルールを作成できます。
アラートルールの種別 |
説明 |
---|---|
Trigger run result (トリガー実行結果) ルール |
RPA プロセストリガーの実行中、指定された条件が満たされたときにトリガーします。 |
Activity run result (アクティビティ実行結果) ルール |
指定されたアクティビティが特定の実行結果のときにトリガーします。たとえば、Chrome を開くように設計されているボットタスクが失敗したときにトリガーします。 |
Process run result (プロセス実行結果) ルール |
RPA プロセスの実行結果が指定された状態になったときにトリガーします。 |
MuleSoft RPA bot status (MuleSoft RPA Bot 状況) アラートルール |
ボットが指定された状態になったときにトリガーします。 |
Time-based license (時間ベースライセンス) アラートルール |
組織が時間ベースのライセンスに関連する警告またはエラーのいずれかのしきい値に近づいたときにトリガーします。 注意: このアラートオプションは、時間ベースのライセンスが組織で使用されている場合のみ利用できます。 |
アラートルールの作成時には、名前と説明の指定と、アラート対象またはアラート対象グループの選択を行う必要があります。その後、監視するオブジェクトを選択します。監視するオブジェクトには、プロセス、プロセスアクティビティ、またはボットを含めることができます。監視するオブジェクトを選択したら、トリガーとして機能する状況を選択する必要があります。たとえば、以下のスクリーンショットでトリガーとして機能する状況は ExecutionFailure です。
アラートルールは、停止、編集、削除できます。アラートルールを停止すると、ルールは表示されたままになりますが、トリガーイベントのアクティブな監視は行われません。[Alerts (アラート)] ビューには、組織のアラート履歴が表示されます。
ウォークスルー
「ウォークスルーの手順」を参照してください。
すべてのアラートは、RPA のプロセスまたはボットのトリガーを定義するアラートルールによって管理されます。トリガー条件が満たされたときに、指定された対象にアラートが送信されます。アラートは、キーワードと自由テキストを組み合わせて指定できます。